銀盤のトレース

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 132
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535678

作品紹介・あらすじ

名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートを辞めさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出される。バッジテストに落ち、県大会でも大きなミスをし、絶対絶命の朱里に、スケート連盟からある提案がなされて…。緻密な取材に基づくリアルなフィギュアスケート小説。

感想・レビュー・書評

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  • アイススケートの小説なんて今まで読んだことないな。北京五輪には間に合わなかったけど、技の種類や跳び方などを理解することができた。朱里を通して、絶え間ない地道な努力と途切れない気持ち、才能、できた時できなかった時の感情、まわりのサポートや嫉妬など、スケートを続けていく現実ってこんな感じなんだなというのが少し学べた気がする。
    53冊目読了。

  • 娘の読書用に借りてきてあげた本を先読み。そして完読。
    子供の可能性とか、努力とか、指導のスタイルとか、親目線で読んでいる自分がいました。
    子供向けを意識してるのだろう、人間関係の描写などに鋭く深い踏み込みをしないように、程良い所で留置いてる気がした。普段読んでるような小説なら、もっと掘り下げているだろうなと。これは、悪い意味ではなく、児童文学の範疇を守ってる良作のような感じをうけます。
    フィギュアスケートの「動」の描写もわかりやすく、すこぶる爽快でした。
    小4の娘には想い描けるのかちょっと心配。

  • 一気読み!
    元々テレビ等でフィギュアスケートは好んで見ていましたが、彼らがあそこで滑れるようになるにはどんな努力と才能と財力が…と改めて知ることが出来ました。
    内容的にはフィギュア漫画等に似た設定ではありますが、主人公の成長にワクワクしながら読めました。

  • ジャンプとか名前はわかるけどどういうジャンプかとかはどうしても文字ではわかりにくい。
    でもフィギュアスケーターになるのも色々大変なんだなぁと思った。

  • フィギュアシーズン到来。気分あげあげ。
    バッチテストやコンパルソリーをこんな形で取り上げているなんて、ちょっと感激してしまいました。
    2017/9/18読了

  • フィギュアスケートに打ち込む朱里。
    しかし親には反対されていて・・・?

    名古屋ってそんなに盛んなのか。なんでだ。
    確かに親御さんは大変そうだなあ。
    ジュニアの仕組みとかがわかって面白かったです。わかりやすい。

  • ジャンプの種類を言葉で説明されても、イマイチ判り難く
    フィギュアは漫画やドラマでの表現が向いてる方が向いてる気がする

    主人公が好きになれないタイプだった事と、唐突な終わり方が個人的に好きになれない作品かな

  • フィギアスケートを軸にした少女の成長物語。
    朱里の親はそう熱心でないのだが、良いタイミングで指導者に遭えてぐんぐん伸びる。
    何事も基本が大事。

  • おもしろい‼
    宮下奈都さんがエッセイ中でおすすめされてたので、初めて手にとった作家さん(紹介されてたのは違う本だけど)。
    おもしろくて一気に読み切りました!

    フィギュアスケートをTV観戦するのは大好きなので、作中の数々のカタカナ用語も無理なく読めました^ ^ こうやってスケートを習ってステップアップしていくんだなぁと、その仕組みが分かって、スケートを理解するためにも適した一冊だと思います。
    勝ち残るアスリートの資質・姿勢というものも描かれていました。

    他の著書一覧をみる限り、決してスポーツ界を専門にされているのではない様子…。
    興味深いです。

  • 全日本フィギュアをTVで観ながら読んだので、今滑っている選手達もこんな風にジュニア時代を頑張ってきたのかなぁと感慨深いものがありました。
    スケートはお金のかかるスポーツだから、朱理の母親の気持ちもわかるし、インフルエンザでバッジテストを受けられない朱理に対して言った父親の「パパは朱理に、理不尽なことにも耐えられる、強い子供になってほしいんだ」の言葉に、グッときました。
    親世代に共感してしまうあたり、年を感じてしまうのですが、やっぱりスポーツ根性ものはいいですねぇ。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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