- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408534848
作品紹介・あらすじ
「大学の一年間なんてあっという間だ」入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という"砂漠"に囲まれた"オアシス"で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。パワーみなぎる、誰も知らない青春小説。
感想・レビュー・書評
-
大学での4年間の男女五人グループの物語。大学時代って、人生最後の青春って感じでいいですね。
内容はやや無理のある展開と感じてしまう部分もありましたが、個性豊かな登場人物たちが絡み合い、最後のハッピーエンドまで楽しく読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
-
私もこの本大好きです!いいねを連打したい!伊坂さんが北村型で、本音は西嶋に言わせているっていうのか納得です。
再読したくなりました(^_^)私もこの本大好きです!いいねを連打したい!伊坂さんが北村型で、本音は西嶋に言わせているっていうのか納得です。
再読したくなりました(^_^)2020/06/10 -
ミオナさん、こんにちは(^^♪
コメントありがとうございます。とても嬉しいです!
これはもともとブログの記事だったのですよ。
容量...ミオナさん、こんにちは(^^♪
コメントありがとうございます。とても嬉しいです!
これはもともとブログの記事だったのですよ。
容量がいっぱいになってしまい、急いでこちらに登録して貼り付けたものです。
でもこれが面白かったのは、よく覚えています。伊坂さんの作品では特に好きな方ですね。
同じ見方の方がいらして、何だか嬉しくなりました!2020/06/10
-
-
ラモーンズとザ・クラッシュが気になって気になってしょうがなくなり、YouTubeで聴いてみた。確かにどこが良いのか分からない、なんとも言えない感じが堪らなくクセになりそう。
それから、サン=テグジュペリも読みたくなってきた。 -
「でも」と僕は弁護するような気持ちで言う。「でも、きりがないよ。一匹飼ったって、保護期間の切れる犬は次々と現れる。全部助ける覚悟があるならいいけど。仕方ないよ」と言いながら、僕は西嶋に呼びかけてもいる。西嶋、僕たちは世界を変えるどころか、シェパード一匹助けられないじゃないかと。
大学生の北村君はこのように、センターで「処分」される犬たちについては「判断」する。ところが、暫くして西嶋はそのシェパードを連れて北村の前に現れるのである。この辺りが、いかにも伊坂の小説らしいので、読者の私たちはもちろんその強引な展開に文句は言わない。
「でもさ、これからも保護期間の切れる犬が出てくるたびに、西嶋は犬を引き取りに行くのか?」
「まさか」西嶋は当然のように肩をすくめた。゜どうして俺が全部の犬を助けなくちゃいけないんですか」
「はあ」
「たまたまですよ、今回は見ちゃったからね、気になったんですよ。次からはもうあのホームページは覗かないことにしたし」
この件(くだり)を読んで思い出すのは、九条の会の呼びかけ人だった故加藤周一のエピソードである。彼はたまたま出合った引きこもりの少女に目をかける。未来を見据えて大学で学究生活を送るようになった彼女はのちに言っている。
「先生はよく孔子の牛の話もされました。弟子が、一頭のかわいそうな牛を助けたところで他にも多くのかわいそうな牛がいるのだからと言うと、その一頭は私の前を通ったから助ける、と孔子は答えたと言います。ひとつの命を助ける情がなければ、たくさんの命を助ける行動にはつながらないというのです。
その話を聞いた時、「ああ、私は加藤先生にとって一頭の牛だったのだ」と、深い感動を覚えたことがありました。人の命を、それも多くの命を救いたいと願った加藤先生は、目の前の一頭を助けることに尽力を惜しまれなかった。偶然にも私は先生の前を通り、ちゃんと歩けるまでに助けていただきました。」
この孔子のエピソードはどこにあるのか、調べたが良く分からなかった。
西嶋が(言い換えれば伊坂が)加藤周一になれるかといえば、私は幾つものハードルが必要だとは思うが、しかし、一番必要な点で接近していると、私は思うのである。「世界を変える(砂漠に雪を降らせる)」ことと、「目の前の困っている人を助ける」ことは矛盾しないのである。
さて、これは大学生五人組の四年間の友情の物語である。もう何十年も前の大学生活、私と全然違うけど、空気は似通っている。とっても懐かしかった。 -
個性的な登場人物が紡ぐ学生生活の物語ですが、読みやすく、面白いです。私が伊坂先生を好きになったきっかけの小説なので、是非読んでみてください。
-
西澤のキャラクターとそれを受け入れている周りの仲間たちの雰囲気が好きだった。面白かった。やはり若い頃って特別だ。恋愛の駆け引きみたいな部分をあんまり深掘りしてないところが好みだった。
-
砂漠という社会に向かう前の、大学生達の物語。
自由があり、1番青春を満喫できる時なのかもしれない。
かなり個性的だけど、こんな仲間がいたら最高! -
伊坂幸太郎のようであってそうでないような。
でも、ユーモアがあって軽快で知的な感じだね。
お洒落でちゃんと内容もあるよ。
ちょっとした違和感はあったものの、1年の話として読んでいたら4年間の話だったとは。
なるほどねー。
いいなぁ、ガッツリ人間関係濃くなってての展開だったのね。
青春だなー、くそー。
北村くん、鳥井くん、東堂さん、南ちゃん、西嶋くん、鳩麦さん、みんないい。
西嶋くんのキャラが、なんともいえずカッコ悪くてカッコ良くて、愛おしいわ。
マージャンもパンクロックもキックボクシングもまるで興味がないけど、面白い話でした。
大学時代を懐かしく思い出して、砂漠に雪を降らせるくらい余裕でできそうな気がしました。
なんてことはまるでない、はずだ。 -
2009.03
大学の同級生5人の青春物語