ワクワクする職場をつくる。-「良い感情の連鎖」が空気を変える

  • 実業之日本社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408111377

作品紹介・あらすじ

感情と向き合い、関係が変わると、組織が動き出す。「良い感情の連鎖」を起こすことで、人と組織は動き出す。あきらめ感を脱して、未来に希望が持てる「ワクワクする職場」に必ず変われる。

感想・レビュー・書評

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  • 割と納得感もあり、心に響くところありの良書でした。
    強いリーダーシップやスーパーマンのように頑張れとかはまったく求められないので、多くの方に読んでもらって、少しずつ社会が変わっていくことに期待したい本でした。
    ただのキレイ事だけではなく、この本を手に取った人が感じているだろう組織の閉そく感や世代間のギャップなどのあるあるが沢山あり、そのことが読者と本書の距離感をグッと縮めていて、その結果として読後の納得感につながっていると思う。
    途中には読者に具体的に感じてもらう仮想ケーススタディに対しても、その性格上ご都合主義な部分があると告白するのも好感で、しらけてしまうことなく読むことができた。

  • 組織の作り方、考え方、行動のために大変刺激を受けて役に立つ内容であった。

  • これまで読んだ中でも最高の組織改革の方法論と思い感動のうちに読了しました。

    ★読む前
    「ワクワクする職場を作る。」と言う書名に、キラキラ系の自己啓発本の香りを感じ、読もうかどうしようか迷いました。

    ★読み始め
    しかし、「はじめに」と「目次」を見ている内に読む始めるモチベーションが湧き始め、「メールにCCが多い職場の共通点」「諦めの空気の蔓延」に非常に共感するものがあり引き込まれました。

    ★最初の感動
    私は30年の外資系でのサラリーマン勤務を経て早期退職し、研修、キャリアコンサルティング業務を主務とする合同会社を起業しました。

    サラリーマン時代に、組織改革についていつも考え、また本も多数紐解き、トップが号令をかけ、チームを作り、ビジョン、ミッション、バリューを定義し、組織全体に落とし込むと言うどちらかと言うとトップダウンのアプローチを教科書的に学び、組織改革はそれしかないと考えてきました。

    しかし、いざアメリカ本社でのトップダウンの組織改革が終わると、確かにコストも大幅に下がり利益も上がり株価も上がりましたが、それまであった業務プロセスも破壊され、繰り返されるリストラで社内には不信感が蔓延して非常に嫌な気持ちになりました。

    さて、本書の組織改革は全く異なる、非常に納得高い方法です。関係革新:自分の気持ちと一緒に働く仲間の気持ちに対する感受性を高め気づき、対話し関係性を再構築する。まず私はここに一番響きました。こう言う形で信頼関係を持つことができないと、何もできません。その上で、仕事革新:なぜここで働くのかと言うBeingの部分の気づきとその気持ちの組織での共有、チームワークの再構築、未来革新:究極の未来像を描く。

    これまでの組織改革といわば逆の信頼関係というボトムからその上に必要なものを築き上げるという非常に理に適ったアプローチでした。信頼関係ができていないところに、ビジョンから落とし込もうと思ってもビジョンすらできない。できても砂上の楼閣。

    ★感動ポイント2
    関係革新→仕事革新→未来革新って「発酵のプロセス」のようだと思いました。ヨーグルトの種を牛乳に入れ適切な温度管理をするとヨーグルトになります。発酵が進むと全体が良い変質を遂げます。20世紀型の組織は軍隊よろしく上位階層に位置する管理者が情報を独占してそれで組織を支配していました。21世期はSNSの時代。情報は等しく与えられ積極的に入手、集約した人のところに集まるし、共有も簡単です。そんな時代においてはガバナンスのための組織すら変えていかなければいけない。発酵型の組織では、チームリーダーの選任方法すら発酵プロセスの一つのようである。そんな未来、いや既に起っている現代の姿を見せつけられ感動しました。

    本書は、本来人が成長する源泉となる働く喜びワクワク感を、働く人の気持ちに気づくところから取り戻し、再構築する素晴らしさを見せてくれました。

    ありがとうございました。

  • 読み始めから、どうせ綺麗事言ったって変わらないよ、と思って読んでいた。最後に、自分が変われば、それを共有しあえる仲間たちと本音で語り合うことができれば、そして行動できれば、ワクワクする職場ができるんだと少し希望が持てた。
    うつ病を経験して以来、仕事にやりがいや希望を見出す必要はないと言い聞かせてなんとか仕事を続けてきた。でも、働き方を見つめ直し、自分を取り戻した上で、このようなワクワクする仕事ができるなら、それはステキなことだと感じた。
    今はまだ、会社は忙しさに追われ苦しい場所だけど、いつか、皆が自分を取り戻し、社会や自分のために仕事をしているのだと心から思うことができるよう、自分にできることから取り組んでいきたい。

  • だいぶ寝かせてから読みましたが、今でも古い感じがしないのは現在にも通じる物が沢山あるからでしょうね
    仕事で煮詰まった時に自分のマインドを変える、周りにも伝える 周りが変わる
    ワクワクする職場を作るには一筋縄では行きませんがそうする価値がある、一人では作れないのが組織 そして組織だからこそ大きな力があって大きな結果を目指せる
    一人で抱え込まないで自分から心を開く事で行動を起こす
    自分も躊躇なく一歩踏み出せる自分でいたいと思わせてくれる一冊です

  • ワクワク感は見えた。ここまでの道筋をたどるにはどこから手をつけたらいいんだろう。

  • プラス思考ありき。

  • 要は、職場のメンバーが自己開示して、他のメンバーと情報共有できれば、自ずとよい職場になり、成果が導かれる。
    キーワードは、「感情」であると捉えました。
    ただ、言うは易しという感じで、実際にどの様に考え行動すべきか。
    数企業の事例が解説されていましたが、いま一つ自職場に、具体的に適用するためには、まだ思案のしどころの部分があり、難しいなと感じています。
    著者の会社にコンサル頂かないと難しいのかなとも感じました。
    一般論としては、共感できました。

  • 青井さんが読んでいた

    46 仕事といものは、元来つらいものです。自分の心と体を使って、労力を提供するわけですから、心も体も疲れて行くのは当たり前です。

    131 組織力とは、『個人力×つながり力』

    138 就職氷河期からすると、バブル世代の前向きで元気があるのはいいけど、”ソコソコ感”が許せない。給与は自分よりも高いはずなのに、明らかに自分より働かない。
    →全くその通り。

    139 それぞれの世代が、自分の良い面よりも足りない面を指摘され、追い込まれていると感じている

    143 雇用形態の違いは、どこかで心理的な壁をつくります

    ★164 自分が心底、感動すると、これを誰かに伝えたいという衝動が生まれてきます。

    169 人の行動を変えるためには、意識を変える必要があり、意識を変えるには感情を変えることが有効だ

    182 ビジネスは、本業の手段を通じて思いやりを”つなぐ”ことこそビジネスです。

    ★199ワクワクって、どういう意味かな?
    いろんな人とコラボレーションできる
    大きな仕事ができる、いろんな可能性を感じる、など

  • ワクワクする職場をつくる。-「良い感情の連鎖」が空気を変える
    2015/2/28 著:高橋 克徳、 重光 直之

    高橋 克徳氏は㈱ジェイフィール代表取締役社長。野村総合研究所、ワトソンワイアットにて、組織開発、人材開発に関するコンサルティングに一貫して従事。会社設立後、「感情とつながりの再生が、人組織を強くする」と主張し多くの活動に従事している。
    重光 直之氏は㈱ジェイフィール取締役。同社節理と後、H・ミンツバーグ教授との出会いからリフレクション・ラウンドテーブルを日本に導入。

    本当はもっと、楽しく仕事がしたい、仕事にワクワクしたい。
    本当はもっと、上司も同僚も大切な仲間だと思えるようになりたい。
    本当はもっと、自分たちがやっていることに夢と誇りを持ちたい。
    そんな気持ちが、どこかで溢れ出すと、それが大きな力とあって周囲に連鎖反応を起こしていく。
    そんなワクワクする職場をつくるメソッドについて以下の7章により説明している。
    ①あきらめ職場が増えている
    ②私たちは何を見失っているのか
    ③組織を変えるカギはどこにあるのか
    ④関係革新~感情とつながりを再生する
    ⑤仕事革新~働く喜びを取り戻す
    ⑥未来革新~夢や志を持って、未来を拓く

    ワクワクする職場を目指す。
    途方もなく労力も時間を要する。しかし、完璧ではないにしろ少しでもその状態に近づけたい。誰しもがそんな思いを持って業務に取り組んでいるだろう。しかし、一人が思っても変わらない。同じ思いを共有しそして共有するだけではなく、共にそのワクワクする職場に向かって問題を認識し課題を乗り越える必要がある。

    短い時間軸で考えればそれよりは自己の評価があがる、業績があがることにその力と時間を費やしがちである。しかし、誰かがどこかで長い時間軸でこれに取り組む必要がある。そのためには自分を変える必要もあり、人の協力はなくてはならない。それを繰り返すことにより周りが変わり、少しずつ組織が変わる。そうなれば転勤等で職場が変わっても引き続きワクワクした職場での仕事を行うことが出来、文化として根付き企業にとっても大きなプラスとして認識される。

    難しい。難しいが必ず必要なことである。
    気づいていればワクワクする職場に変わるなんてことは絶対にない。
    大きなうねりをもってこの問題に対処しなければ一切変化は訪れない。
    小さなうねりからでも身の回りから起こしていきたい。
    そう思ってこれからは業務に勤しもう。行動に移し継続したい。

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著者プロフィール

高橋 克徳(タカハシ カツノリ)
東京理科大学大学院イノベーション研究科教授 株式会社ジェイフィール代表取締役
東京理科大学大学院イノベーション研究科教授 株式会社ジェイフィール代表取締役
一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、2001年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学。野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、2007年「組織感情とつながり」を機軸とするコンサルティング会社ジェイフィールを共同で設立。2013年より東京理科大学大学院教授を兼務。主な著書に、『不機嫌な職場』(共著、講談社)、『職場は感情で変わる』(講談社)、『潰れない生き方』(KKベストセラーズ)、『人が「つながる」マネジメント』(中経出版)、『ワクワクする職場をつくる。』(共著、実業之日本社)、『イキイキ働くための経営学』(共著、翔泳社)などがある。


「2017年 『サービスイノベーションの海外展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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