夏色ジャンクション

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 115
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535753

作品紹介・あらすじ

親友と恋人に裏切られて借金を背負い、住まいを失った信之。ミニバンで寝起きする生活を送っていたが、ひょんな出会いから、七百万円の大金を所持する老人・勇を山形まで送り届けることに。高速道路を北へとひた走る信之は勇の金を奪おうと考えるが、ヒッチハイクで青森を目指すアメリカ娘・リサが加わり、その思惑を迷走しはじめ…。失意の青年、おちゃめな老人、アメリカ娘。三つの人生を乗せて駆け抜けた熱い夏の一週間。

感想・レビュー・書評

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  • くどい・・・
    悪くないんだけどねえ

  • 友人と恋人に裏切られ、仕事も失くし借金まで背負った主人公が謎の老人と自動車で旅をするロードムービー小説。最後ちょっと駆け足気味だったかなとも思うけど、旅をしていくうちに心境が変わっていく主人公が良い。主人公の元恋人があまりにもクズすぎて……。夏にピッタリの爽やかな小説。2013/154

  • 夜逃げした信之は、ひょんなことから
    勇と山形を目指すことになる。
    更にはリサを乗せて、青森を目指すことに。
    3人の旅はどうなっていく??
    自分まで一緒に旅しているきになってしまう一冊。
    読み終わった後、ほっこり。
    続編で、信之と勇がアメリカに行ったところを
    書いてほしいな。

  • 主たる登場人物が3人のため無駄な複雑化がなく読みやすい。
    親友と恋人に裏切られた男と抜けてるおじいちゃんとちゃきちゃきアメリカ娘の珍道中。
    淡々と進んでいくので、さらっと読める。
    ただ、高速道路を行ったり来たりお金の無駄が気になった。

  • 面白かった。読み始めたら止まらなくって、結局寝ないで朝まで読み切ってしまった

    親友にお金と彼女を騙し取られ、会社をクビになり、借金を抱えて夜逃げをして車で寝泊まりしていた主人公がある老人と出会う。お金目的で老人と旅する中、日系アメリカ人の女の子と出会い、3人で旅をする。

    たった一週間の旅行なのに波乱万丈で、とても素敵なお話だった

  • 職も家も恋人も失い、車中で暮らしている信之。ひょんなことから突然あらわれた老人、浮田を山形まで乗せていくことに。
    どうやら浮田は大量の札束を所持しており、信之はなんとかその金を奪って逃げようと画策するが、道中で出会った日系アメリカ人リサも加わって旅は思わぬ方向に…!?


    ほっっっこり。素直な気分で読めた本でした。
    脇を固める浮田とリサはコミカルで魅力タップリ。それに比べて主人公の信之が善意と悪意の間で揺れてる極めてふつうの人だったのでかえって感情移入できて、自分も4人目の車旅メンバーになったようでした。

    それにしても次から次へと出てくる料理が美味しそう…
    特に牡蠣食べたいなぁ…浮田さんみたいなスポンサーあらわれないかなぁ(笑)

    あと山形で大地震があって仮説住宅という設定が出たんですけど、やっぱり3.11が浮かびました。初版はちょうどその1年前なんですね。
    震災前だからさらっと流してるけど、これが震災後だったらちょっと描写が変わってきたんだろうな。この作品の場合は発行が震災前でほんと良かった。テーマそこじゃないし。




    大人の青春小説!!

  • 無職になって残り3万円の男と金の束を持って歩く爺さん。そして途中で会う日系アメリカ人の女性。その3人が昔の知人たちに会いに行く話。過去の清算というほど暗く重いものではないけれど、会いに行くことで主人公たちの肩の荷が降りていったのは事実。見知らぬ人たちとこんな旅なんて出かけることはないだろうけれど、それでもいいもんだなぁと思えてしまう、そんな話。

  • 話の筋としてはよく有りそうな話。
    この先、どうなるのかしらね・・・

  • 読了。恋人と親友に財産を持ち逃げされた上に借金を背負った主人公。車の中で路上生活を送っていたが、公園で出会った700万円をバックに入れた老人を東海から山形に送ることに・・・。その700万円を奪おうと虎視眈々と狙うが、道中でヒッチハイクで拾った女性と3人でドライブしていくうちに、主人公の心に変化が・・・。結局悪人になりきれない主人公、こころよい老人、闊達な女性。上手く絡み合い主人公の成長につなげた最後。いい読後感でした。

  • 読後感の良い話でした。私もイサムさんやリサと旅してみたいです。

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著者プロフィール

1977年、愛媛県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)法学部卒業。2003年『AHAPPYLUCKYMAN』で光文社よりデビュー。ミステリー、青春小説、コメディなどさまざまなジャンルの作品を執筆。近刊に『夏色ジャンクション』(実業之日本社)、『春の駒 鷺澤家四季』(東京創元社)などがある。

「2016年 『雪桜 牧之瀬准教授の江戸ミステリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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