14歳の周波数 (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551197

作品紹介・あらすじ

田舎くさい町に、いやいや引っ越してきた鮎子。けれどおせっかいなアネゴ、小生意気な美月、モデルのリリィという仲間に囲まれて町での生活に馴染んでいく-。14歳の小さな世界で起きる数々のドラマと少女の過剰な自意識をガールズ小説の名手が活写。誰もが通り過ぎた時代の、恥ずかしくも懐かしく、切なくも愛おしい瞬間を詰め込んで、あらゆる世代に贈る青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 中学生のずるさ、扱いづらさ、素直さなど、
    その年の子にしか出せないものが詰まってる。
    このクソガキ!と思いつつ、
    本当に嫌なヤツはいないというのがいい。

  • 文学

  • 若い。地方都市から田舎に引っ越した女子中学生の話。たまには若い話を読もうと購入。
    中学生の女の子の心理をよく描いている(男なので想像だが)。若さ溢れ、生き生きとしているが、時折残酷で、リアルを忘れていない姿勢に好感を持つ。

  • カバーイラスト 染谷みのる

  • 女子中学生の気持ちになり、その場にいるかのような錯覚におちいる。中学生の日常はこんなものかとわかったような気持ちになる。

  • 14歳の女の子の日常の話。
    2014/3/15

  • LINEもSNSも裏サイトもない、携帯電話すらない時代(たぶん、昭和の終わり頃のイメージ)の田舎町の14歳の少女たちの物語だ。
    そこそこ都会だったN市から引っ越してきて、田舎町に馴染めず友人のできない鮎子を主人公に、狭い世界で「今」に泣き笑い楽しむ姿が清々しく描かれている。
    良くも悪くも毒気がない、まっすぐな青春小説だ。

  • 14 歳の女の子たちの青春物語なのだが、
    不安定に揺れ、蠢く感じが上手く描写されているし、
    伝わってくる。
    このレベルまで持ってきてもらうと、
    薹が立った人間でも十分に読めるし、共感できる。
    偉そうで、ゴメンナサイ。

  • 都会から田舎の中学校に転校した鮎子。2年2組でのクラスメイトとの一年を描いた連作短編。

  • 中学生。転校。恋。友情。クラス。体育祭。

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著者プロフィール

1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で<女による女のためのR-18文学賞>第三回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『マリー・アントワネットの日記 Rose』『女優の娘』『夢で逢えたら』『あわのまにまに』など多数。2022年『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイ『おんなのじかん』所収「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門受賞。

「2023年 『コンビニエンス・ラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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