- Amazon.co.jp ・マンガ (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408174815
感想・レビュー・書評
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缶コーヒーらしく、お手軽。
缶コーヒーらしく、特別じゃなく。
缶コーヒーらしく、毎日読めそう。
そんな短編集。
砂糖多めからブラックまで。お好みをどうぞ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自販機の缶コーヒーは、ほぼ毎日飲むのでと、最初の話が尾道だったので手に取った一冊です。
お手軽な缶コーヒー、買って1本飲む時のちょっと一息な感じと日常のドラマ。
#図書館本 -
缶コーヒーをテーマにした短編集。お洒落なカフェのコーヒーでも、純喫茶の雰囲気あるコーヒーでもないところが逆に面白い。
缶コーヒーって身近すぎてそんなにドラマティックなことは起こらなそうにも思えるけど、考えてみればいつでもどこでも気軽に飲めるものなので、そのぶんあちこちにドラマがあるのかも。
片思い、友情、家族など様々な人間の関係性が幅広い視点で描かれてて、そこにそっとある缶コーヒーの存在が優しい。東京から地方まで様々な場所で起こる、何気ない日常のちょっとしたドラマがこんなにも面白いとは。
+には巻末に二話。こちらも素晴らしかった。 -
マキヒロチさんの作品『旅する缶コーヒー +(2014)』を読了。
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缶コーヒーって名脇役だよね。
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一度刊行されたみたいですが、初見。
同時発売の『サヨナラフラグ』にぐっと心掴まれたので、これはと思い購入したけど、当たりでした。
缶コーヒーをモチーフにした、短く切ない、ぬるくてあまくてあったまるお話。
短編集、いいなぁ。
いつかティファニーで朝食を、はずっと気になっていたものの流行りの食事題材もの? って感じで食わず嫌いでしたが、これを気に読んでみようかなと思った。 -
ただただ、ストーリーを作り、練り、整えるマキヒロチ先生の才に脱帽
先生の作品はイイ意味で平凡だ
派手さや華美さは欠けるが、辛味と苦みばしりが程よいストーリーが、すっと心に寄り添ってくれる。その存在感は軽くもなく、重くもない、視界の端にあっても気にならない絶妙感がある・・・缶コーヒーのように、と言ってしまうのは安易そのものな気がしてならないが、他にしっくり例えを思い浮かばせない「何か」が、この作品にはある
多分、どんな境遇な人にも、なかったとしても全く困らない、けど、手元にあると落ち着ける物が一つは必ずある、それを大事にして下さい、と読み手に伝えたいのかな?
どのストーリーにも節々に甘さが滲んでいるのだが、いつまでも口の中に残って不快感を覚えさせるタイプではない
惰性とまでは行かないが、若かりし頃の情熱を失ってしまった状態で、ハッキリとした目的がないままで前を仕方なく向いて過ごすしかない人々の変わらない、けど、変容の兆しは確かにある日常を、丁寧に描いてくれている
ぶっちゃけ、『いつティファ』と違い、読み手を選ぶ作品かな? でも、ちょっと疲れて、色褪せだした心が人心地を付ける内容になっている
どれも染み入るストーリーばかりだったが、個人的に一推ししたいのは、第五話の『イギリス・ロンドン』
どこがどう良いのか、を聞かれると、「う~ん」と悩んでしまうのだが、自分的に感じているマキヒロチ先生“らしさ”みたいな雰囲気が、最も強かったように思えた
単行本未収録作品である、『間違い電話』は、人には、明日、自分に顔向き出来るように結んでおくべき絆、自分から自力で断ち切るべき関係があるな、読んでそう思った -
「缶コーヒー」を中心に展開する作品集。
今ではコーヒーもぐっと手軽になり、
缶コーヒーの「クセ」が苦手であまり手を出さなくなったけれど、
かつてはドラマに関わることも多かったアイテムなんだろうな~。
ちょっと「時代」を感じました。
過去の話だけではなくて、缶コーヒーにも
「今」には今の時代のポジションがあるんだなぁとも感じたけど。 -
オカマちゃんたちのがよかった。