かっこうの親 もずの子ども

制作 : 椰月 美智子 
  • 実業之日本社
3.79
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本棚登録 : 440
感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536101

感想・レビュー・書評

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  • 子育て、母子関係、シングルマザー、仕事と子育ての両立、ママ友など様々なことに加えて、人工授精による出産ということにも重きを置いた作品でした。母は強しとは言うけれど大変さも伝わってくる。子供がいないせいか、全体的に読んでいて、息苦しさを感じました。親の視点からみたAIDの問題に取り組んだ感じでした。

  • 読み終わったあとに考えさせられる作品。
    きっと結婚する前に読んでたら、つまらん!で終わっただろうな。

  • 精子提供により授かった母が、夫と離婚し、いろいろ悩みながら生きていく話。最後の最後で5歳の男の子が亡くなる設定になっていて、読んでいて辛かった。 そこで死なせる必要があったのだろうかと、うっすら怒りさえ覚えたのは、私が母親だからだろうか。

  •   夫が無精子症のため、精子提供で子どもを授かった母の子に対する想いがあれやこれやと詰まった本。余り共感できなかった。子への想いが詰まりすぎて、自分と子ども二人だけの世界が強すぎてしんどい。
     精子提供者を探しに行くところなんて実際はあんなにうまい具合に丸く収まるかな。

  • 不妊治療(配偶者以外から精子をもらう方法)で子どもを授かった母子家庭の話。
    父親が誰なのか分からない子どもとどう向き合うか、という話一本ではなく、ごく普通に生まれた子どもも含めて「我が子と向き合う」という子育ての話になってゆく。
    お腹に子供がいる身としては、こうなってゆくのかなぁと漠然と考えさせられました。

  • 子供がいることで感じる不安や喜びを文字にしていることは分かるのだけど、違和感と不快感が伴いました。宿したことによる違いは分からないことだけど、男親も子育ての中でほとんど同じようなことを考えたり感じたりはしている。ただ、その受け止め方とか処理の仕方が違う気はする。宗教的な感覚やスピリチャルな部分も、支えになる事があるのは分かるけど、個人的には入れにくい。

  • タイトルから想像できるように、人工授精それも非配偶者間人工授精をテーマにした作品。そこに、子育て中の母親たちの閉塞感や孤独とかママ友との人間関係の難しさ、実の母親との関係などなど盛り込みたいことが多すぎて整理しきれていないような印象。
    中盤はどこに焦点が当たっているのかわからなくなってとっちらかった感があり、どう収束つけるのかな~と少々中だるみ。
    ただ、最後で子供が亡くなるあたりは涙、涙・・・
    「子どもを授かって、その子が無事に生まれて育ってゆくっていうのは、並大抵のことじゃないんだよね・・・ほんとに奇跡的なことなんだよね。」という言葉は素直に入ってきた。

  • 本は出会いだといつも思っている。この本はその思いを新たにした本だ。最近久しぶりに本を読み漁っており、図書館でタイトルと表紙、最初の数行を読んで直感で借りた本だった。通常は、文庫本の紹介文や、帯の煽り文句につられて読むことが多いけれど、ジャケ買いならぬ、ジャケ借りだった。
    小説としては話の筋がいろいろに変化して、女性の頭の中そのものであるような、物語の世界に入り込むより、エッセイや体験談を読んだような印象のストーリーだったけれど、主人公不妊治療で授かった子供を通して体験したり、考えていることがことごとく自分とリンクして、いまの自分が読むべきタイミングで出会った本なのだと感じた。はなはだ個人的な感想ではあるけれど。

  • 全体を通して面白かった。ただ親友の子どもの死については、友人が当人よりも不幸になってしまう訳で、その描写のバランス加減が個人的には好きではなかった。息子が生まれてきた理由との対比で必要不可欠だったのだろうけども。そしてその喧嘩が絶えない夫婦が作者本人のエッセイに出てくる作者本人に近かったので、死も実際に身近にあったのかと余計な方に気が行ってしまった。

  • なかなか・・・よかったし
    充実感と大変さはよくわかりました

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