ワクチンX(エックス)

  • 181人登録
  • 3.23評価
    • (4)
    • (20)
    • (54)
    • (8)
    • (0)
  • 48レビュー
著者 : 桂望実
  • 実業之日本社 (2015年9月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536712

ワクチンX(エックス)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 自分のなりたい性格に近づける「性格補強ワクチン」
    選べる能力は20種類。
    優しさ・責任感・決断力・活力・冷静力・配慮力・工夫力・
    発想力・協調性・落ち着き・挑戦力・機動力・応用力・粘り強さ・
    柔軟性・感受性・瞬発力・心の強さ・自己肯定力・鈍感力。
    一度接種すれば、20年効果が続くという…。
    そんなワクチンがあったら、どうするだろう…。

    自分の性格に100%満足している人なんて、たぶんいないですよね。
    自己嫌悪になったり、変わりたいと願いながら生きているんだと思う。

    「なりたい自分」になれる。
    そう言われても、きっと怖くて打てない。
    それでも、選ぶとしたら…って、いろいろ考えてしまいました。

    「鏡に映った自分に、あなたはよく頑張ってるわよって言うと、
    鏡の中の自分がちょっとだけ穏やかな表情になるんですよ。」
    作品中そう言っていた女性がいて、これ、試しにやってみました。
    少し恥ずかしいけど、ニッコリしちゃいます。
    ぜひお試しを!

    それと「二十代の時に思い描いていた幸せの形と、四十代になって思う幸せの形は違う」
    この言葉に深くうなずけます。

  • 効果が20年続く「性格補強ワクチン」。
    皆さんのレビューを見て気づくのは、こんなワクチンがあったら・・・・云々かんぬん。皆さん、その発想の面白さを評価されているようです。そして私も同じ。逆に言えば、そこしか無いようです。もっと(性格を変えた)登場人物を生かすべきだと思うのですが、他の設定、例えば結局何だったのか判らない高熱を発する感染症の話や、ワクチン原料の微生物の死滅、企業買収などにページを割き、肝心の登場人物がおろそかになって居るように思えます。
    科学的進化によって引き起こされる社会現象を扱った小説としてSFにカテゴライズしました。SF的背景を使った人間ドラマというのが桂さんの狙いではないかと思うのですが、そこまでは描けていると思えないので。
    期待したあまり、苦言が多くなりました。
    ところで、20年という設定は面白い。これが1年2年ならトライアンドエラーを繰り返せるけど、20年となるとおいそれとやり直しがきかない。もっとも、実証実験も無に20年後に効果が切れると予測するのは極めて難しいはずだし、効果が切れるときに何が起こるのか判らないまま一般人に接種するなんて無責任は許されないという矛盾ははらんでいますが。

  • 20××年〝夢のワクチン〟が、突然生産不可能に…。
    「人生を変えたい」と願う人々にとって必需品だったが、
    ある日突然、原料の微生物RXが死滅する。
    原因は不明ー。
    接種者が、パニックに陥る可能性がある…。


    加藤翔子は、20年前ワクチン製造会社ブリッジを起こし、
    会社は大きな成長を遂げた。
    ブリッジが製造するワクチンは「人生を変えたい」と願う人間にとって
    必需品「性格補強ワクチン」だった。
    「工夫力」・「発想力」・「配慮力」・「協調性」・「落ち着き」
    「活力」・「挑戦力」・「機動力」・「応用力」・「粘り強さ」
    「柔軟性」・「責任感」・「感受性」・「優しさ」・「瞬発力」
    「心の強さ」・「自己肯定力」・「鈍感力」・「冷静力」・「決断力」
    二十種類の中から加えたいものを選び、トータルで十セットまで入れる事が出来る。
    ある日突然、原因不明で原材料が死に始める。
    ワクチンの効果は20年で切れる為、このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。
    誰よりもそれを恐れたのは、ワクチン接種第一号である翔子だったー。

    最初は、脳の神経細胞に働きかける微生物を原料とした性格を変更できるワクチン。
    奇抜な未来であろう設定に、んーーって、思いながら読み始めました(,, ´ ・・` ,,)
    ワクチンが作れなくなって、ヒステリックになったり、ワクチンだと偽って
    栄養剤を販売する翔子の姿も嫌なものでした。
    会社が大変な時に子供二人と社長の秘書だった女性を連れて海外へ高飛びした夫にも(。Ì _ í。)

    十名のワクチン接種者を追跡調査している臨床心理士による、モニター達の分析。
    最初は、ワクチン接種により人生がとても素晴らしいものとなったかが描かれていましたが、
    ワクチンが切れかかったモニター達の心の変化や姿。
    ワクチン期限に到達した後再接種するのか…どう考えるのか…?
    どんな人間になりたいのか、それを突き詰めていった先に何があるのか…?

    これまでの二十年、これからの二十年を考えて出した翔子の答え。
    責任の取り方は、素晴らしかった。
    奇抜な設定ですが、成りたい自分とは?自分とは何か?幸福とは何か?
    そういうものの、捉え方を考えさせてくれる作品でした(*´∇`*)
    二十の項目を見た時、自分だったら何を入れるのだろう…って考えた。
    でも、短所も別の角度から見ると長所だし…入れないなぁって思った。

  • 性格補強ワクチンが開発され、効き目は20年間、その効き目がきれそうな狭間でRXが死滅してしまいワクチンの継続維持が不可能になるときそれまでその性格補強ワクチンに依存していた人はどうするのか?という近未来(?!)SF。
    性格は先天的なモノもあり、ワクチンで具体的に補強するものではなく自らの長所短所を飲み込み良くも悪くも付き合って調節して行かなければならないものなので、こういうのがあっても不必要だなぁ~しかも20年間なんていらないなぁ~

  • 初めて桂さんの作品を読みました。

  • うう〜ん…性格変更だけを薬効に絞るべきじゃない?除虫菊炊く設定が活きてる気がしない。

  • カチンとするところはあれど翔子さん憎めない。
    逆に副社長にはいらっとした。
    選択として正しいのは分かるがどうせ逃げるなら
    なんとしてでも最初から止めるべきだったし
    止めきれなかった責任をとって一蓮托生するぐらい
    男を見せて欲しかったとおもうのは
    贔屓が過ぎるかな・・
    性格を変えても本性はかわらないか。

  • ワクチンを接種すると性格が変えられる。接種するかしないか。自分だったらどうかなあ。好きな人、友達が接種して性格が変わったら嫌かも…。

  • あったらいいなぁ、こんな薬(笑)

  • 性格補強ワクチン

全48件中 1 - 10件を表示

桂望実の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ワクチンX(エックス)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ワクチンX(エックス)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ワクチンX(エックス)を本棚に「積読」で登録しているひと

ワクチンX(エックス)の作品紹介

仕事の成功、円満な家庭-ただ、幸せになりたいだけだった。加藤翔子は、20年前にワクチン製造会社・ブリッジを起こし、会社は大きな成長を遂げた。ブリッジが製造する"ワクチン"は、「人生を変えたい」と願う人間にとって必需品だったが、ある日突然、原材料が死に始める。原因は不明。ワクチンの効果は20年で切れるため、このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。だれよりもそれを恐れたのは、ワクチン接種第一号である翔子だった…。成功とは何か、幸福とは何か価値観をゆさぶる感動傑作。

ツイートする