なぜ春はこない?

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408395241

感想・レビュー・書評

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  • 人生には12年くらいの周期で山谷があるというのは、経験的には納得です。

  • タイトルの「春」とは、人生において低迷していた冬の期間が終わり、芽が出てくる期間のことをいいます。

    本書は、著者の「人生は12年で一巡りする春夏秋冬という季節サイクルで説明できる。(P84)」という説に基づき、その波に上手く乗り、長期的・継続的に成功するための方法について説明している本です。

    なお、それぞれの季節ごとの特徴については、

    冬 新たな始まり、発想、試行錯誤、低収益、定着
    春 方向性が定まる、やっと芽が出る、投資が必要
    夏 追い風、「売って、売って、売りまくれ!」、コントロール不能、管理強化
    秋 収穫、反省、縮小・リストラ(P42)

    と言った感じで、それに合わせて行動することが成功につながるのだそうです。

    正直、根拠がないいわゆる「トンデモ理論」ではある
    ただ、「現状3年のつもりで覚悟する」という意味ならなんとなくわかるかな、とは思う。

  • 人生は冬春夏秋が3年単位で1サイクルとなって構成されている。年表を作ってみよう。

  • 人ぞれぞれ季節のサイクルをもっていることを意識することで、待ちかまえる困難にも対処できるという本。

  • 物事は周期的に起こる、ということが分かった。
    但し、年数は60年とか75年とか100年とか人によって千差万別。
    占い師に頼るなら、聖者・予言者に近いインドの星占術師クラスでないと普通の占い師ではエゴが歪みを発生させるので間違える。要注意。

  • 成長カーブの波に乗る。
    あえて自分で数多くの小さな失敗をしておくことが実力につながる。

  • もうこの本が書かれてから干支一回り分(12年)経過してしまいました。昨年(2014)神田氏から復刻版も含めて何冊もの本が出版されました。

    神田氏と実際にお会いしてお話する機会も得た私は、新刊本だけでなく以前に書かれた本も読み返してみようと思い、中古本を手に入れて久しぶりに読んでみました。

    いま読み返してみても、マーケティング戦略を立てる上で参考になる情報が書かれています。特に印象に残ったのは、急に売れたものは、急に売れなくなる。逆も同じで、ゆっくり売れたものは長く売れ続ける(p24)は薀蓄のあるフレーズですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・残念ながら、人生における山や谷をなくすことはできない。でもその道のりをスムーズに楽しくすることができる。自分の人生マップを手にすることがポイント(p10)

    ・人生のサイクルを12年と仮定、それを3年毎に4等分して振り返ってみると、過去か現在に至る道のりが見事に説明できた、同様に将来の課題も見える(p13)

    ・成長カーブから学べることは、早くブームになったものは早くブームが去る(p23)

    ・成長カーブは、導入期・成長期・成熟期の3期間はそれぞれ等しくなる(p25)

    ・成長カーブは、成熟したらおしまいではない、新しい成長カーブを描くことが大事(p36)

    ・長期的、継続的に成功するかどうかは、成長カーブの波に乗れるかどうかで決まる(p39)

    ・うまく波乗りするためには、必要な時期に必要な課題をクリアし、前に向かって進むこと(p40)

    ・信念は推進力としては役に立つが、調整器としては役に立たない。夏の間は、推進力はあるので、この時期にさらに高い目標をたてるのではなく、柔軟に調整することに比重をかけるべき(p55)

    ・秋には、変化を進んで起こすよりは、冬から始まる新しいサイクルに向かって充分な基盤整備をおこなっておくべき、この時期に賭け事(トップ交代、新規事業開発など)は禁物(p59)

    ・収入とは、あなたの実力で決まるのは2割、残りは属したビジネスの仕組み(業界・会社)によって決まる(p62)

    ・秋には予想すらしなかったことが突然起きる、いちばん混乱しやすい(p63)

    ・一番判断を見誤るのが難しいのが、夏、それも夏のど真ん中(季節サイクルの折り返し地点)である。この瞬間の判断で天国と地獄が決まる(p65)

    ・罠にはまらないようにするには、野性的な勘でスピードダウンするか、または成長カーブを分析して、自分の事業の季節性を予測するしかない(p70)

    ・ビジネスは新しい成長カーブが描けないと倒産する、人間も新しい成長カーブが描けないと死んでしまう(p78)

    ・季節ごとに学ぶ課題がある、その課題をクリアすると新しい段階に進める、課題がクリアできないと、持越となり、将来に同様の課題が起こる(p84)

    ・音楽のオクターブも半音を入れると12音からできている、そのサイクルが終わると次の高い音程のドレミに移っていく(p85)

    ・もうひとつ上の段階から、いまの課題に立ち向かう勇気が得られる、時間の流れを把握することで不運を幸運に変えることができる(p95)

    ・秋は、転職せざるを得ない状況、人間関係の衝突、別れもあるかもしれない(p97)

    ・秋に、とくに大きな人間関係の入れ替えが起きる。古い人が離れていく代わりに新しい出会いがある(p100)

    ・秋には、いままでの反省と同時に、今後に向けての自己投資が大切になる.秋に依頼された仕事を着実にこなしているとそれが高く評価されたりする(p101、103)

    ・春には積極的に仕掛けをしていくことが、夏になって大きな実を結ぶことになる(p105)

    ・夏に贅沢して、その楽しさ、そして愚かさを体験しておくことは、あなたの人間の幅を広げることになる(p108)

    ・流れに乗る、逆らう、どちらでも結局はOK,それはあなたが決められる。どちらに進んでも、あなたにとっては最適なことが起こる。内なる声に耳を傾けること、自分自身を信頼して行動に移すことが大切(p127)

    2015年1月2日作成

  • 12年周期での初夏秋冬。
    神田さんは細木数子さんの六星占術って知っていたのかな?
    12ってそうね、いろんなものの周期が12ね。

    面白そうだから、自分のこれまでを書き出してみよう。
    ちょっと怖い気がするけど・・・。
    → やってみた。なるほど・・・と。怖いという固定観念。これ、いろんなことがよくわかります。。。

    女性って30代はずっと何かの”厄”があるようなきがするから、
    春ってあった?夏って・・?って感じてしまうけど、
    この辺りはちょっと置いておいて、書き出してみようと思う。
    事実ありきでね。

    ユニクロで50、60代の”恐竜”達が買いだしたということは、成熟期に入った・・ってこと。なるほど。
    ということは、アンダーアーマーが最近、オジサン達に広まっているような気がするけど・・。この辺り見てみると面白いかも。


    ちょっと悲しく感じながらも、そうだよなぁ・・って思ったのは、
    「いつもババを引くのは日本人です」

    ちょっとぞっとしたのは、
    「生まれたばかりの場合や、寿命が近づいてきた場合には、このサイクルから外れることが多くなってくると見ています」
    寿命・・・!

    さらりと読めた。
    いわゆる占い的本についているなかなか払拭できない怪しい感じはなく、
    すらりと頭の中に入ってきた本。
    寝る前に読める本でした。

  • 自分の未来が成長カーブで予測できるといいます。この本によると今の私はワクワクに取り組んで情報発信していく時期です。

  • チェック項目18箇所。自分の人生マップを手にすることができる。「億万長者は占星術を信じない。しかし・・・大富豪は活用する。」成長カーブ・・・急に売れたものは、急に売れなくなる。ゆっくりと売れてきたものは、長く売れ続ける。成長カーブは導入期、成長期、成熟期の3つの期間。1切れのピザを取り合っている状態(成熟期)・・・なくなったら新しい食べ物を作る。春夏秋冬理論・・・冬はスピードが落ちるから立ち止まって考えることができる。アイデアがどんどん湧く。新しい技術・発想・商品を実験するには最適なタイミング。あえて自分で数多くの失敗をする。冬は誕生の時期。夏は新しい発想は必要なし。イケイケどんどんで進む・・・そこが落とし穴。予測不十分、適切な体制が整っていないのクレームが増える・・・社員の定着率悪くなり、欠勤気味になる。仕事が面白くて仕方ないから家族や恋人が犠牲になる、仕事が忙しいときに鍵って子供が病気になる・・・警告シグナル。秋・・・会社が停滞すると噂話が増える、この時期は変化を起こすより、充分な基盤整備をする。経営者は謙虚だけれど、どんなに検挙でも年月と共に麻痺してくる。人間も新しい成長カーブを描かないと死んでしまう。適切なタイミングで適切な行動をとる。過去24年(最低12年)を振り返る。夏に贅沢して、その楽しさ、愚かさを体験することで人間の幅を広げる。できすぎた話が3つ続いたときは「罠だ」と注意する。自分が夏ならパートナーは冬。

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著者プロフィール

経営・マーケティングコンサルタント、作家/アルマ・クリエイション株式会社代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会・理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。18年、マーケティング分野で歴史的権威があるDMA国際ECHO賞の国際審査員に抜擢。2019年・2020年、「社長の成績表」(古田土会計主催)にて、2,400社超中、2年連続No.1に。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。

「2022年 『未来実現マーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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