桜の下で待っている

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著者 : 彩瀬まる
  • 実業之日本社 (2015年3月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536644

桜の下で待っているの感想・レビュー・書評

  • 図書館で借りたもの。
    初読みの作家さん。
    面倒だけれど愛おしい「ふるさと」。新幹線で北へ向かう5人。その先に待つものは――。

    この季節に読めて良かった。
    読み進めるのに時間がかかった。
    表題作が好きかな。

  • 新幹線で東北なりなんなり、若者たちが田舎に向かう話。
    モッコウバラのワンピースの、「新しい、きれいなワンピースを着て誰かに見せたいなんて、もう長い間、考えたこともなかったんだ。」っていうおばあちゃんの台詞がすごくよかった。
    あとは菜の花の家の、姪っ子をつれて涅槃門をくぐる話もすき。

  • 宇都宮、郡山、仙台、花巻、と東北新幹線に慣れ親しんだ身としては親近感のある風景が、著者の色鮮やかな表現力で温かく描かれていた。
    読み終わったあとに、春の中を旅した様なすっきりとした気分になりました。
    装丁のイラストと、物語の雰囲気がよくマッチしていた。
    最後の物語が、どの話にも出てきた客室販売のお姉さんが主人公になっていて、働く人の日常も描かれていたのがよかった。

  • それぞれの事情で東北新幹線で北へと向かう4人と車内販売のお姉さんの短編集。もう、単純に旅情がかきたてられた。夏井の千本桜いつか見に行きたい、ままどおるが久しぶりに食べたくなった。郡山にある婚約者の実家へ向かう『からたち香る』と小学生の女の子が主人公の『ハクモクレンが砕けるとき』が特に印象に残りました。どの話も劇的なものが待っている訳じゃないけど、じんわり心に沁みる。彩瀬さんの表現は何故だか私の心の琴線に触れ、きゅっと胸を掴まれる感じになり、読後は気持ちが柔らかく解きほぐされました。

  • なんとなく良かった。

  • 実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪うこと。面倒だけれど愛おしい「ふるさと」をめぐる連作短編集。
    全体的にふんわりしたお話。
    「モッコウバラのワンピース」「ハクモクレンが砕けるとき」が良かった。

  • 悪い意味じゃなく
    ふわーっとしたお話だったな。
    わたしも新幹線に乗って
    どこかへ行きたいなって思った。

  • なんとも言えない読後感。あったかいとか切ないとか一言で表せない。でもすごく良い本だった。泣かせたくはないかもしれないけど思わず泣いちゃう本だった。郷愁が心に残る。

  • 東北新幹線に乗った人の織りなす物語5編を収録。本作では「神様のケーキをほおばるまで」や「骨を彩る」なんかに比べて、灰汁を薄くして舌触りのよいほっこりした物語に仕立てている。
    「読書は癒しの時間」という人は、本作から綾瀬ワールドに触れていくことをお勧めする。

    生まれてからずっと関西に住んでいる俺にとって、日本の中でも東北というのは縁の薄いところで、今まで仙台に1回行ったことあるのみ。あとは文献やテレビでかじったことしか知らない。
    そんな東北素人の俺にとって、この短編集で味わう東北風味は実にとっつきやすかった。福島のこと、宮澤賢治のこと、宇都宮餃子のこと(これは北関東だが)…、どれもこれもとっつきやすい異文化で、「普通に俺らとおんなじ日本人やん」とすんなり感じ入った次第…って当たり前やけど。

    特にスゲーことは起こらない、でもスゲーことだけが人間を物語るわけではない。日常の中にあって心を動かしてくれること。そこをトリミングするテクニックを小説と呼んでもエエのかなぁと、この本はそんなことも思わせてくれる。

  • 20160813読了
    鉄道が出てくる小説。

  • 表題作が好きだなぁ。
    新幹線に乗って故郷に帰るとき、
    よりも、
    ふるさとから戻るときのそれぞれの表情が好き、
    というさくらさん。

    そういうシーンにはあまり出会わないし、
    私のふるさとはとても近い距離。

    だけど、なんだかわかるなぁ
    と想像できる気がした。


    列車の車内販売は廃止されていくところが多いけど、
    残してほしいな、と思った次第。

    モッコウバラのワンピースのおばあちゃんみたくなりたいな。

    歳とって恋する感覚が感じられるなんて
    なんて!!!幸せ!

  • 婚約者の実家にご挨拶に、
    亡くなった母の七回忌に…
    それぞれのふるさとへの想いや出会い。
    面倒だけれど愛おしい「ふるさと」に
    まつわる短編集。
    「モッコウバラのワンピース」
    「からたち香る」「菜の花の家」
    「ハクモクレンが砕けるとき」
    「桜の下で待っている」収録。

    静かだけれど染み入るような優しさのある
    短編集でした。連作短編集、ではないのですが
    一連の作品に登場する新幹線の販売員の
    お姉さんが最終話「桜の下で待っている」の
    主人公です。

    個人的に好きだったのは
    「ハクモクレンが砕けるとき」。
    少し不思議な雰囲気の話ですが目の前に
    情景が浮かんでくるような美しい描写が
    本当にうまい作者さんだなぁ、と
    いつも思います。

  • 春の花々とともに刻みこまれる、家族への想い。亡くなった人への想い。
    季節がめぐってくるたびに、その想いは呼び起こされる。
    そして、なんだか気持ちがあたたかくなる気がする。

    この本を読んでいて、大好きな祖母のことをふと思った。
    祖母は、桜の時期にあの世へ召された。
    真黒な霊柩車のうえに、降り積もる桜の花びら。
    その光景は、きっとずっと忘れない。
    祖母を愛しく想った気持ちも、いつまでも大切にしたい。

  • ふるさとについての短編集らしい。どうにもページをめくる手が進まずに、二話ほど読んだところで断念。一話目は祖母の家を訪ねる大学生。彼女の実家のパン屋が休業だか閉店だかしたらしいが、彼女はサークルを辞めるかも、バイトを増やす、というだけで自分には何も話さない。どう対応していいものかを悩む中で、祖母に相談しようにも自分で考えて決めな、と言われる。ゆるーっとしたまま流れていくストーリーだった。別にそれはいいとしても、主人公の心情の変化がちょっと分かりにくい。あるいは私の読解力が足りていないのか。'16,4,9 図書館

  • 「ふるさと」にまつわる5編の短編集。結婚式や法事、様々な用事で色々な感情を抱えつつ新幹線に乗り故郷へ帰省する人たちの物語。
    故郷や家族は面倒なこともたくさんあるけど、愛おしさもいっぱい。春の陽気のようにほっと心温まる物語たちでした。

  • 面倒だけれど愛おしい。「ふるさと」をめぐる5つの物語。
    桜前線が日本列島を北上する4月、新幹線で北へ向かう男女5人それぞれの行先で待つものは。
    実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪うこと……
    複雑にからまり揺れる想いと、ふるさとでの出会いを
    あざやかな筆致で描く、「はじまり」の物語。
    (アマゾンより)
    ~~~~~~~~~~~
    東北新幹線・故郷にまつわる短編連作。
    彩瀬まる氏の本は2冊目。好みです。女性らしい文章と・・・
    R-18文学出身だからかな?いきなりセックス云々という言葉がでてきたり(苦笑。でも、もゥオバハンなので、そういうのスルーできるんで、気になりません。)

    彩瀬氏=1986年生まれということですが、イメージとしてはもっと、だいぶ年配の女性が描きそうなイメージです。読者層も、40代以降の女性がターゲット、かな。
    アマゾン紹介で「実家との確執」とありますが、確執さえも、彩瀬まる氏が描くとやさしく癒されます。




    著者の「暗い夜、星を数えて」が読みたいです。
    (図書館で予約待ち中)。

  • そろそろ桜のほころびが気になる頃、ジャケットも素敵。収録されている短編はどれも日常の中にあるほんのり非日常というか。どれも印象に残る素敵なお話でした。東北とお花にゆかりのあるお花だったので、311にまつわる話があったりとなんともタイムリー。表題作が一番好き。東京タワーが見える部屋にすみたいなぁ。自分の核というか、今ある中で大事なものを大切にしたいと思います。

  • 変化は、怖い。
    けれど、なくした時点で私たちの関係や人格は、定着する。ということは、変わって然りなのか。
    変わっていいのかもしれない。
    次に着くまでの間、新幹線で一息ついたら世界が大丈夫に見える気がする。

  • 最終章の桜の下で待っているがなければ、東北新幹線沿線の全く退屈な物語でした。
    でも最終章でやっと作者の伝えたい事が分かった感じです。

  • 東北新幹線を中心に、それぞれの家族の在り方を描いた短編集。そこに花の香りと色彩が感じられて、五感を刺激するような読書ができる。
    それぞれの家族の、ちょっと面倒なところを描きつつ、全体的には家族に対して祝福的な内容となっている。

  • 表紙の雰囲気から、暖かくほっこりした話と思って読んだけれど、読んでいてしんみりする場面が多かった(--、)どの話も普通に起こりそうで身近に感じた(^^)

  • 人々の思いを乗せて、新感線は北へ走る。綾瀬まるさんの作品は母子関係を扱ったものが多いと思う。この作品もそう。良かった。つい泣きそうになった。

    2015.1

  • 東北新幹線の駅ごとの短編集。家族の形が色々あることがわかる。
    家族について、またまた考える機会をもらった。

  • 最後、じんわりと暖かい気持ちと共にちょこっとだけ涙が。それぞれに大切な人がいて、家族だったり友達だったり恋人だったり。不器用だけど、大切だという思いを深めていくそれぞれの物語でした。新幹線と少しずつのリンク。やっぱりタイトルにもなった最後の章が一番好きです。会いに行きたくなるし、会いに来てほしくなる。できれば遠くからがいいかな笑 そんなわがままを言いたくなる読後でした。

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