放課後はミステリーとともに (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 968
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551463

作品紹介・あらすじ

霧ケ峰涼が通う鯉ケ窪学園高校にはなぜか事件が多い。校舎から消えた泥棒、クラスメートと毒入り珈琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動、密室状態の屋上から転落した女子…etc.それらの謎を解くはずの涼だが、ギャグが冴えるばかりで推理はなぜか発展途上。解決へ導くのは探偵部副部長なのか、それとも意外なあの人か?ユーモア学園推理の結末は?

感想・レビュー・書評

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  • 大好物の『高校生探偵モノ』として手にとってみたが、ちょっと『僕』の抵抗感が否めない。けど、それなりに楽しめたかなという読後感でした。

    2011年刊行という現在から考えて、青崎有吾さんの裏染天馬シリーズを先に読んでしまった私としては、ちょっと物足りなさを感じる作品でした。

    ただ探偵部副部長のキャラクターや所々で笑わそうとする作者のセンスあるギャグが映えていて、読みやすい探偵モノでした。

    積読本がなくなってきたら、続編や長編の方も読んでみようかなと思います。

  • 恋ヶ窪学園 新シリーズ。トリッキーな部分はいくつかあるが、今までのシリーズのようなパワーやバカミスらしいインパクトはない。
    「謎解きはディナーのあとに」の路線を強く感じるライトミステリ。シリーズの登場人物が一部リセットされてしまっているのが残念。

  • 東川篤哉の恋ヶ窪学園シリーズ。主人公の霧ヶ峰涼が主軸となり物語が展開しているが,最初からトラップが仕掛けられておりそれがとても面白かった。

  • 最初から 読んでください。

    こんな 但し書きあるのは 初めてなので

    ちょっと 期待しました。

    みごと 騙されました。 僕に。

    確かに 2話目から 読んだら 一話目は 面白くも
    ないですからね。

    東川作品 いつも 楽しめますね。

  • 私の中では今までに読んだことのないミステリー小説でした。

    主人公の設定からしてびっくり!名前も独特だし。
    そして1冊まるごとミステリーではなく、各章ごとに事件が一区切りしていくので読みやすかったです。

    私は最初の霧ケ峰涼の屈辱が好きでした。くすっと笑えるので負担なく読めていいですね!

  • お気楽に読めるちょっとした謎が散りばめられた出来事達。
    きりがみね~~♪ の涼ちゃんの思い付きと、身体能力の凄さは必見

  • 読んでいて途中で食傷気味になってきた。
    真相は論理的なものもあればやや偶然に引っ張られたものがさも計画的のように書かれている。

  • 霧ヶ峰涼はエアコンみたいな名前だが、カープファンにして鯉ヶ窪学園高校探偵部の立派な副部長である。
    探偵部とはもちろん、探偵小説愛好のみならず、実地に探偵活動を行うのを旨としているのは言うまでもない。
    ところで、鯉ヶ窪学園とその周辺にはなぜか事件が多い。
    それらを紹介しよう。
    ■霧ヶ峰涼の屈辱
    鯉ヶ窪学園高等部のE館で発生した盗難事件。
    涼が先輩や警備員と犯人を追いかけたが、その姿が館内で消失してしまった。
    ■霧ヶ峰涼の逆襲
    学園芸能クラス出身の女優の部屋を張り込む芸能カメラマン。
    涼がカメラマンの愚行を止めようとした時、当の女優が現れたが……。
    ■霧ヶ峰涼と見えない毒
    涼は親友にしてクラス委員の高林奈緒子居宅を訪れた。
    奈緒子の居候先の祖父が、珈琲毒殺未遂事件に巻き込まれたというのだ。
    ■霧ヶ峰涼とエックスの悲劇
    流星雨観測の夜、国分寺上空にUFOらしき飛行体が出現。
    UFO愛好家・地学の池上先生と涼はその物体を追いかけることに。
    ■霧ヶ峰涼の放課後
    体育倉庫から煙草の煙が。
    涼と奈緒子は体育倉庫の掃除道具入れで不良の荒木田を捕まえたが、肝心の煙草はどこに?
    ■霧ヶ峰涼の屋上密室
    学園裏門近くで、女生徒が突如落下。
    運悪く教育実習生に当たってしまった。
    居合わせた涼が、女生徒がいたらしき屋上で見たものは。
    ■霧ヶ峰涼の絶叫
    陸上部の自称スーパースター、走り幅跳び選手の足立が砂場で倒れていた。
    だが、砂場には足立以外の足跡がなかったのだ。
    ■霧ヶ峰涼の二度目の屈辱
    またもE館で事件発生。
    涼が美術室で昏倒している荒木田を発見。
    逃げる犯人は学生服姿だから間違いようがないはずだが……。
    ーーこれら愉快で不可解な事件の謎を解くはずの涼だが、ギャグが冴えるものの、推理は発展途上で五里霧中。
    顧問教師・石崎浩見や同級生の高林奈緒子の力を借りて推理を開始する。
    果たして、あざやかに解決へと導くのは探偵部副部長なのかそれとも?
    ユーモア学園推理の結末は?
    (アマゾンより引用)

    主人公以外の人の推理力が高いのがウケる

  • 自分が好きな小説で皆に読んでもらうべく選書しました。
    短篇集なので短い時間でも区切りよく読めます。

    請求番号:913.6/H55

  • ミステリーではありますが、死者が出ることもなく、コミカルでサクッと読めました。
    小説ならではの驚きが、最初の方にあるので、そこだけでも価値はあるかと思います。色々映像化・コミック化されていますが、どうしても最初から主人公の正体がわかってしまうと、楽しみが半減してしますので、これは小説向きなのかなと思いました。内容も話が暗くなるということはなく、気軽に読めるストーリーなので、ミステリーファンとしては物足りない印象でした。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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