たば風

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著者 : 宇江佐真理
  • 実業之日本社 (2005年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534732

たば風の感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代、蝦夷松前藩内の恋愛もの(じゃないものも)。

    「たば風」
    許婚のまなと幸四郎であったが、結婚を前に幸四郎が倒れ半身不随となってしまう。まなの両親は縁談を断り、翌年まなは伝十郎の嫁となる。しかし、藩の跡目相続に巻き込まれた際に再び幸四郎と出会う…。

    「恋文」
    江戸詰めである赤石刑部に見初められた呉服屋のみく、一方的に縁談は進み、四人の子をもうけた。一番下の息子右京の元服も終り、刑部が隠居のため蝦夷の地に戻る事となっていた。みくは刑部に対し、長年情もわかず、これを期に離縁を申し出ようとしていた。しかし、息子右京に百通の恋文を刑部に対して書かなければ離縁を了承しないといわれてしまう…。

    「錦衣帰郷」
    出羽国の出身の最上徳内が調査のため蝦夷地に見分隊として幕府から派遣される。蝦夷(アイヌ人)や今の北方領土、松前藩の所業について調べ旅をする内に出世し、出身地出羽国の村に帰ってくる話。

    「柄杓星」
    幕末、婚約をしていた仙太郎と杉代であったが、仙太郎が彰義隊に入ることとなり、婚約は破棄となった。上野の戦いで生き残り、杉代の兄に匿われ、再び会うことができるが…。

    「血脈桜」
    これも幕末、松前藩足軽の娘たち、六人は藩主の奥方の護衛を頼まれる…。

    「黒百合」
    御一新の後、食い扶持がなくなり剣劇の見世物小屋で働く以登と千秋。以登の家族は路銀を都合することができ、駿河に移っていった。しかし、千秋の父と兄は金を貯めずに飲み食いに使ってしまう。千秋は見世物小屋で一緒に働いていた紋十郎に好かれ…。


    私は、「恋文」が良いなと思った。
    最初は結婚から傍若無人な振る舞いをしている刑部に情はないと思っていたみくだが、恋文を書いていくうちに徐々に自分の至らなさと刑部の優しさ・みくへの思いに気づいていく所が。


    蝦夷、今のアイヌ人の事が所々でてくる。アイヌ人の事を詳しく書いた本も読んでみたい。

  • まあまあ面白かった。

    松前藩がらみの作品が多く、今まで松前藩の話は読んだことがなかったので、新鮮だった。しかし、女の人が書いた本なので、女に人の視線でそれが物足りなかった。

  • 江戸時代末期から明治初期辺り。蝦夷をテーマにした短編6編。どの話しもなんだか切ない。

  • 江戸時代末期〜維新始め、蝦夷に関連した、武家女性の生き方はさも有らん。時代説明分かりやすい。

  • 幕末の探検家最上徳内を描いた小説ということで、買ってみました。
    短編六作品の内、最上徳内を扱っているのは「錦衣帰郷」だけでしたが、他の作品も、すごく良いです。
    実は宇江佐真理という作家、ぜんぜん知りませんでした。
    函館に在住の作家なのですね。
    本作は、郷里北海道を舞台に綴った短編六編を収録しています。
    幕末の激動期、蝦夷・松前藩を舞台に描く作品です。
    中でも「たば風」、「恋文」は、女性の情愛が細やかに描かれており、感動です。
    特に最後の数行で読者の心に悲哀を呼び起こすところなど、素晴らしいです。
    もっと宇江佐真理の作品を読んでみたくなりました。

  • 例のあの人が……!

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