宝の山 商い同心お調べ帖

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 119
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536361

作品紹介・あらすじ

高すぎる値段の陰に謎がある? 江戸時代に実在した、物価を見張る役目の同心が、世の不正を鮮やかに裁く傑作時代ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 市井の人々の生活が爽やかにユーモアで書かれている。読後には、ほんわかとした満足感が心によぎる。
    この本によって、江戸時代には商い同心がいたことを初めて知った。
    雪花菜とは、オカラのことだということも知らなかった。

  • シリーズかな?
    しかし、時代小説に登場する食べ物ってどれもこれも美味しそう。
    現代のほうが贅沢なものたくさん、手軽に食べられるはずなのにね。

  • だいぶ古い作品でした。が、面白かった。

  • 初めて梶さんの作品を読みました。内容とは関係ないけれど 表紙の絵 違和感があるな。

  • 江戸市中の物価を見張る同心のお話。確かに、顔が濃いんじゃあ隠密は務まらんわなぁ(^-^; 江戸時代の武家の名前って、たまに??となるようなものがありますが…今回の”神人”もびっくりですね。まぁ覚えやすくはありますが。食いしん坊の小者・庄太や鍋島奉行、手伝いのおふくさんや姪の多代ちゃん等、主要登場人物のキャラもいいし読みやすい。続編が出てるんですかね…と思ったら、文庫化でタイトルが変わったのか。残念!続編希望☆3・5

  • 物価を監視する役目のお役人が主人公。こういう「同心」もいたんですね〜しらなかった。甘いもの好きの小者(助手)もいい味出していて、面白かったです。続きが出るといいなあ。食べ物がおいしそう。

  • “顔が濃い”のが理由で、隠密廻りから諸色調掛同心になった、澤本神人が主人公。
    食いしん坊の小者、庄太との凸凹コンビっぷりも面白く、サクサク読めます。
    続編希望。

  • 2017.3.26.

  • 表紙から想像するにお調子者のボンクラ同心の話かな~、と思っていたのですが・・・。
    イイ感じの同心さんのお話でした。
    続きはあるのかな~。

  • 今回は「商い同心」ときたか。正式には「諸色調掛(しょしきしらべかかり)同心」ねえ。お江戸の物価を監察し、あこぎな商売人を引っ捕らえずに諭すお役目なり。元は定町廻りや隠密廻りとして市中の悪党共を捕縛し、ときに町人などに変じて諜報活動をしていたのが、お奉行から「お主、顔が濃い」、要は二枚目にて目立ち過ぎると閑職に据えられた、なんてオトボケ設定。そんな鍋島奉行も、つっけんどんな元同僚・和泉も、一見して悪徳商人の義右衛門も、子が授からぬと妹と離縁した六蔵さえも、いずれ善人に仕立てちまうのが梶流だ。庶民と自然体で接する八丁堀の旦那・澤本神人(じんにん)は、腹ペコ庄太を引き連れて今日もお江戸の謎を解く。人情味あふれ、欲のない同心を描くのが相変わらず上手い。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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