- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408321714
作品紹介・あらすじ
漱石の精神を病ませたロンドンは、夏目家にとって「鬼門」の地だった。百年の時間を経て、ついに彼の地を訪れた孫。かつての下宿部屋に入った途端、孫は予想もしなかった感動におそわれる。英国と日本、近代と現代、文学とマンガ…交錯する思いの中でふり返る夏目家三代の歴史。「漱石の孫」に生まれついた自分の「責任」とは何か。
感想・レビュー・書評
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漱石の足跡を訪ねた旅行記。
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マンガ・コラムニストとして活躍中の著者は、なんと夏目漱石の直系の孫。とはいえ、著者自身は生前の漱石とは直接あったことがないそうです。そんな著者が、漱石が派遣留学生として2年余りを暮らし、作家の道に進むきっかけとなったロンドンを訪れます。そこは夏目家にとってはいいイメージのない、「鬼門」のような場所として、敬遠されていました。ですが、漱石が過ごした下宿部屋に足を踏み入れると、著者は予想もしなかった感情におそわれます…。本書は英国と日本、近代と現代、文学とマンガといった観点から、夏目家三代の歴史とともに振り返る近現代史となっています。他にも『孫が読む漱石』(一般:910.268ナツ)など、漱石の孫の著者ならではの漱石像を見ることができます。
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漱石の孫、まんが評論家の房之介氏のエッセイ。
氏の父からの漱石像や家庭での様子などが興味深くて手にした。
文豪の血を引くってことはやはり背負うものもハタから想像するものとはまた違うものねと思った。
漱石が描き、周囲に不評だったという達磨渡江図が載っていて良かった。 -
2003年5月10日読了。
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夏目漱石の孫として産まれた漫画家の著者の裏話面白かった。
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まだ,房之介さんの塞がっていない部分がありました。
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孫,夏目房之介の目を通して漱石が浮き上がる。『抗夫』まで読んだファンにとって良い本です。