えんま寄席 江戸落語外伝

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536798

感想・レビュー・書評

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  • 初めて車さんの作品を読みました。

  • 落語の住人が、死者となって現れる。閻魔様にさばかれる、彼らの顛末を語った、えんま寄席。
    元の落語はひとつも知らなくても、楽しめた。最後に閻魔様とのやりとりで謎解きをする、ミステリ仕立てなのがよかった。
    愛憎、隠そうとした嘘、人の内面にきりこんでいく。ただ断罪するのではなく、人情味があって、読後感がよかった。
    特に「第弍席」は、人情噺としてもよかったし、オチにも笑った。

  • 古典落語を題材にした4編の短編からなる。天上界に旅立つか地獄に堕ちるかは、閻魔さまのお裁き次第。江戸人情噺といった作品。

  • あの名作落語にはこんな続きがあったのかー?ここは落語の世界の住人が死後にやってくる「えんま寄席」。閻魔を納得させれば天上界。怒りを引き出せば地獄へ堕ちる。人情噺『芝浜』で夫のために尽くした女房は天上界へと思いきや…「芝浜」「火事息子」「明烏」など古典落語、その先の噺!ベストセラー『蔦重の教え』『春画入門』著者が描く本当は怖い大人の落語ミステリー!!

著者プロフィール

著者:車浮代 Kuruma Ukiyo
時代小説家/江戸料理・文化研究所代表
大阪出身。企業内グラフィックデザイナーを経て、作家の柘いつか氏に師事。江戸時代の料理の研究、再現(1200種類以上)と、江戸文化に関する講演、 NHK『チコちゃんに叱られる!』『美の壺』『先人たちの底力。知恵泉』などの TV出演や、TBSラジオのレギュラーも。著書に『江戸っ子の食養生』(ワニ ブックスPLUS新書)、『免疫力を高める 最強の浅漬け』(藤田紘一郎氏と 共著/マキノ出版)、『1日1杯の味噌汁が体を守る(』日経プレミアシリーズ)、 『天涯の海 酢屋三代の物語』(潮出版社)、『蔦重の教え(』飛鳥新社/双 葉文庫)ほか多数。西武鉄道「52席の至福 江戸料理トレイン」料理監修も。 『和食Style.jp 』にて「豆腐百珍のすべて」連載中。

「2022年 『江戸の料理本に学ぶ 発酵食品でつくるシンプル養生レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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