十三の冥府

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著者 : 内田康夫
  • 実業之日本社 (2004年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534510

十三の冥府の感想・レビュー・書評

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  • 八戸の蕪島からはじまる、旅情ミステリー小説


    蕪島をはじめ日本のピラミッドと伝えられる十和利山・キリストの墓などの青森県各地でおこる、連続殺人事件のストーリーです。
    今回のテーマは「都賀留三郡史」(東日留外三郡史)という歴史書を中心に展開していきます。



    この本に書かれている「都賀留三郡史」とは、東日留外三郡史のことで、青森県五所川原市在住の和田喜八郎が、自宅を改築中に「天井裏から落ちてきた」古文書として1970年代に登場しました。

    編者は秋田孝季と和田長三郎吉次(和田喜八郎の祖先と称される人物)とされ、数百冊にのぼるとされるその膨大な文書は、古代の津軽地方には大和朝廷から弾圧された民族の文明が栄えていた、という内容の古文書です。


    現在、この古文書には記述があいまいなところがあるために「偽書」として扱われています。



    しかし、知られている古代歴史書「古事記」、「日本書記」は大和朝廷による、いわゆる勝者の歴史であって、歴史の編纂者が勝者の都合のいいように歪曲・抹殺して歴史書を作成している場合がある置いうことが、考えられます。
    これは太平洋戦争の「大本営発表」のように権力者が都合のいいように情報を操作することは、古代も現代も変わりありません。

    現在、偽書として扱われている東日留外三郡史ですが、教科書に書かれている「古事記」「日本書紀」が本当の歴史の真実なのかという疑問を筆者は伝えています.



    「東日留外三郡史」を通して勝者の歴史・敗者の歴史という歴史の真実や、ニュースに対しての見方を多方面から捉えることの重要性を感じさせてくれます。


    浅見光彦の作品としては全体として少し暗さを感じるストーリーでしたがそれは、古代の歴史の重さが感じさせたのかもしれない、そう感じる作品でした。

  • 古文書の真贋論争の取材で青森県を訪れた浅見光彦は、お遍路さんの殺人事件に遭遇する。
    「アラハバキ神の祟り」哀しい過去。
    宗教も押し付けや傲慢になると、いけない。

  •  浅見さん、青森から静岡まで走る走る。アラハバキ神信仰にからむ殺人事件と、ひとりの女子大生の記憶にある子守唄の謎の真実を探る、という話。 浅見光彦も長いから、有名になったもんです。話の中で、小説のファンですとか言われてるし。 子守唄のくだりはなくてもいいけど、ちょっと恋愛ぽい華を添えたというところでしょうか。

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十三の冥府の作品紹介

ピラミッド、キリストの墓、アラハバキ…本州最果ての地に息づく、謎めいた伝説と信仰。その背後に潜む憎悪と殺意に敢然と立ち向かう名探偵の活躍を描いた長編旅情ミステリーの傑作。

十三の冥府のKindle版

十三の冥府の文庫

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