白銀ジャック (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550046

感想・レビュー・書評

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  • んーなんか、そんなにあっさり許せるもん?って感じ

  • 経営不振のスキー場に脅迫状が届いた。
    その脅迫状にはスキー場のどこかに爆弾を埋めた。
    場所を教えてほしければ、3千万を払えという趣旨の事が書いてあった。
    現場責任者である倉田は警察に通報し、スキー客の安全を確保すべきだと訴えるが、上層部の人間はその意見に反対し、犯人と取引する事となる。
    そして犯人との取引きは無事に終わったと思われたが-。

    別の話で、一年前にこのスキー場では事故があった。
    ルール違反を犯したスノーボーダーがスキーヤーの女性にぶつかりそのまま逃げた。
    ぶつかった女性は亡くなり、それをすぐ側で見ていた女性の息子は深い心の傷を負った。
    事件の一年後となる現在、被害者の父子はスキー場のホテルに宿泊していた-。

    物語の導入部分がシンプルで入りやすい。
    そして、そのまま緊迫感のある本筋ストーリーに入るのでスッと引き込まれる。
    本筋の話にいくまでにゴチャゴチャある話は退屈してしまう。

    犯人は誰なのか?
    それは途中で何となく分かりました。
    それでも面白く読める。
    白銀の世界で繰り広げられるスキー場ジャックという特殊な事件、そしてそこで働く人々の人間模様。
    直滑降のゲレンデを自由自在に滑るスキーヤーやスノーボーダーたちの描写にスピード感を感じ、それがそのままストーリーのスリル感にもつながっている。
    さらに、この話には私が想像した以上のラストが用意されていて「さすが!!」と思いました。

    個人的には心傷ついた少年の事がその後どうなったのか知りたいと思いました。
    ルール違反をした人間がどうなろうと知ったこっちゃないけど、そういう輩が全く関係ない人間に迷惑をかけたり、傷つけるのは許せない。
    少年の深い心の傷を描いた描写には胸が痛みました。

    ストーリーの舞台といい、スピード感といい、映像化したら面白いんじゃないかな?と思える作品でした。

  • ◆「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。


    2月に卒旅でスノボに行くので、何だか親近感がわいて読み始めた作品。

    いつもみたいに、ラスト数ページを残しては寝付けない!ってほどの勢いはないものの、結局一気に読み切ってしまいました(^^)!

    東野さんは展開が読めてもページをめくるのがドキドキしてしまうのが、不思議。

    ブラックボスは早めに気づいてしまったけれど、大きな事件に派生する小さないくつもの謎もミスリードを誘って、なかなか面白かった。

    東野さん作品で考えると星3つかな‥と思っていたけれど、今日「さて続きを読もう!」となって、既に読了したことに気づいたとき、何だか寂しくなりまして‥。
    いつの間にかあの世界観にはまってしまっていたのだと気づいてしまったので、やっぱり星4つ(´ω`)!

  • 星3つにするか4つにするか迷いました。
    中盤までだったら3つかなと思っていたんですが、終盤は面白かったし、何より終わり方が良かったので4つにしました。

    最初の方を読んでて、正直そんなにハマれませんでした。
    つまんないわけじゃないし、読みやすいんだけど、そこまで続きが気になる感じじゃないというか。
    だらだら読んでしまいました。
    でも終盤は良かったです。
    結末どうなるの?って気になったしスキーとかボードで滑ってるシーンは疾走感があって良かったです。
    根津さんがかっこいい!

    そして結末が良かったです。
    めでたしめでたしって感じのハッピーエンドでした。
    スキーとかスキー場のことは全然わからないけど読了感爽やかで面白かったです。

  • 背表紙通り、疾走感はナイス!
    スキーやスノボーは全然経験ないのですが…怖そう。
    事件の関係者はある程度予想できてしまいましたが、十分に楽しめました。

  • 真実がふたひねりくらいあって面白かったなー。謎が広がってく展開は普通だったけど、その畳み方が上手。この人の書く小説では、社長は悪者になってる割合が高い気がする(笑)

  • 爽快感があるようには感じなかったです。
    特に文章が読みづらかったように感じました。
    というのも、場面が結構頻繁に変わるのに、行間を開ける等の文章を分かりやすくする工夫がないところが個人的には嫌ですね。

    話自体もなんだかお粗末な感じ。
    終わり方も御都合主義感が半端ないです。

  • スキー、スノボをしたことなくても、思わす凄い爽快感が感じられる作品‼爆弾が埋まってるというドキドキ、ハラハラもあって楽しめました。東野圭吾作品ではさらっと読めたかな。

  • 入江さんがいい人すぎだけど
    話も人も面白く軽くて楽に読めました。

    スキーなんぞもうろくに滑れないだろうな。

  • これはアカン‼(・_・;
    ドンドンよめてしまった。
    読んでて人が混ざるけど→
    すごい最終的には感動したっ‼

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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