恋のゴンドラ

著者 :
  • 実業之日本社
3.33
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本棚登録 : 3459
感想 : 403
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536958

作品紹介・あらすじ

この恋の行方は、天国か地獄か。怒濤の連続どんでん返し!

感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾は、スノーボードやスキーが趣味なのは読んだだけでもよくわかるが、それをテーマにして描くと筆が滑るのか、軽く滑ってゆく傾向がある。スノーボードと恋を絡めた連作短編集である。

    初出は全てスノーボード専門雑誌「Snow Boarder」等の特別付録としてらしいから、軽い読み物として書かれているのは仕方ない。しかし気に入らない。

    「Snow Boarder」に掲載された5篇だけに限っていうと、いわゆるブックエンド方式。「ゴンドラ」「リフト」「プロポーズ大作戦」がプロローグにあたるとしたら、「プロポーズ大作戦リベンジ」「ゴンドラリベンジ」はエピローグ。と見事な構成になっている。気に入らないのは、登場人物達の若者描写が、どうも薄っぺらくて楽しめない。オチは、これしか無いオチなんだけど、どうして桃美はこれで「お終い」だと思うのか。広太と、特に水城の浮気性も、東野圭吾は断罪していない。主人公格なので、そういう書き方だと東野圭吾自身の品格も疑われる。

    何故か『白銀ジャック』『疾風ロンド』の根津さんも出演するサービス精神も発揮しているだけに残念。

  • ★3.5

    真冬に集う男女8人の7編の連作短編集
    ・ゴンドラ
    ・リフト
    ・プロポーズ作戦
    ・ゲレコン
    ・スキー一家
    ・プロポーズ作戦 リベンジ
    ・ゴンドラ リプレイ

    男女8人の恋物語。舞台は里沢温泉スキー場
    各章でそれぞれフォーカスされる登場人物が違ってる。
    8つの恋のお話がありますが、それぞれ予想外の展開が待ってます。
    ミステリーではないですが、それぞれのお話で終始ハラハラドキドキ。
    どんでん返しが多く含まれていて、楽しめました。
    登場人物も個性があって、活き活きと描かれているため感情移入し易かったです。
    一見関係無い様な登場人物達の恋愛が、章を読み進るうちに
    綺麗に繋がってゆくのも良かったです。
    最終章に向かって緻密にそして複雑に絡み合う男女の恋模様が描かれていて、
    その複雑さがまさに現代的でリアルでした。

    んー浮気男に男性の本音かなぁ…。
    そういうのがそこかしこに表れていて、ちょっと嫌な気持ちになった。
    面白くてスピード感があって伏線があってどんでん返しがあって、
    流石、東野さん一気に読まされましたが、少し軽かった。物足りなかったです。

  • おもしろすぎて1日で読破してしまった笑
     


    一つのスキー場を舞台に男女の恋愛模様が描かれていて、出てくる人物達がそれぞれ繋がっていて話的に読みやすかった(^^)
    世間って狭いなぁ〜、、衝撃のラストだったけど日田さんと桃実ちゃんはカップルになってほしいとこですっ!!!

  • ゲレンデでの恋バナでした。
    天国と地獄。
    調子の良い男は最後に地獄を見ると言う事かな。

  • スノーボードなどウインタースポーツを素材とした東野圭吾作品の中でも短編集ということもあり、気楽に読むことができた。一つひとつの短編を独立した作品なのだと思って読んでいたら、一つひとつが短編集全体の伏線となっていることに途中で気付いた。1番最後はこの後どうなるのかと気になる形で終わっており、その点が評価の別れるところかもしれない。

  • 人も死ななし、怖いミステリーでも無いけど、かなり没頭して読める作品だった。
    沢山の登場人物が、色々絡み合う人間模様が楽しめた。
    オチが、なぜそのオチになったのか、色々考えてしまったが。

  • 東野圭吾さんの本は78冊目。
    ですが、前作『ラプラスの魔女』を読んでから約1年ぶりでした。

    東野さんの濃厚な作品ではなく、さらさらと読めるラブコメ(?)
    スキー場を舞台に繰り広げられる恋模様が可笑しくて。
    気が付けば一気読みでした。

  • おもしろい。最初からショートストリーを連続させて盛り上がっていく。ちょっと最初と最後で登場人物のキャラが違うような気がするのもお愛嬌かな?

  • 一言で「広太」は本当にバカだという事。
    彼の浮気に始まって、彼の戯言で終わる。

    凄く軽く読めた東野さんの作品。それに驚き。
    だから東野さんの本格的ミステリーが読みたくなってきた。

  • 1話目から、ヒヤヒヤドキドキ、やばいよ〜と思いながら、あ〜ぁバレちゃったみたいな。短編かと思ったら、繋がってるんですね。東野さんもこういうラブコメ書かれるんだ。軽く読めて、面白かった。まっこんな偶然ないだろうけどね(^_^;)

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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