ムーヴド

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著者 : 谷村志穂
  • 実業之日本社 (2008年5月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535289

ムーヴドの感想・レビュー・書評

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  • ちょこちょことみることになり、気になっていた作家。今回の本は帯を目にして手にしました。
    BLが好きなので、そっちの同性愛はよく読むのですが、女性のものはどう感じるのか私自身が気になって読んでおりました。
    結果、この作品を読んだだけでは「友達でよくないか」というのは思いました。女性同士だと結構仲良く食事やら旅行やら行く機会はあるでしょうし。それでも恵は佐緒里に求めたものはそれ以上。佐緒里は事なかれ主義のため、流されながらゆっくり考えて。まぁ、離婚して傷ついた中での告白となると、流されてしまうのはよくわかります。自分自身が今まで考えたことのない世界だし、どうなるかわからないものを拒否するほど自分がない佐緒里。恵からしてみれば利用されるだけされたので頭来たのかもしれませんが、なかなかのハッピーエンドで驚きました。
    必要にされるのっていいですよね。

  • 離婚を期に人生をリセットした主人公。
    戸惑いながらも前向きに生きていこうとする姿勢にとても共感できた。
    ひとりで生きていこうと思うと気負ってしまう部分もあるけれど
    周りの人の助けも借りながら
    時々弱音も吐いて、少しずつ強くなっていく様子がとても良かった。
    最後は強引にまとめた感だけど、それもありかな。

  • 今の自分自身にとても響いて…タイミングかな、と思いました。

  • 人と人との関係には、何か「しっくりくる」ことがあったり、何か「しこりがある」ことがあったりする。この物語は、夫に恋人が出来て捨てられた主人公が、心機一転、一人暮らしを始めるところからはじまる。恋人の存在に全く気づかずに平穏に夫婦生活を営んできていると信じていた主人公にとって、夫の裏切りは大きな痛手だ。そんな、心に「しこり」を抱えた主人公の元に、一匹の子猫が迷い込んでくる。ペット禁止のマンションで子猫との生活をすることには多くの困難が伴うが、新しい「家族」の存在は、主人公を確実に強くする。別れてもなおずうずうしく家に上がり込んでくる元夫との関係を、踏み外すことなく「しっくりくる」形に納め直し、友人とも恋人ともつかないレズビアンの恵という新たな存在を通して、何もかもなあなあで済ませてきていた仕事とのつきあい方も変わってくる。ラストの展開には少々ついて行きかねるところもあったが、全編を通して、主人公が常に前に進んでいることを感じさせる、すがすがしい読後感の物語だった。ラストの「MOVED」という言葉に、未来への希望を感じた。

  • 夫に離婚を切り出され、一人になった佐緒里は、自分の周りには友人も知り合いも誰もいないことに気付いた。

    孤独感と喪失感で、引っ越した先のマンションで出会った捨て猫のプチ。

    プチとの出会いをきっかけに、会社では河田恵、弟の隆介、引っ越し屋を営む家族、そして元夫との
    交流を通していろんなものと向き合い戦い、新たに始まった佐緒里の人生。

    明るい前向きな話。
    ああ、著者はこういう話も書くんだなあと、思った)^o^(

  • 突然の離婚、引っ越しに伴い、なんとなく生きてきた主人公が自分の力で生きていく力を徐々につけていく物語。読みやすく、それなりに面白く、読み進めていけた。猫好きの私としては子猫を拾ってその子を守るために強くなっていく主人公には共感できる。
    全体的には悪くないのに、ラストが???。急にどうしてそんな展開になったのか、無理やりまとめてしまった感じ。もう少し丁寧に最後までいってほしかった。

  • 引っ越しがひとつのテーマらしい、というだけで手に取った。バツイチのアラサー会社員、佐織里。流されるように低体温な日々を送っていた彼女が、離婚後引っ越してきた新居のベランダで、思いがけず捨て猫を拾う。それをきっかけに、彼女の人生はどんどん「動いて」いく。
    慣れない「猫」育て、マンション住人との対立、会社でのポジションの変化、実家の家族との関わり…そうか、“MOVED”というタイトルはそういう意味もあるのかと、読みながら気付く。それほどに佐緒里は、脱皮するかのように変化し、逞しくなっていく。元旦那との再会、佐緒里に恋心を抱くレズビアンの親友…正直、ちょっと安直かなという展開が時々あったけど、それでもするすると読みやすかった。節目節目の佐緒里の決断に、それはどうなのよ!?と思うこともあったけど、他人がどう思うにしろ自分を曲げないという意志の強さは潔いなと感じた。猫ちゃん「プチ」が、まるで佐緒里の子供のように、すくすくと育っていく描写が微笑ましくって好きだった。
    谷村志穂は90年代、大好きな作家だった。近年は本格的大作が多く、映像化したものを観たことはあったものの、小説自体は相当久しぶりに読む。あの頃の谷村さんらしさをちょこちょこ感じ、懐かしかった。

  • 共感できなかったのは、あたしが幼すぎるのか。あるいはその真逆であるせいか。

  • 離婚したてのOL物語、猫を拾って育てたり、女性社員から言い寄られたり・・・あっという間に読める軽めの作品。

  • 図書館にて。
    連作の短編集かと思ったら、長編でした。
    クールで物静かな主人公って印象でしたが、
    冷静でいい小説だったと思う。ラストも好き。

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ムーヴドの作品紹介

安泰な結婚生活を共に送っていたはずの夫は、愛人のもとに走る。引っ越し先に迷い込んだ子猫は、どうやら目が見えていない。父は脳出血で倒れ、愛を告白してくれた同僚は、なんとレズビアンだった…。ときに哀しく、ときに滑稽に繰り広げられる様々な予期せぬ出来事に、そのつど新しい自分を発見してゆく佐緒里、30歳の瑞々しい心。愛する誰かと一緒に生きる喜びを描いた人気作家の女たちへの柔らかなまなざし、新境地の傑作長編。

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