現場痕

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 19
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534381

作品紹介・あらすじ

交通事故に見せかけた殺人、事故を利用したアリバイ・トリック、保険金奪取を目的とした偽装事故、アフターロス(事故後契約)…一件の交通事故はときに一億もの保険金を生み出すことがあり、それを意図的に狙う犯罪はあとを絶たない。損害保険代理店を営む元刑事・志摩平蔵は死者と遺族の無念を晴らすため、警察の実況検分でも明らかにされなかった不審な事故の真相を地道な現場調査から炙り出す。

感想・レビュー・書評

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  • 元刑事の保険屋さんが交通事故の真の原因を明らかにする。真相に迫る姿は刑事そのもので、なかなかかっこいい。活字よりも映像向けの作品かなと思う。ただ、いくら仕事とはいえ、小さい子供を寝かしつけたあとに出掛けていくのはいただけない。こういうことが許容範囲だった時代の作品ということかな。

    • NORAxxさん
      「かっこいい刑事」に反応してやって来ました。すーさん、こんばんはです(* ´ ˘ ` *)
      堅い刑事物を読んでいると人間性に敏感になったりし...
      「かっこいい刑事」に反応してやって来ました。すーさん、こんばんはです(* ´ ˘ ` *)
      堅い刑事物を読んでいると人間性に敏感になったりしますよね。
      なんで!!なんでそーなる!!ダメ、ヨクナイゾ。デモソレガヨカッタリモスル。の様な(笑)
      またレビュー楽しみにしてます...♪*゚
      2021/08/17
    • すーさん
      NORAさん、こんにちは。
      「かっこいい刑事」いいですよね!!!!
      小説ではもちろん顔なんかわからないのですが、勝手に想像して楽しんでます(...
      NORAさん、こんにちは。
      「かっこいい刑事」いいですよね!!!!
      小説ではもちろん顔なんかわからないのですが、勝手に想像して楽しんでます(´∀`*)ウフフ
      2021/08/17
  • 警察OBの「保険屋」が自動車事故の不審点から犯罪を暴いていくといういかにも自動車保険の損サにありそうな事例からの短編集で、結構楽しめました。夫妻で同時刻に離れた場所で事故があり、夫死亡、母の交通事故死から一年後に父も同じように事故死。などという不自然さを車の後に残る傷跡から疑問に感じ、現職警察官の友人に相談しながら解決を図ります。6編とも「保険屋」と馬鹿にされながら、正義の味方を演じていくストーリーは損保業界で働くものとして痛快ものでしたが、小説の完成度としては、必然性などに今ひとつ現実離れしている感は否めませんでした。6編とも同じような展開というのも正直どうかな、とは思います。

  • 保険調査員を主人公とした、交通事故に特化したミステリ。

    元刑事としての正義感とストイックさ

    父娘2人家族の地に足がついた顔

    2つの切り口で生じるキャラの厚み。

    実に手堅い、佳作ミステリ。

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著者プロフィール

1950年岩手県生まれ。ミステリー短編「現場痕」でデビュー。第三回北東文芸賞受賞。著書に『種の終焉 The Killer Virus 殺人菌』『クラッシュ・ゲーム』『種の復活』『戒厳令1999』『種の起源 The Origin of Species』『闇の殺戮者』『呪葬』『白兵』『火炎都市』『現場痕』『鬼哭青山遥かなり』『吸血蟲』『死霊列車』『異郷の夏』など。

「2018年 『謀略軌道 新幹線最終指令』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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