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- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408394916
作品紹介・あらすじ
"悲劇の被害者"を演じ続ける母ダイアン。だが、一命を取りとめた長女クリスティが、心の傷を乗り越えて証言台に立ち、母親と対決する…。息詰まる法廷シーン、唖然とする結末、超一級の人間ドラマ。我が子を虐待し、死に追いやった母親の心の闇を描いた問題作。
感想・レビュー・書評
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子どもを胎内に宿し、聖母のような顔を見せる時もあれば、
男を誘惑するために、いかがわしくセクシーにもなり、
さまざまな表情を見せながらも
ダイアンは自分を満たしてくれるものだけを求めていた。
衝撃的なノンフィクションであり、
彼女の異常性も認められるが、
それでも、どうしてここまでやってしまったのだろう?と感じる。
決定的な人格障害はあったが、
彼女の知性の高さは、どうして感情を抑制できなかったのだろう。
そして、たった9歳の子どもが実の母親を糾弾することに
どれほどの葛藤や怯えがあっただろうか。
法廷での証人としての彼女と検察官のやりとりは生々しく、
手に汗を握る。
判決が下ってからも話が続くところが事実は小説より奇なり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
林真須美や畠山鈴香など、容疑者と疑われつつもメディアへ露出し続けた人たちを思い出しながら読んだ。
裁判がどうなっているのかよくわからないけど、彼女たちならダイアン・ダウンズのことを理解できるのかなぁ。
彼女にとって、子どもって好きな時に可愛がったり八つ当たりできる、いくらでも作れる道具でしかない気がする。
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