よろこびの歌

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著者 : 宮下奈都
  • 実業之日本社 (2009年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535609

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よろこびの歌の感想・レビュー・書評

  • 青春真っただ中の物語には連作短編がよく似合う。いやもちろん、長編だっていいのだけれど。でも、それぞれがそれぞれに思うところがあり、それぞれに悩んだり喜んだりする。羨んだり嫉妬したり、でも団結したりする。読んでるこちらだって一喜一憂する。そういう空気感がぴったりなのだと思い、またまぶしいと思う。

    登場人物それぞれの鬱屈が、歌となり、喜びとなる。音楽ってやっぱりいいな。そう思った。願わくば皆の将来が笑み多いものでありますように。

    「怖れることはない。だって、春の先にあるのは、夏なんだな。私たちは、まだ、これからだ。」
    「歌はよいものだけれど、よいものがよく歌われてこそ生きて伝わるんじゃないか。ほかの大切なものに気づかず、歌しか知らない私に、何の歌が歌えただろう。」
    「うれしいとか、楽しいとか、悲しいとか、さびしいとか、いろんな気持ちをみんなが抱えている。歌によって共有することができる。」

  •  声楽を志している女の子の声が、クラスメートを変えてゆく。6人の高校2年の女の子それぞれのモノローグで物語はすすむ。たぶん、十代で身近にマリア・カラスが同級でいたら、その声の存在に圧倒的な影響を受けるだろう。さらに、何人かの才能加わったら、奇跡が見れるかもしれない。映画『リンダリンダリンダ』のように、美しい瞬間が生まれるかもしれない。そんなことを、想像してしまう、素敵な物語です。

  • 学校を卒業して、仕事もして、いろんな世界を知った大人になると少しずつ「自分」という殻も丸くなって、傷つかないようになっていく。でもこの年頃って、学校がすべて。友達がすべて。キラキラと楽しいことばかりではなく、ほろ苦さもいっぱいのその狭い世界の中で泣いたり笑ったり。そんな無防備で傷つきやすい頃が、なんだか懐かしく思えました。

  • 青春は常々、輝かしいもののように語られるけれど、実際はそんなことないんじゃないか。信じていたものの脆さに直面してくすぶり、わけもなく苛立つ日々。
    でもひとつだけ、青春に救いがあるとするならば、それはふとしたきっかけで互いにひびきあう心の柔らかさを持っていることかもしれない、とこの作品を読んで気づいた。
    作中では、彼女達の心がひびきあう過程をハーモニーの誕生に重ねて描いていたが、揺れながら互いの存在を認め、まとまってゆく心の動きが繊細に描写されていて、じわじわと作品世界に引き込まれていた。
    思えば自分も、もやもやとした気持ちを抱えながら高校に進学した。私にとっての歌はなんだったのか、今となっては思い出せないが、入学当初の鎧のようなこわばりを取り払って卒業できたのは、私にとっても玲やひかりや千夏のような心を響かせあう友達の存在があったからに違いない。

  • とりたてて特徴のなぃ新設の女子高の2年B組に学ぶ、
    とりたてて特徴のなぃ生徒たちが、クラス合唱を機に、
    自己に気付き、未来への第一歩を踏み出していく様を、
    生徒一人ひとりを主人公に描いた、連作短編集です。

    恐らくは、大人になってから振り返ってみたときに、
    何となく、気恥ずかしく思ってしまぅ青春の一コマが、
    感動の押し売りとなって、全面に押し出されておらず、
    ごくごくふつぅに描かれている点が、むしろ好感です。

    物語の最後、卒業生を送る会で合唱した後、
    クラス替えで別れた2年B組の生徒たちが、
    3年生として、どのよぅな1年間を過ごし、
    卒業して、どのよぅな進路に進んでいくのか…??

    個人的には、
    宮下さんご本人には、好感を持っておりますが…、
    宮下さんの作品の評価は、必ずしも高くはなぃ中、
    本作品は、とてもいぃ感じでした…。

  • 本屋で続編の「おわりの歌」を手にとり、前巻があることに気づいて購入。

    プロのバイオリニストを母に持ち、声楽を志すものの、高校受験に失敗し、同級生や親との関わりを絶ち自身の中に閉じこもる玲。
    ピアノの音に惹かれるものの、ピアノを習うことが叶わず稼業のうどん屋を手伝う千夏。
    見えないものが見えてしまう、生きがいを失った、そんな女子高生たちが皆、クラスの合唱を機に歩み出していく。
    小説の内容自体は一つの時間軸で進むものの、視点が章ごとに変わる短編小説のような一冊。

    完結にまとめると
    「少女たちの脱却」
    と言ったところだろうか。

    表向き華やかな女子高生活を送る中で、それぞれが他人を羨み、自分ならではの闇や悩みを抱えながら、他人と触れ合うことでそこから脱却してゆく。
    読者の誰しもが一度は経験したことがあるような「死ぬほどではないが、自分にとっての苦しさ」が描かれている。

    個人的には短編小説をあまり好まないため、全ての章で視点が入れ替わるより、数人のみに絞ってストーリーを進めて欲しかったと思ってしまう。
    が、続編で彼女たちの「今」が読めるということで、その不満も少しは解消されているのかもしれない。
    続編にも期待。

  • 女子高校を舞台に様々な理由で入学してきた少女達の物語。
    仲の良い友人でさえ自分自身を表さないし、深入りしない。その微妙な関係性を歌を通じて繋がっていく様が描かれていて面白い。
    同じクラスメイトがそれぞれの視点で描かれている短編集。

  • 今の時期にぴったりかなーと思って手に取った
    表紙からみて合唱本

    私立女子高に通う女の子たちの話だった
    新設の女子高で、みんなけっこうワケアリだったりする
    音楽学校の受験に失敗したり(才能のありなしとか片親のお母さんとかいろいろこれはもんもんする)
    ソフトボールのエースだったけど肩を壊したり
    幽霊が見えるので古い学校はダメだったり
    うどんやさんの娘じゃなくて自分のことを知らない環境に行きたかったり(でもこの子遠距離でも自転車通学だし奨学金もらってるし家の手伝いもめっちゃするすげえいい子><涙)
    きらきらしたお姉ちゃんにひけめを感じながら華やかな春ではなく秋や冬を見越しがんばるしっかりもののひかりちゃんとか(この表現が文学的ですよねつまりわかりにくい)

    みんな色々抱えたりあきらめたりしてるけど
    合唱を通してひとつになる
    わかりやすくない、でもたしかに変化してるかんじがいい

    連作短編で一章ごとのタイトルがハイロウズ(らしい)
    作中にもちょいちょい出てくるハイロウズ

    世代なのか好みなのか、わたしはザ・ハイロウズってきいたことなかったんだけど
    さすがに有名なのでCMとかできいたことはあるけど
    きいてみた

    ブルーハーツとのちがいがよくわからなかった(似てるきがする)
    でもなんか文学的、ってかんじかな?
    歌詞が深い(ような気がする)

  • ヴァイオリ二ストの娘、玲と、そのクラスメイトが主人公の連作短編集。
    冒頭の、玲が主人公の話では、ちょっとした変化が描かれるだけだけれど、その後の各クラスメイト視点の話から、その玲の姿がそれぞれに影響をもたらしたこと、クラスの雰囲気が少しずつ変わっていったことが伝わってくる。
    爽やかな青春小説。

  • 何もかも思い通りにいかない、こんなつもりじゃなかったというときは、環境や誰かのせいにしてしまいがち。
    でも自分が望んでいなかった場所で、そのお陰で思いがけない出会いがあって変化があったり、成長出来たりするものなんでしょうか。

    正直他の方の感想を読んでいて、自分はそこまでの感動、青春!を感じなかったのですが、こんなふうに少しずつ心を開いて関係を築き上げていくっていうのは、もうなかなか出来ないなーと少し寂しく感じました。

    ヒネくれているようで、登場人物の女の子たちはみんな、純粋。

  • 御木元響という天才ヴァイオリニストの娘、玲は音楽学校の受験に落ちて、明泉女子高という普通化の高校へ入学する。声楽家として進もうとしていた彼女は、自分の将来も現在も見えなくなっている。
    しかし、クラスの合唱会での指揮をすると決めた時から何かが変わっていく。クラスのひとりひとりが、音楽を通して何かを学び成長していく。

  • いやはや、なんと胸を打つ物語か。
    自分も20年以上音楽をやってきたので
    どうしようもなく心揺さぶられてしまった( >_<)


    いびつで 
    いつも卵の殻の中から覗き見てるような
    クリアでない心を抱えた登場人物ばかりだけれど、
    そこには思春期という刹那な
    その瞬間にしか感じえない
    宝石のような世界が確かに息づいている。

    彼女たちを蝕み心にブレーキをかけていた
    それぞれの苦悩や葛藤や嫉妬や羨望や過去の挫折が、
    最後には全て反転して
    オーケストラのように読者の胸に響きわたる構成も見事としか言いようのない上手さ。
    さすがやなぁ~、宮下さん。


    物語は夢に敗れたり挫折を経験して
    目的もなく新設校に入った女子高生たちが
    合唱コンクールをきっかけに
    歌うことの楽しさに目覚めていく連作短編集で
    7つの短編のタイトルは全て
    実在のロックバンド、ザ・ハイロウズの曲名となってます。


    ヴァイオリニストの母の影響で
    声楽の世界で生きる夢を持つものの音大の付属校に落ち、
    私立明泉女子高等学校という新設校に失意のまま入学した
    高校二年の主人公、御木元 玲(みきもと・れい)。

    ピアノを弾くことが何より好きだが
    それを認めてくれない親や
    家がうどん屋であることに引け目に感じている
    原 千夏(はら・ちなつ)。

    中学時代ソフトボール部の四番でエースだったが、肩を壊し
    自暴自棄で名泉女子高に入った
    中溝早希(なかみぞ・さき)。

    霊が見える能力に思い悩む牧野史香(まきの・ふみか)。

    恋に悩み、歌に懸ける自分たちの今をキャンバスに焼き付け
    なんとか絵で残したいと願う里中佳子。

    いつも出来のいい姉と自分を比べ
    コンプレックスを持って生きてきた
    クラス委員の佐々木ひかり。


    彼女たちが抱える苦悩や葛藤や心の機微を丁寧に丁寧に紡いだ宮下さんのあたたかな筆致に
    知らず知らずに彼女たちを応援し、
    誰もがみんな17歳だったあの頃に引き戻される構成の巧さにも唸る。


    そして本書は
    音楽が人に何を与え、
    何をもたらすのかを
    言葉の力をもってして
    これでもかと味合わせてくれる。


    音楽は不思議だ。

    何かを切り詰めなきゃならなくなった時には
    真っ先に切られてしまう儚い運命のもの。

    空気を震わせ
    いつしか消えていく『音』というものがもたらせてくれる、
    何かしらの余韻。

    それは現実を凌駕する情景を見せてくれたり、
    音楽にしか踏み込むことのできない心の領域に染み込んできて、
    そこから一歩踏み出す勇気をくれたり、
    聴く者の人生観をも左右したりする。


    東日本大震災直後すぐに
    被災地に行って自分が実際に感じたのは
    歌の持つ特別な力だった。

    ボランティアの合間、夜ギターを弾いて懐メロを歌うと、
    おじいちゃんもおばあちゃんも小さな子供たちも
    みんながくしゃくしゃな笑顔を見せてくれた。

    本当にいい音楽や自分だけの心の歌は
    人々のまぶたの裏に光を見せてくれる。

    音楽はおそらく世界を救ったりはしないけれど、
    ドン底からアナタを救う
    唯一の命綱であってくれる。


    出逢うべき時に、

    出逢うべき歌に、

    出逢える幸せを知る。


    心に歌を。


    できうるなら
    『よろこびの歌』が
    彼女たちを支える揺らぎない核となって
    未来を照らしていって欲しい。

  • デコボコ・ギザギザで、もどかしさと苦しい時期…そんな一人一人がぶつかり、混ざり、交わり、、またひとつ成長していく。輝きを放つ変化を優しく積み重ねる各章に、畳み掛けの終章は予想以上の発光力だったなぁ♪。"気づき"のある先生達も、なかなかの存在感、、良い本です。

  • 音大附属高校の受験に失敗し、私立の女子校で鬱々と毎日をやり過ごす御木元玲。高名なバイオリニストの母を持ち、同級生とは違うオーラを放つ玲は、孤高の人として特別な存在。そんな玲がクラス合唱の指揮者に推薦されるが、レベルの低さに苛立つ玲に、クラスメートとの溝は一層深まる。だが、マラソン大会で最後尾を走る玲を応援するために、自然派生的に起こった合唱に玲の心が震える。心が溶けてハーモニーが生まれ、一つになっていく、少女達の青春が眩しく愛おしい連作短編。

  • 読み進めるうちにクレシェンドした作品。

    読み始めから半ばまで、片手間に読んでいたのに
    最終章にきて、それまでが前置きのように
    意味を持ってきたのです。

    そうやってよろこびの歌、の意を知りました。

    好きな音楽をサーフィンしながら
    聞くことをお勧めします。

    色々なタイプの曲の
    様々な世界が
    一見つながりのないように思えて、
    繋がりはなくとも
    同じ世界にあることを
    小説とリンクできたら。

    この話が少し幅を持つように思うのです。

  • 第1志望ではない高校にそれぞれの理由で入学してきた彼女たち。丘の上の比較的新しい女子校の2年生、合唱コンクールで悲惨な結果に終わったクラスの子たちの12月から3月への心の変化を描く。

  • 3月に入り、受験生の皆さんも長い努力からほっと息ついている時期かもしれません。志望校に入れた方も、そうでなかった方も、新しい生活に自分の道を見つけられると良いですね。

    本書に登場する玲も声楽家を目指し音大の付属高校を受験しましたが失敗。普通科高校で自分の行くべき道を見つけられず、著名な音楽家の母とも上手くいかず、クラスの中でも自ら孤立していました。

    7音階のお話しの中に登場する学生たちも皆、思春期の中それぞれの心の悩みを抱えて過ごしています。純粋に歌う事のよろこび、合唱を通じて響き合う歌声の魅力、やがて皆、自分の殻から外に出て繋がっていきます。そして玲は本来の目指すべき道へ。

    合唱コンクール「手紙 十五の君へ」をアンジェラアキと合唱部の子供たちが泣きながら歌っていたシーンを思い出します。皆の歌がつながった時、いろいろなこころの中の感情が吐露されるのでしょうか。素晴らしい経験だと思います。

    仕事を早めに切り上げて図書館に寄ると、受験生の皆さんが机で一生けん命頑張っている姿をいつも見かけす。閉館時間ぎりぎりまで、赤本と格闘する姿、ちゃんと見てましたよ。

  • 中学生時代の合唱コンクールを思い出しました。

  • 高校生の悩みって可愛いな。
    みんな必死に悩んでるんだから、こんなこと言ったら怒られそうです。
    この頃って、私もそうだったけど、今その時が全てだった気がします。一瞬を必死過ぎるほど一生懸命生きてるから、周りから見たら青臭くて危なっかしいのかも。
    でも、それもきっと何年も経てば、忘れちゃったり笑い話になってたりするんでしょうね。
    それでも、自分も経験してきた事だから、彼女たち1人1人の心の動きがとても胸に響いてきました。

  • 「終わらない歌」を読み終えた時「よろこびの歌」の存在を知った。
    読みたいという気持ちが素直にわきあがり手にした。

    宮下奈都さんの小説は、心のもどかしさ、素直さ、知りたくない内面を言葉にしてくれる。そして、光を感じさせる。

    「よろこびの歌」は著名なヴァイオリストの娘、御木元 怜が逃げ込んだ先の新設高校で、怜だけでなく、怜の周りの女子高生もが、自分と向き合い、自分の未来と向き合っていく小さな物語7音。

    好きな音色たち。

    「よろこびの歌」怜が歌を感じるフレーズがいい。
    「カレーうどん」千夏の”うれしい”が気持ちいい。
    「サンダーロード」史香の強さが温かい。
    「夏なんだな」ひかりがひかりを見つけようとするのがいい。
    「千年メダル」怜が「よろこびの歌」を奏でようとしていく未来がいい。

    読み終え「終わらない歌」がもっと良い物語になった。

    読み終えた時、
    言葉でもいい、表情でもいい、触れ合ってもいい。
    なんでもいい。
    大切にしているということを相手に伝えていきたい余韻が響きました。

  • ブルーハーツは大好きだ。
    ブルーハーツが解散し、そのなかの二人が中心になって創ったグループ、ハイロウズも大好きだ。
    ボーカルの甲本ヒロト独特の渋みがかった声は耳について離れなくなる。
    作者のエッセイによると、彼女もハイロウズの大ファンらしい。

    この「よろこびの歌」は七つの章すべてが、ザ・ハイロウズの歌のタイトルからとられている。
    一人称で登場人物それぞれの目線から書かれた作品だが、見事にタイトルにマッチした内容になっている。

    主人公は音大付属高校受験に失敗し、高校生活の目的を失いつつある御木元怜。
    そして、彼女の周りの何人かの女子生徒たち。
    合唱コンクールの失敗を皮切りに、彼女たちの考えに変化が訪れる。
    卒業式で三年生を送るクラスの出し物に再び合唱をしようということがきっかけで、自分の人生や生き方、学校や他人との関わりについて深く考えるようになる。
    人をよろこばせよう、いや自分自身をよろこばせよう。そのために歌おう。
    高校二年の女子たちが一歩一歩階段を駆け上がり、大人になっていく。
    何とも爽やかな物語だ。

    それにしてもこの年頃の女子高生のなんと難しいことよ。
    僕の時代の彼女たちもこんなにいろいろなこと考えて苦しんでいたのかなあ・・・・・・。

  • あのアンソロジーの続きはこうなってたんだ。歌を通じてクラスメイトたちと打ち解けていく玲が良かった。みんなそれぞれに何かを背負っている。ただそれを知ろうとするかそうでないか。自分が歩み寄るってことも大切なんだな、と実感。2011/406

  • ジュブナイル小説を久しぶりに読んだ気がする。
    忘れていた感覚を思い出させてくれる作品。
    読んでいて、くらもちふさこの「おしゃべり階段」を見直したくなった。
    若い時の悩み事は、他人には「そんなこと」でも、悩んでいる当人にとっては「そんなこと」では済まされない。
    いつだって、今の悩みが1番だ。
    音楽の力を肯定する作品て、好きになっちゃう。構成的には8編で書いて欲しかったな。最後は1オクターブ上がって、成長した主人公に回帰すると勝手に思い込んでいたので。

  • 2013/9/17

    913.6||ミヤ (3階日本の小説類)

    御木元玲(みきもと・れい)は著名なヴァイオリニストを母に持ち、声楽を志していたが、受かると思い込んでいた音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。
    挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。
    しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる・・・
    見えない未来に惑う少女たちが、歌をきっかけに心を通わせ、成長する姿を美しく紡ぎ出します。

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よろこびの歌の作品紹介

御木元玲は著名なヴァイオリニストを母に持ち、声楽を志していたが、受かると思い込んでいた音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる…。あきらめ、孤独、嫉妬…見えない未来に惑う少女たちの願いが重なりあったとき、希望の調べが高らかに奏でられる-いま最も注目すべき作家が鮮烈に描く、青春小説の記念碑。

よろこびの歌のKindle版

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