夏色ジャンクション (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 92
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551319

作品紹介・あらすじ

ミニバンで寝起きし、ふらふらと暮らす信之。ひょんなことから、700万円の大金を所持する老人イサムと出会う。そこに、ヒッチハイクで青森を目指すアメリカ娘・リサが加わり、3人で東北を巡ることに。親友と恋人に裏切られて借金を背負う信之は、イサムの金を奪おうと考えるが-。3人の人生がクロスする、楽しく、切ない8日間。青春ロードノベルの決定版。

感想・レビュー・書評

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  • ・書店で、今年の夏のはじめ、目に留まり購入。

    ・主人公、信之は、現在無職、しかも親友と思っていた男にだまされ、お金に、そして
     彼女までも奪われるという過去を持つ。

    ・勇は、現在、老人ホームに入居しているおじいさん
     学生の時のお世話になった女性に恩返しがしたいと大金を持ち歩く

    ・リサ、日系アメリカ人LAから、おばあちゃんの知り合いを探しに日本に

    ・全く接点がなかった三人が、それぞれの目的を果たすべく、行動を一緒にする。
    ・信之はひょんなことから、勇が常時700万円の大金を持ち歩いている事実を知る。
    ・そのお金があれば、サラ金の借金を返し、人生をやり直せる・・・
    ・勇に山形まで車で送ることを申し出、2人は行動を共にする。
    ・信之はお金を奪うことを目的としていたのだが、途中でヒッチハイクをしていたリサが合流 し、それぞれの思いを感じる中で、自分の心が変化していく。

    ・8日間の3人の旅の行方、読み終わった後の爽快感は格別!

  • 2015.8.7読了

  • 全くの赤の他人だった3人が不思議な出会いを通じて8日間の旅を共にする、とても爽やかな小説です。主人公の信之は、根は優しいけど友人に裏切られ挫折したぐうたらな人間。最初はどうしようもない奴なんだけど、善人の勇・リサと旅をするにつれて心の成長を遂げます。3人で東北各地を回り、美味しいものを沢山食べます。食事の描写はこちらもお腹が減ってくるくらい上手でした。しかしタイトルにもあるような肝心の夏っぽさはそれほど出てなく、もう少し「夏」を強調しても良かったかなとは思います。にしても続きが気になる。アメリカ編を是非!

  • 友人から借りた一冊。

    ストーリィの展開,読後感,どちらも残念ながらイマイチでした。友人に申し訳ない。
    ただ,じっくり主人公の心情を追って行って,主人公に変化が見られるのは定番っぽい感じだけど良い。まー,楽しそうな旅だなとは思う。

  • 旅の良さを再確認できた!

  • 少しだらだら感があるけど、この先どうなるの?って感じで先へ先へと読み進むことができた。こんな旅もいいなーと。

  • サラッと読めるけど、これぞロードノベル!という王道。
    ひょんなきっかけで旅をすることになった主人公。
    同行する仲間や旅先で出会った人達とのやりとり。
    なんやかんや、徹底的な悪人はあまり出てこなくて、最後は大団円。
    いい意味で安心して読める一冊。
    ああ、旅に出たい。

  • 恋人と親友に裏切られたことがきっかけで仕事も辞め借金を作り、
    そんな生活から夜逃げしていた青年、信行が主人公。
    ある日彼はひょんな事から肥満気味のおじいちゃん、勇を助けることに。
    そして、駅まで送る途中、どうやら勇が金持ちで
    カバンの中にたくさん現金を持っていることを察する。

    これから昔の恩人との約束を守るため、山形へ向かうという勇を
    信行は車で送ることにする。その途中で現金を奪ってしまおうと考えて。
    その道中、彼らはある目的で日本をひとり旅しているアメリカ人女性に
    出逢い、彼女もまた同行することになって・・・


    帯の「この夏、最高の感動」なんて言葉に期待したんだけど、
    うーん、ちょっとイマイチかな。普通に面白かったけどさ。
    どちらかと言うと、コメディタッチのクライムサスペンスを
    ハートウォーミングにまとめてみました、という感じ。

    主人公の心境の変化もよくあるパターンで
    途中ハプニングがあって立ち往生したり逆戻りしたりする
    王道な展開でした。

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著者プロフィール

1977年、愛媛県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)法学部卒業。2003年『AHAPPYLUCKYMAN』で光文社よりデビュー。ミステリー、青春小説、コメディなどさまざまなジャンルの作品を執筆。近刊に『夏色ジャンクション』(実業之日本社)、『春の駒 鷺澤家四季』(東京創元社)などがある。

「2016年 『雪桜 牧之瀬准教授の江戸ミステリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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