冥想-こころを旅する本 (実日新書 D- 22)

著者 : 内藤景代

• 実業之日本社 (1980年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[香具師山啖呵堂さんの感想 · 2020年9月27日]

　ヤフオクでまとめて購入した中に入っていた本。
　著者はヨガの大家。よってヨガの方面からの瞑想。
　よって本格的な瞑想法。手軽にできる簡易瞑想法ではない。
　色々な文献からの引用もあって内容は本格的。
　発行当時の新書としてはレイアウトは自由自在で画期的。今見ても斬新で読みやすくまとまっています。
　一読したら処分するつもりでしたが、内容が本格的なので捨てるに惜しくなった。
　
新版が出ています
　　https://booklog.jp/item/1/4408340413
　
著者HP。昔懐かしいレトロ風。
　
NAYヨガスクールホームページ
　　http://www.nay.jp/
内藤景代ホームページ
　　http://www.bigme.jp/

[風水 空さんの感想 · 2014年2月26日]

　ヨガ関係の本を数多く出版されている内藤景代さんによる瞑想の解説書。身体的な面での説明もあるが、精神的なココロの動きを精密に描写しているのが特徴。坂口安吾やランボーなどの文学的哲学的な著書からの引用も目立つ。ただ、文体が少々詩的な形をとっており、イメージ力をある程度持っていないと理解しにくい。とはいえ、ところどころにイラストや写真を取り入れることによって、なんとか読者に伝えたいという意欲が伝わってくる。瞑想は足の組み方や姿勢の正し方などの身体的なノウハウと同時に、どんなことをイメージするかといった心理的なノウハウも欠かせない。後者は言葉で言い表すのが困難であるために意味不明な文章になってしまうことも多いかと思う。マンダラなどの視覚アイテムがそういった欠点を補う役割を果たしているのであるが、マンダラそのものを理解することもこれまた難しい。「イメージ」という経験を重ねていくのが有益かと思う。