星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)

  • 1263人登録
  • 3.66評価
    • (63)
    • (162)
    • (134)
    • (24)
    • (4)
  • 149レビュー
著者 : 原田マハ
  • 実業之日本社 (2013年10月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551456

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 綺麗なタイトルに惹かれ購入した。様々な年代の女性の姿を優しく描いた短編集。
    不倫していたり、不義の子を妊娠出産していたり…登場人物にはいまいち共感できなかったが、少し泣ける優しい話は気持ちが静かになれて良かった。色々な土地を舞台にしており、それぞれ方言で書かれているので、それがまた優しい雰囲気を作り出している。
    「長良川」と表題作、そして先日読んだ『さいはての彼女』にも登場したハグとナガラが出てくる「寄り道」が特に印象的だった。

  • 切なかったり悲しかったりするけれど、その倍清々しい。
    7つのお話から成る短編集なのだけど、全ての物語に共通してそんなことを感じた。

    予定外の子どもを身ごもってしまったOL、不倫中のコピーライター、神経症の娘を持つ母親、かつて義理の娘だったミュージシャンの逃亡を助ける初老の女性など、現在進行形で問題を抱える女性たちが主人公で、状況はそんなに簡単に良くならないけれど、先にうっすらと光が見える。そんな読後感を与えてくれる物語たちが、とても愛おしかった。
    旅の場面もいくつか出てきて、自然が多い描写も清々しさがあって気持ち良かった。

    凝り固まって頑なになっていた人の心が不意にほどける瞬間。ふっとささやかな笑顔がこぼれたり、打ち明け話が始まったり。
    親しさとか付き合いの長さは関係なく、空気とかタイミングで訪れる、後から振り返ってみれば不思議な時間。
    実際にもあるそういう瞬間がリアルに描かれていて、そういう温かさがあるから人は生きていけるのかも知れない。そんなことを思った。

  • 眠る前に軽く読むには、丁度良いくらいの
    短編集。

    …と、思っていたのだが
    就寝前の語り部として原田さんは如何なものか。
    「さ、おしまいですよ。もう眠りましょう。」
    と、お布団をかけられ、トントンされても
    心がうるうるしちゃって眠れないっ。

    それでもいつの間にか朝になり、
    (泣きながら眠るなんて、
     少女の頃以来だなァ…。テヘ。)
    なんて、鏡に向かうと
    写っていたのは真っ赤に腫れた目が痛々しすぎるただの現実。

    就寝前泣きの小説には要注意かな。

  • 方言の優しさを感じる短編集。

    主人公は人生の過渡期にいる女性たちで、「楽園のキャンバス」から原田マハさんを読みはじめた身としてはこんな作品も書くんだと意外。

    とくに「椿姫」と「夜明けまで」が…もう、ぐっときます。

    「椿姫」は、不倫相手の子どもを身籠った女性のささやかな決意の話。
    「夜明けまで」は亡き母の遺言で大分県の夜明という名の駅へ向かう娘の話。

    どちらも、というほかのどの短編も一切浮ついてません。でも、重たくない。

    解決の一歩手前、どうにか乗り切れそう…という希望の一筋が見えてくるところで終わるので清々しい読後感でした。

  • いろいろな女性が主人公の短編集。
    自分の地元が舞台になったお話もあって嬉しかった。
    私たちの話し言葉って文字にするとこんなふうになるのかな。なんかちょっと違う気が…。想像で書かれていないことを願ってしまいます。
    夜明け前のお話と朱鷺のお話が好きです。

  • 人生の寄り道とか岐路に立って、ふと立ち止まる(立ちいかなくなる)状況になった、働く女性が主人公の短編小説7編を収録。

    誰にでも起こりそうな、どこにでもありそうな話なんだけど、なんだかホワっといい話。力業じゃなく、すんなり誘導される感じで読後すっきりする気持ちよさ。筆に思いがこもってるから何気ない日常がドラマになる。

    「翼をください」はあまりにも提灯持ち臭さが鼻についてげんなりしたけど、この短編集では肩の力も上手い具合に抜けた感じがして(冒頭作だけちょっと苦手)、原田小説を見直した。合う合わんが作品ごとに出る小説家やなぁ。そういう意味でも油断できない(笑

  • 現代人は誰でも多かれ少なかれ心に重荷をしょっていると思う。現在進行形の辛い恋であったりしっくりこない親子関係であったり、あるいは大切な人を亡くした喪失感であったり。そんな重荷をほんの少しだけ軽くしてくれる物語。

  • とっても悲しいけれど、とてもあったかい気持ちになれる一冊でした。
    "長良川”が1番好きでした。
    不覚にも涙が溢れて止まりませんでした。
    何故かどの地方の方言も懐かしく感じられ、読後は甘酸っぱい切なさと優しさで心がいっぱいになりました。

  • とくに「星がひとつほしいとの祈り」と「長良川」が気に入った。
    感情が心に響いてくる。心を掴まれて、搾られて、不意に涙が溢れ出す。
    様々な場所が舞台になっているこの短編集、読んでいるとその土地の情景が浮かんでくるようだった。
    友人と白神山地へ、家族と佐渡島へ、大切な人と長良川へ行きたくなった。

  • 電車の中で読むと、泣きそうになるので、注意。

    読みやすい長さ、文体の短編集。

    夜より昼間むき。

  • 短編集です。

    女性の文章が基本的に好きな人ならば、きっと好きでしょう。

    私は泣きながら読みました。

    ちょっと疲れたけど眠れない夜に、
    ベッドの中でランプだけつけて読んでみてね。

  • 再読。でも、内容を覚えていなかったので、改めて読み直しても新鮮でした。大分、愛媛、秋田、佐渡島、岐阜、高知とさまざまな場所が舞台になっているのもよかった。原田マハさんらしい。
    辛さとか苦しさの中にあっても最後には希望や光が見える終わりかただったのでよかったです。

  • 7つの短編集で、どの物語も女性が主人公。
    人生の節目、決断をするとき、どんなときでも希望がある。と教えてくれる。
    どの話も涙が溢れる。
    7編全部良かったけど、「寄り道」「長良川」が好きかなぁ。
    本当にどれも素敵です。

  • どれも寂しい「死」に纏わる話の短編集だが、読んだ後に優しい気持ちになれる作品ばかりだった。色々な年代の女性の物語

    特に好きなのは「長良川」病に倒れた夫と訪れた長良川。一年後、その夫は既に亡く、挙式を控えた娘と恋人と三人でその地を訪れる。幸せな日々が突然断ち切られ、絶望の淵に立った女性を救ってくれたのは温かい思い出と懐かしい景色と優しい娘とその恋人だった。

    年齢によって、色々な困難もあるけれど、きっと立ち直れる、そんなメッセージを感じ取れた

  • 年代別、なんだかじわじわくる話でした。
    これは、また読んでもいいか。

  • 短編集なのに、ひとつひとつがとても心に滲む。

  • 短編集ですが、ひとつひとつとても丁寧で温かくて読後感がとても良かったです。

  • とても大人しい作品という印象だ。
    解説者も「興奮し快哉を叫ぶこともない、派手さのない物語だ。」と述べている。
    自分としては「ジヴェルニーの食卓」に近い感じがした。
    イヤではないが物足らない。
    あくまでも自分にとっては、、、、、

  • 素敵な本だった。
    たとえどんな身分であろうと、たとえ貧しくて も、恵まれていなくても。真実の一等星は、その輝きを隠せはしない。

  • 「星がひとつ欲しいとの祈り」タイトルに惹かれて購入。何度も読み直したい作品。「沈下橋」もよかった。静かで切ないけど、暗い訳でなく前向きな最後がいい。

  • どのお話にも死が絡んでくるし、それでいて切なかったりつらかったりするのだけれど、それでもなお読後は清々しく、むちゃくちゃなノンフィクションを謳っているわけでもなく、わたしたちにも希望はあるのだよなと感じさせられる一冊だった。

  • 2017.1.19読了
    死が1話ごとに書かれているけど、決して悲しくならない終始優しく希望がみえる短編集。長良川では、思わず電車の中で涙が出そうになりました。またどの話も地方が舞台で方言と一緒にそこに訪れたかのように情景が浮かびました。

  • 長良川で号泣。

  • 装丁とタイトルに違わぬ素敵さ。つよく、ひたむきに生きる人たち。地域、地方に根を張ったり、そういった人たちに支えられたり。

  • さすがの原田マハさん!
    大好きです!(*⁰▿⁰*)

    どの短編も心惹かれました。
    特に印象に残ったのは長良川。

    「そのえくぼ、いただきました」

    「君はひとりになるけれど。
    寂しくなるかもしれないけれど。」

    泣ける。
    切ない。

全149件中 1 - 25件を表示

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)を本棚に登録しているひと

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)の作品紹介

売れっ子コピーライターの文香は、出張後に寄った道後温泉の宿でマッサージ師の老女と出会う。盲目のその人は上品な言葉遣いで、戦時中の令嬢だった自らの悲恋、献身的な女中との交流を語り始め…(「星がひとつほしいとの祈り」)。表題作ほか、娘として妻として母として、20代から50代まで各世代女性の希望と祈りを見つめ続けた物語の数々。

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)はこんな本です

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)の単行本

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)のKindle版

ツイートする