ランチ合コン探偵

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 246
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536514

作品紹介・あらすじ

謎解きも恋も、昼休み一本勝負!?

阿久津麗子(彼氏募集中)と、天野ゆいか(ミステリマニア)は、大仏ホーム経理部に所属するOL。
麗子が、SNSで知り合った男性との合コンをセッティング。昼食を共にするゆいかに声をかけ、
二人はイタリアンレストランに向かった。相手は食品会社に勤めるサラリーマン。
話しているうちに、自社ビルのエレベータが夜中のうちに移動するという幽霊騒動を聞かされ、
ゆいかは俄然、前のめりになるが……(MENU 1 アラビアータのような刺激を)。

季刊小説誌「紡」で連載した6話に、麗子が合コンに行かねばならない事情を描く
「MENU 0」(書き下ろし)を加えた全7話のグルメ&ラブ・ミステリー。
安楽椅子探偵のニューヒロイン・ゆいかの鮮やかな謎解きを描きます!

感想・レビュー・書評

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  • ランチタイムにおいしいランチを紹介しながら合コンをするなんてなんと言う発想なんでしょうか?それも難事件を探偵のように解決してしまうんです。「ランチ合コン探偵」とはうまくつけた題名ですね。どきっとしたのが「そのラーメンです。スープは残すべき。塩分の摂りすぎは高血圧の原因。高血圧はサイレントキラーとも言われ、他の病気の引き金になる。」ごもっともの事で健康にも役立つセリフがあってびっくりでした。まさしく「謎解きは合コンランチのあとで」ですね。おいしい料理と謎解きをミックスした、新しいミステリーの誕生です。

  • タイトルに、「ランチ」ってあると読まずにいられません♪

    合コンの一番の目的であるはずの、素敵な彼との出会いはそっちのけで、
    テーブルに並んだお料理が気になる麗子と、
    会話の中にある少しの謎も聞き逃すまいと、興味深々なゆいか。
    この二人の迷探偵(?)物語。

    最初、麗子をこと細かく観察しているゆいかに、
    「うわっこんな同僚がいたらちょっと…」と少し引き気味だったけど、
    その見事な薀蓄たれっぷりとそれを抑える麗子が面白かったです。

    表紙のバナナとゴリラのぬいぐるみが、どんなほっこりか期待したものの(ぶたぶたさんのファンなもので)
    意外にもせつない謎解きで…。

    一番好きなのは、カレー&やきとりのスキンヘッドのお兄さんたちとの合コン話。

    ランチも美味しそうだったし、殺人がなくて楽しく読めました♪

  • サクっと軽く読めます。

  • 職場の同僚同士の麗華とゆいかが参加するランチ合コン。だけれども、ただの合コンではない。男性たちから語られる、彼らを巡るミステリチックな謎。ゆいかの薀蓄と勘の鋭さで事実が解き明かされていく。その過程で見た目はイケメンの男性たちの本性があらわれてきたり、合い間に描かれる料理の描写も良い

  • オシャレな表紙に一目惚れして。

    OL二人が昼休みを利用して、ランチがてら合コンをするお話。
    その時持ち出された日常のちょっとした謎を、現場検証もなくその場で、パパッと解決してしまうミステリーもの。
    ミステリー自体はよく出来てるなぁ、という感じ。
    人も死なないし、人づてに聞くだけで、解決してしまうんだから。
    軽く読めるけど、その分物足りない感じもする。

    ランチ合コンとだけあって、二人が食べているランチの描写は素晴らしく、読んでいるだけでお腹が空いてきます!

  • ほんとにサラッと適当に読めて楽しめた。
    もっとグルメっぽいかと思ったというか、むしろグルメオンリーのミステリだと思ってたので、そこは残念だなーと。
    いや、でもバリエーションはあるのでいいのかな?

    MENU 0
    MENU 1 アラビアータのような刺激を
    MENU 2 金曜日の美女はお弁当がお好き
    MENU 3 午後二時すぎのスーパーヒーロー
    MENU 4 帝王は地球に優しい
    MENU 5 窓の向こうの動物園
    MENU 6 ダイヤモンドは永遠に

  • 旅のお共として。これは違うけど、続編が文庫で出てるので借りた。でも読んだ瞬間、ドラマで見たやつだと気付く。珍しく、毎週ちゃんと見てたドラマ。ゆいかに何か記憶障害があるという設定は原作には出てこないのか。ゆいかに恋する同僚も出てこないし。でも続編に何かあるのかな。ランチとして出てくる料理はおいしそうだし、ご都合主義にも思えるけど、さらりと読めて面白かったわ。

  • 出会いを求める麗子と、謎を求めるゆいか。OL二人組が繰り広げる、美味しそうなお料理と謎に満ちた連作ミステリ。ほっこりした雰囲気かと思いきや、案外と辛辣な部分もあります。
    実に楽しそうだなあ、ランチ合コン。私も興味があるのは謎の方ですが。しかしこれだけ鮮やかに解くことはできないなあ。話を聞いてひたすら感服してしまうばかり。先入観や思い込みをバッサリと切り捨ててしまうさまが痛快です。特に「午後二時すぎのスーパーヒーロー」であの人をこてんぱんにやっつけてしまうところが!(笑)
    お料理が美味しそうなのも気になるところ。こんなお店ないかな、と思います。「ドイツ料理・ベルリン」にはぜひとも行ってみたいぞ。

  • 星3つ、ちょうどいい。
    もっと言えば、3.5。
    サラッと感がいい。

  • 軽い感じで、面白そうなのが読みたいなと探していたら、ドラマにもなった本書を発見。都合の良い展開なのは否めないが、それでも楽しんで読了。

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著者プロフィール

三重県生まれ。2009年、島田荘司氏選考の第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞した『少女たちの羅針盤』でデビュー。14年「五度目の春のヒヨコ」が第67回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。20年『ランチ探偵』『ランチ探偵 容疑者のレシピ』が「ランチ合コン探偵 ~恋とグルメと謎解きと~」のタイトルでTVドラマ化。ほかに「社労士のヒナコ」シリーズ、『冷たい手』など著書多数。

「2022年 『ランチ探偵 彼女は謎に恋をする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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