- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536361
作品紹介・あらすじ
高すぎる値段の陰に謎がある? 江戸時代に実在した、物価を見張る役目の同心が、世の不正を鮮やかに裁く傑作時代ミステリー!
感想・レビュー・書評
-
市井の人々の生活が爽やかにユーモアで書かれている。読後には、ほんわかとした満足感が心によぎる。
この本によって、江戸時代には商い同心がいたことを初めて知った。
雪花菜とは、オカラのことだということも知らなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズかな?
しかし、時代小説に登場する食べ物ってどれもこれも美味しそう。
現代のほうが贅沢なものたくさん、手軽に食べられるはずなのにね。 -
だいぶ古い作品でした。が、面白かった。
-
江戸市中の物価を見張る同心のお話。確かに、顔が濃いんじゃあ隠密は務まらんわなぁ(^-^; 江戸時代の武家の名前って、たまに??となるようなものがありますが…今回の”神人”もびっくりですね。まぁ覚えやすくはありますが。食いしん坊の小者・庄太や鍋島奉行、手伝いのおふくさんや姪の多代ちゃん等、主要登場人物のキャラもいいし読みやすい。続編が出てるんですかね…と思ったら、文庫化でタイトルが変わったのか。残念!続編希望☆3・5
-
物価を監視する役目のお役人が主人公。こういう「同心」もいたんですね〜しらなかった。甘いもの好きの小者(助手)もいい味出していて、面白かったです。続きが出るといいなあ。食べ物がおいしそう。
-
“顔が濃い”のが理由で、隠密廻りから諸色調掛同心になった、澤本神人が主人公。
食いしん坊の小者、庄太との凸凹コンビっぷりも面白く、サクサク読めます。
続編希望。 -
2017.3.26.
-
表紙から想像するにお調子者のボンクラ同心の話かな~、と思っていたのですが・・・。
イイ感じの同心さんのお話でした。
続きはあるのかな~。 -
今回は「商い同心」ときたか。正式には「諸色調掛(しょしきしらべかかり)同心」ねえ。お江戸の物価を監察し、あこぎな商売人を引っ捕らえずに諭すお役目なり。元は定町廻りや隠密廻りとして市中の悪党共を捕縛し、ときに町人などに変じて諜報活動をしていたのが、お奉行から「お主、顔が濃い」、要は二枚目にて目立ち過ぎると閑職に据えられた、なんてオトボケ設定。そんな鍋島奉行も、つっけんどんな元同僚・和泉も、一見して悪徳商人の義右衛門も、子が授からぬと妹と離縁した六蔵さえも、いずれ善人に仕立てちまうのが梶流だ。庶民と自然体で接する八丁堀の旦那・澤本神人(じんにん)は、腹ペコ庄太を引き連れて今日もお江戸の謎を解く。人情味あふれ、欲のない同心を描くのが相変わらず上手い。