銀行支店長、走る

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 135
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536224

作品紹介・あらすじ

合併後の行内争いが常態化したはやぶさ銀行。55歳の窓際寸前行員・貞務定男は支店長に抜擢。孫子の兵法をもって事に当たる貞務だが、女番長とあだ名される若手行員・雪乃のふるまいに困惑の体となる。支店での不正融資発覚をきっかけに、貞務は雪乃はじめ若手たちと行内改革に乗り出すが、政治家やヤクザ、銀行上層部との暗闘が始まる。本当の敵は?そして味方は誰か。事態は二転三転、貞務の身に危機も迫るが-。メガバンク内部の不正融資と暗闘。窓際寸前支店長が、女番長と異名を取る女子行員らと奔走する。日本型企業の、そしてあなたの明日を問う物語。

感想・レビュー・書評

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  • 気軽に読める一冊。
    ストーリーは悪くないと思うけど、半沢直樹に負けるのは何故か。キャラが際立ってないからかなー。
    孫子はなくてもよい。笑

  • さだむ支店長が引用する孫子の兵法に興味を持った。

  • 孫子のやたらめったらな引用が鼻につくのは私だけだろうか。
    あまり話の本筋とも関係ないし・・・

  • 支店長・貞務が銀行の腐敗を糺す物語。

    第一章 支店長になる
    第二章 女番長
    第三章 不良債権先
    第四章 小さな不正
    第五章 柳沢支店長はどこ?
    第六章 何が問題なのか
    第七章 ニューヨーク社の秘密
    第八章 みんなグル?
    第九章 戦闘開始
    第十章 勝利者は誰だ!? 

    栄転など期待していなかった中堅銀行マンの貞務定男は、前任の支店長が失踪したT支店に支店長として就任する。

    しかしT支店には、政治と金にまつわる秘密が隠されており、若手行員の力を借りながら、銀行の腐敗をただすために、孫子の兵法を用いて、貞務が行動を起こす。

    不正融資を牛耳る黒幕と、その陰謀とは!?


    池井戸さんみたいな感じかなと思って、手にした作品。
    ただじゃ終わらない展開も好きだし、キャラもいいしし、今年読み込んでみようかなと思います。

  • よかったよ

  • 昼行燈かと思ったら、正義感の強い有能な管理職だった。
    孫氏の兵法は少しだけくどかったか。
    政治とカネとヤクザ。
    誰が黒幕かよく分からなくなった。皆が利用し利用され、大物にも小物にも見えた。
    「恥をかかされた借りは必ず返します」
    ゾッとした。一番怖かった。

  • ストーリー展開が早くて一気に読めたし、悪の後ろにはもっと黒い人間がいるんだと面白かった。
    登場人物もみなキャラクターが白黒ハッキリしていてわかりやすい。


    だけど、

    ①主人公の貞務が何かにつけて孫子の言葉をひとりごちて、いちいち解釈してるのが煩わしい。

    ②そもそも題名からして「支店長、走る」じゃだめなのか?「銀行」っているか?

    ③序盤で出てきた登場人物がいつまでも再登場しないので、彼らがキーマンだと透けて見える。

    ④正義感がかなり強い主人公なのに客や取引について部外者にペラペラ喋って、守秘義務もコンプライアンスもへったくれもなく現実味に欠ける。

    ⑤この年まで出向せず銀行に残っている事をしつこく書いていたのに、久木原がいざという時の捨て駒に使おうと残していたなど、残ってた理由について結局触れられず消化不良。

    ⑥最後の数行は前振りで書かれてなかったし、ちょっと長くて、取って付けた説明のよう。

    などなど、話自体は面白いのになんとなく読後の満足感に欠ける。

  • 窓際族の男が、同期出世の専務から突然、支店長として、任命される。過去の銀行同士の合併の名残である、裏の事情を探るためである。銀行、政治家、ヤクザとの繋がりで不正融資をしながら裏金を作るシステムは凄い。それを暴く正義感の強い窓際族。やたら孫子の言葉が出てくるのが面倒くさいが、内容的には面白くあっという間に読み終えてしまった。

  • 覚えている印象と少し違って軽いタッチ。有川浩の『三匹のおっさん』か内容的には池井戸潤のようだった。こんなのもお書きになるんですね。

  • 銀行員、総会屋、刑事。ありそうでなさそうで、なさそうでありそうな組み合わせ。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年、49歳で同行を退職し、執筆生活に入る。その後、日本振興銀行の社長就任、破綻処理など波瀾万丈な50代を過ごす。現在は作家、コメンテーターとしても活躍。著書に『失格社員』(新潮文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)、『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『翼、ふたたび』(以上、PHP文芸文庫)、『50代の壁』(PHP文庫)など多数。

「2023年 『使える!貞観政要』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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