箱館売ります―幕末ガルトネル事件異聞

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著者 : 富樫倫太郎
  • 実業之日本社 (2004年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534558

箱館売ります―幕末ガルトネル事件異聞の感想・レビュー・書評

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  • 思っていたよりも土方の登場シーンが少なく、政治・外交の色が濃い印象を受けました。
    私はのめり込んでしまいましたが、もしこの作品を『新選組副長の最期』を取り上げた小説だと思って読んでしまうと期待外れになってしまうと思います。

    (鉄之助以外の、相馬や島田と言った新選組隊士が登場しなかったからだとは思いますが、)新選組の小説でよく見かける『箱館に来て柔和になった副長』はほとんど見当たらなかったような気がします。
    凛とした雰囲気の、読んでいてとても清々しい気分にさせてくれる人物として副長が描かれている印象を受けました。
    確かに登場シーンも台詞も少ないのだけど、土方さんが異様に格好良かったです……!

  • 明治初期の混乱に乗じて、蝦夷を植民地にと いう野望を抱くロシアのスパイユーリイ。陰 謀が遅々として進まず悶々とした日々を過ご すある日千載一遇のチャンス到来。旧幕府軍 が本州を追われ函館に上陸。五稜郭に籠もる 榎本に、プロシア人を通じてある取引を持ち かける。政治の駆け引きに疎い、旧政府軍に 忍び寄る罠、そして陰謀を阻止せんと暗躍す る土方率いる50人の素人集が仕掛ける驚天動 地の作戦とは。。函館戦争、プロシア人によ る土地借入。紛れもない二つの史実を線で結 び、新選組の副長としても名高い土方にある 重要な役割を演じてもらう。奇想天外なアイ デアとスピード感溢れる筆致力。

  • そんなことしたら、植民地になっちゃうじゃん。
    でも、そんなことは誰も知らない。
    植民地反対のために、敵味方関係なく、力合わせたのは、いいと思った。

  • 新聞の宣伝広告では土方が主人公のようだったが、三分の一に届くまで全く登場しなかった。函館戦争の模様も期待していたが、内容のほとんどは条約についてであり、最後の30ページしか函館戦争は出てこなかった。面白かったが、期待していたのと大きく違ったので星三つ。

  • 視点がとても面白い。これは「美姫血戦 松前パン事始異聞」の時もそうだったのだけれど、作者さまが北海道生まれだからかなとも思う。目線が佐幕でも官軍でもない、北海道人独特な目線。それがすごく素敵。
    七重のガルトネル開墾条約事件をベースにしたお話で、箱館戦争に興味がある人なら知っている名前がわんさか出てくるので面白いと思う。
    ただ少々幅を広げ過ぎたというか、主人公がいまいち誰かよく分からないので広く浅い印象を受ける。
    ガルトネルや土方さん、大鳥さんについ目が行ってしまうけれど、本当の主人公は八千人同心の蝦夷移住組一族である金十郎と順三郎だと思うの。彼らの背景をもっと知って、同じ目線で読んだら萌え120%になるんじゃないかなと思った。八千人同心蝦夷移住組は今後の宿題だなあ…。

  • いやもう、土方さんカッコイイ!
    これに尽きる。

  • 土方ファンとしてはいまいち。
    祝賀会の様子は好き。ワインをちまちま飲んで、やっと飲み干して満足げな土方さんは可愛い。
    帯についていた素人50人を率いて戦うとかいうシーンも少なく、不満

  • ■プロシア人租借地の陰にうごめくロシアの策謀。土方歳三が素人50人を率いて挑む驚天動地の戦。富樫倫太郎の新境地。痛快無比の幕末史談。

    ■■とにかく土方さんがかっこいい!痛快です。その反動か他幹部はへなちょこ。大鳥さんの扱いが酷い。新選組連中はほとんど出てきません。潔いを通り越してあっけらかんと死を見つめる彼に、今までにない強さを見ました。や、ホント、かっこいいしいい男だなと。三度の飯より戦が好きなのだそうだ。

  • 幕末ハコダテを舞台にした痛快ミステリー

    世の中は新撰組ブームとか。その影響でゴールデンウィーク中の函館・五稜郭は花見客も含め空前の人出。さてこの「箱館売ります」。刺激的なタイトル(内容とはちょっとギャップあるけど)で思わず手にしてしまいました。榎本武揚率いる旧幕府軍(かの歳さまもその一員)が箱館(いまの函館)を占領していた時代に、七飯で農場を経営していたプロシア(いまのドイツ)人、ガルトネルが榎本「共和国政府」相手になんと300万坪もの土地の99年貸与に成功、その裏でロシアの諜報機関が暗躍というストーリー。ネタばれはマナー違反なので、これ以上書けませんが、歴史的事実をきちんと押さえた上で、歴史の謎とされてきた部分を小説家の想像力でみごとに解いてみせたあたりはなかなかのもの。人物の感情の機微をもう少し書き込めていれば、一級のサスペンス・ミステリーになったのですが、史実の面白さの方にやや引っ張られすぎの感もあります。この種のミステリーの種に事欠かないのが幕末という時代の魅力、そしてハコダテには未発掘の素材は豊富。もっともっと新しい書き手がたくさん現れて欲しいものです。

  • ガルトネル開墾条約事件というあまり大々的に取り上げられることのなかった史実を大きくふくらませて書かれたエンタメ小説。最初から最後まで箱館(とその周辺)を舞台にしているのが嬉しい。けどまあエンタメなので、(当たり前だが)内容重視というか文体はとくに味があるというわけでもなく、ごく普通。

    宮古海戦が(話の都合上)無視されてしまっているのが残念なのと、ちょっと大鳥さんの扱いがひどすぎる。でも土方さんは格好良く描かれているし、ブリュネさんが結構活躍していて、その点はすごく良かった。

    個人的な評価は☆3.5/5
    『美姫血戦』も読もうかな。

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