こなもん屋馬子

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535968

作品紹介・あらすじ

謎のレシピでお悩み解決。大阪発B級グルメミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • お好み焼き、たこ焼き、ラーメン、ピザ…馬子の作る粉もんが美味しそうで食べたくなった。

    馬子のずば抜けた推理力も、問題が解決したらお店が消えるのも、いろいろ謎の部分が残ったが、そんなの気にしてたら馬子に怒られそう。

  • 大阪弁って本当に不思議。
    魔法の言葉みたいに大阪弁の会話だとスルスルと読みやすい。

    すっごい濃いキャラクターの馬子さんが、
    ちょっとした出来事を、パワー全開に解決してくれる。
    時にはたこ焼き屋、時にはラーメン屋。
    とにかく味は天下一品なんだけど、
    事件が解決したら馬子さんもお店もドロンと消えてしまう。

    でもきっとこういうお店、大阪には本当にありそうだな。

  • 馬子という、
    どえらい大阪のおばちゃんが営む、
    こなもん全般を扱うお店。

    店は、お世辞にもきれいとは言えない、ぼろぼろな佇まい。

    しかし、心に何かしらの引っ掛かりを持つ者達は、引力に導かれるかのように、その店へと入ってしまう。

    詳しい事は書けないけれど、
    不思議で痛快で、
    さりげなく奥が深いなぁと思いました。

    馬子さんのこなもん料理、
    凄く美味しいんだろうなぁ。

    こなもん好きなので、
    惹かれてしまいます。

  • ピザや豚まん、ラーメンまで小麦粉使ってたら「こなもん」なんですね。
    帯にB級グルメミステリって書いてるから一応ミステリでいいのかな?

  • 不思議な「こなもん屋」を巡る、ややミステリでとてもコミカルな連作集。こなもん屋の店主・馬子のキャラがそりゃもう強烈。大阪のおばちゃん万歳、と叫びたくなってしまいます(笑)。
    そしてそこで供される料理の数々がなんともいえず美味しそう。庶民的で凝っていないはずなのに、それがB級グルメというものなのかな。
    店を訪れる客たちの「正体」が明かされるのは、完全にミステリとしての楽しみです。お気に入りは「マルゲリータのジンペイ」。とても痛快で爽快でした。

  • 大阪が舞台の人情小説。
    笑いあり、食あり、涙あり、まさに舞台劇。

    お腹が空いてきた。無性にこなもんならなんでも食べたくなった。
    中毒。

    登場人物が全員好きになってしまう。どんな職業の人で、どんな境遇なのかわくわくしながら読んだ。

    たまにはこういう人情小説も悪くはないな。
    コミカルな笑いに通じる箇所があった。

  • 馬子キャラ強くていいわ〜
    お客さんの正体が後から分かるっていうちょっとミステリチックなところも楽しい。
    こなもん食べたくなる。

  • 大阪の商店街に出没する謎のコナモンヤ
    キョーテツなおばはんがコナモンで悩み解決
    なんかどこかで見たような(ただし関西ローカル)登場人物が出るのもミソ

  • 店主ベンピというのはどういうこと?
    誰がベンピやねん。
    店主ベッピンや。

  • キャラの強いおばちゃん馬子がシンプルで美味しい大阪のB級グルメを客に提供する。客を人生のピンチから救っては消えてしまう不思議なお店の物語。

    馬子が良い。ずけずけと物を言う太ったおばちゃんがいかにも大阪っぽい。パワフルな馬子に読者も元気がもらえそう。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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