優しい悪魔

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 191
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535319

作品紹介・あらすじ

どうやってもタバコがやめられない。禁煙にチャレンジしつづけて20年。もうあきらめるべきなのか…いいや、いつの日か、きっと成功してみせる!カフェの禁煙席で優雅に微笑む日を夢見るヘビースモーカーおばさん・岩崎佐和子の飽くなき挑戦の日々を描いた、傑作禁煙奮闘小説。

感想・レビュー・書評

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  • 私は甘いものがやめられない!

  • ここまで喫煙禁煙のことを考えたことはなかった
    喫煙したことないけど読んでて辛い、応援の気持ちわいてくる
    おもしろかった

  • かなり前半で三浦先生の正体が想像出来てちと白けかけたものの、そんなことはこの話の重要部分じゃないからさほどの扱いにしてないのだと徐々にわかってきた。後半にかけてパタパタと畳み掛けていく展開は垣谷さんのパターンとも言えるが、だからこそ、ともすると重いストーリーもさらりとスピーディーに読み終えれるとも、ワタシの場合言える。今回の禁煙

  • 禁煙の話。タバコ辞めるって大変なんだな。好きな物を断つって難しいよね。私はビールは辞められないなぁ

  • どうしてもタバコがやめられない。禁煙にチャレンジし続けて20年、もう諦めるべきか…。
    ヘビースモーカーおばさん、岩崎佐和子の挑戦の日々を描いた禁煙奮闘小説です。

    この本は2008年刊行。それから10年経過した今、世間の嫌煙志向は更に高まっておりレストランやカフェはどこも全面禁煙、わたしの暮らす地域では飲み屋まで禁煙になるとか…
    珈琲タイム、ちょっと一杯、この最高のシチュエーションで我慢させられる喫煙者の辛さよ。
    そんな恨み辛みが詰まった一冊。短く凝縮した方がもっと面白かったかも~、と思ったり。

  • 最近垣谷さんの本読んでるけど,なかなか読み進められなかった…禁煙の話だからか?
    禁煙と夫と先生と…なんか話が中途半端で不完全燃焼というか…ぱっとしなかったな

  • 生まれてこの方一度もタバコというものを吸ったことはないけれど、タバコを吸う人の副流煙や臭いにいやな思いをしたことは枚挙にいとまがないので、喫煙者である主人公には正直言ってあまりいい感情を持たずに読み始めた。女なのに、母親なのにタバコが止められないなんてどうかしてる!と避難がましく思っていた。ヘビースモーカーである主人公が「タバコを吸わずにはいられない体」であることの不便さは想像していた以上だった。職場でも外出先でも常にタバコを吸うことが念頭にあり安心して喫煙できる場所を探して心が休まらない、周囲からの視線も厳しい、本当になんて不便な生活なのだろう、体にだっていいことないんだし早く止めればいいのに、もう頼むからこんな生活やめてよ、禁煙してよと読み手である私が何度も思った。きっと当人は他人の私なんかが想像も出来ないくらい強く強く何度も禁煙を願ったことだろう。でもどうしても禁煙できない。吸ってはいけないと思うと逆に吸いたくなる。これは単なる悪しき嗜好習慣というよりも薬物依存症という本格的な病気なんだなぁとしみじみ思った。
    禁煙週間を設けて徐々にニコチンから離脱していく様はまさに戦いのようで、ハラハラしつつもがんばれがんばれと応援しながらページをめくった。
    女医さんと旦那さん達がレストランで遭遇するシーンが唐突なのと、結局不倫してたのかどうかがハッキリしない感じだったこと、義母の肺気腫発症がまたまた唐突だったのが気になったけど、得るところが多い作品だったと思う。おもしろかった。

    ニコチンパッチを処方する医師の態度や理解の浅さにはげんなりしたけれど、医療者のはしくれとして個々の患者さんの状況に応じて少しでも親身になれるよう理解に努めようと肝に銘じた。
    書物や医師の指導でさまざまな手法で禁煙を試みるもやり方が合わずに挫折してしまい、正攻法にこだわらず自分のやり方を模索していくことは禁煙以外にも応用できそうな気がした。

  • くどい割に中身がない。
    禁煙経験者にはわかりすぎる事ばかりだったけど吸った事のない人にはバカみたいな内容じゃないかなー

  • テーマのせいかどうにも気持ちよくは読めない話。
    あとサイドストーリーが何のためにあるのかいまいちわからなかった。

    病気の説明のところはほんとこわい。

  • ヘビースモーカーの中年女性が禁煙に成功するまでのお話。私は喫煙しないから全くの他人事かというと、そうでもない。これをダイエットに置き換えればぐっと近いお話になるww結局成功出来たのも、禁煙する事のメリットに気づき心身が健康になるのを実感できたから。私も身体が軽くなって心身爽快となるまで甘い物を我慢出来たらなあ><。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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