私の生活流儀

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408395838

感想・レビュー・書評

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  • 財産告白と共に読みたい一冊。
    合理、真理、自然体などを大切にする静六さんの哲学が感じられます。

  • ぱらぱらめくっただけ.

  • 名書。
    昭和20年代の本だが、今でも十分通じる内容で参考になった。少々時代が変わっても、普遍的な事項はあると思う。
    120歳まで生きると言っていた著者がこの本を書いて間もなく80歳代で亡くなったとのことで、健康法については疑問が残るが、よく歩くなど不変なのだろう。

  • 〈本から〉
    人間は耄碌するから働けないのではなく、働かないから耄碌するのだ。
    いよいよ倒れるまで働学併進を楽しむことが、最大最良の健康長寿法である。

    日常こそ、平凡こそ、実はわれわれに最も大切な人生の全てなのだ。

    二宮翁夜話に、『大事をなさんと欲せば、小なる事を怠らず勤べし』とあるが、その二宮翁はまた、田畑の除草法についてこんなことをいっている。いったい多くの人は、草むらにのぞむと、いきなり、一番こんで、一番太い草から力ずくでムリヤリ抜いてかかろうとするからはかがいかぬ。骨ばかり折れて中途でいやになる。これは一番うすい、一番小さな草から、手近なところをえらんで、根気よく抜いていくに限る。そうすれば知らぬ間に広い場所がきれいになって、こんだ草、太い草まで楽に取りのぞくことができる。すべて世の中の事もこれと同じであると。

    英国の名医フーカーの不老長寿法
    1.だんだん年をとるという考えを頭の中から駆逐せよ。
    2.食料を厳に節せよ。
    3.常に前途を楽しめ。
    4.困難に挫折することなく、かえって良き教訓として
      奮起せよ。
    5.憤怒するな。
    6.明日のことを思いわずらうな。
    7.過去をして過去を葬らしめよ。
    8.働いて遊び、遊んで働け。
    9.娯楽を持て。
    10. 金銭目的の競争裡に立つな。
    11. 常に善事を行え。
    12. 思慮は密なるをよしとし、食物は淡きをよしとす。
    13. 清潔なる食事と清潔なる思想。
    14. 新鮮なる理想と空気を多く吸え。
    15. 高尚なる目的と活動。
    16. 生活を複雑にするな。
    17. 笑って、若やぐべし。
    18. 猪突猛進の生活をするな。
    19. 後日のために貯蓄せよ。
    20. 自己のためにのみ生存せず、他人のために生きよ。

    自分の現在の境遇は、常に過分であると感謝し、何事にも不平不満を抱かないようにした。とくに近年は、「悲しみを通じての喜び」、「努力を通じての幸福」なるものを体験し、悲しみも骨折りも、すべて喜びと幸福感に振り替え、絶えず愉快に働きつづけていること。

    「人生即努力、努力即幸福」

    きょうの仕事をきょう片付けるのは当然のことであるが、もしできることなら、明日の仕事をきょうに、明後日の仕事は明日にと、順次手回しよく片付けるようにしておきたい。

    仕事の多すぎるときは、急ぎのものから先にやるのはもちろんであるが、その次にはいやなこと、難しいことを先にし、好きなこと、やさしいことは後にすることにしてきた。

    昔から、「居は志を移す」とも、「居は気を移す」ともいわれているが、いかなる場合も、居住の合理化は生活転換の第一歩をなすものといえる。

    「努力するという覚悟がすべてを変える」

  • 昭和20年代に書かれた、健康や暮らし、お金についての本なのですが、今読んでも決して古くなっていないところがすごいです。
    シンプルに暮らすことの大切さや、「人生即努力」、「努力即幸福」という考え方など、とてもいいことを教えてもらったなという気持ちになりました。

  • ううっ

  • 仕事で知り合った経営者(ものすごい読書家)の方に“もっともお薦め”と紹介された本多静六三部作のひとつ。
    書いてあることはいたってシンプルであり、基本や原理原則に忠実です。
    努力の大切や頭と体が健全であることの重要性をあらためて認識しました。
    『人生即努力』『努力即幸福』 素晴らしい本です。

  • 前に渡部昇一氏の書いた本多静六の本を読んで2度目です。
    生活習慣について書かれたこの本は、一番に参考になる。
    自分の生活を、この本を使って修正して行きます。
    本多静六の努力に近づけて行きます。

  • フォトリーディング。あとがきに「知的生活の方法」の渡辺昇一氏が本多氏の三部作にとても感銘を受けたと書いていた。つまりは知的生活の方法のエッセンスは本多氏から受け継いだものであるようだ。何だかそんな感じでわくわく感が伝わって来た。
    高速リーディング中、面白い箇所が多すぎるので自分の本を手に入れようと思わされた(いま呼んでいるのは借り物)。あとでまたじっくり読む事にする。「知的生活の方法」以来の自己啓発書の中での自分的大ヒット。

  • 私の幼稚園時代の遊び場、大濠公園を作った方と聞き、読んでみた。60年前、85歳時の著作だが、断捨離も、レバレッジリーディングも、メタボリックシンドローム対策も、全て網羅されており、本当に驚いた。

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著者プロフィール

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、1884(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東京大学農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。
1892年(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年体感を期に、全財産を匿名で寄附。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。
1952(昭和27)年1月、85歳で逝去。

「2023年 『マンガ 本多静六「私の財産告白」 伝説の億万長者に学ぶ貯金と資産の増やし方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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