- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408551876
作品紹介・あらすじ
人気女性誌「Fame」副編集長の七瀬和美は37歳。共働きで子育てをしながら、実質的な編集長として部員をリードしてきたが、リニューアルをめぐって社の上層部に嫌われ、「新雑誌準備室」という名の閑職へ追いやられる。
理不尽な仕打ちに加え、学校では娘をめぐるトラブルも発生。
退社するかどうか悩む和美だったが、「働いてるママが好き」という娘の言葉に触発され、ある大きな「挑戦」をはじめる――。
馴れ合いだらけの男社会に「カツ」を入れる、痛快なお仕事エンターテインメント!
シリーズ3作の累計が25万部を超える大ヒット作になった『書店ガール』の「原点」ともいうべきデビュー長編がいま、実業之日本社文庫で甦る!
すべての働く女性必読の一冊です。
感想・レビュー・書評
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失礼千万な賛辞と知りながら、「女性版 半沢直樹だ!」読み終わり、すっきり。前を向いて歩きたい気分。女性誌編集者が子育てとキャリアの両立に悩みながらという判り易い作品ながら、碧野さん読ませてくれる。筆致にあざとさや独りよがりなところがなくて、吸い込まれて一気読み。出版業界の雰囲気や雑誌編集の難しさも丁寧に見せてくれて、面白い。「こんなに私が一生懸命なのに…」と1人責任感で背負い込む主人公が痛くもあり、そこには私もいる。誰かに求められ、自分も素直に助けを求める。誰かと何かを成し遂げる。たまらないね。
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2009年08月17日 22:18
37歳1児の母で編集者の主人公が男性社会の中でその純粋ながんばり故に陥れられ、左遷され、それでもそこから這い上がる、ワーキングマザーのサクセスストーリー
著者の実体験に基づいてかかれているらしい
今ほどワーキングマザーが持て囃される時代ではなかったから大変だったんだろうと思う
子供がいじめにあったり、同僚の独身女性から妬まれたり・・・
ちょっと演出っぽいと思う伏線もあったが、
自分自身へのメッセージとして残ったのは
「しんどい、辛いことばかりと思ってるならワーキングマザーなんてしないほうが良い」ということ
もちろんそう思っていなかったけれど、時々仕事でのストレスに折れそうになることがあり
働いている意味や自分の価値などなど悶々とすることがあったけれど
そういう精神的なことを思い悩んでいるのはバカらしいなと思うことができた
笑う角には福来る -
碧野圭さんは、働く女性を描くのが本当に上手い。働くことの辛さと楽しさを巧みに表現する。
さらに本作品では、ワーキングマザーの視点が色濃く描かれていて、他人事とは思えずに物語の世界にグイグイ引き込まれた。
『書店ガール』シリーズよりは、単発モノだけあって若干さらりとまとめられている感はあるが、安定の面白さ。
働く女性におすすめの一冊。 -
面白かった。意思強く、ひとを大事に。
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ファッション誌の副編集長でもあるワーキングマザーが主人公。最初の展開はあまりにも主人公が可哀想すぎて読んでて頭にきたものの、最後はすっきり大円団。ご都合主義なところはあったものの、スカっとしたなー!