真田三代風雲録(上) (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552101

作品紹介・あらすじ

発祥の地・信濃を追われ流浪の身となった真田幸隆は、軍師・山本勘介との出会いを機に甲斐の武田信玄に仕える。たちまち頭角を現した幸隆は「武田二十四将」のひとりに数えられるが、信玄の死後、武田家は崩壊の道へ-。幸隆、昌幸、幸村の三代が武勇と知略で信長、秀吉、家康ら覇者に挑む。戦国の世に最も輝きを放った一族の興亡を描く巨編!

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に感想。

  • 大河ドラマ 真田丸の振り返り

    真田丸は昨年終了したが、振り返りの意味も込めて。
    原作本は無いので、火坂雅志氏の「真田三代」と併せて購入。
    まず火坂雅志氏の「真田三代」を読了。台詞が多く、すらすら読める反面、手ごたえも印象も薄い物だった。小説というより、ドラマの脚本のような印象。更なる肉付けが必要な感じ。

    続けて「真田三代風雲録」。これがなかなか面白い。どうしても「真田三代」と比較してしまうが、こちらは人物描写がしっかりしており、中身が濃い。幸隆や昌幸、信繁の人間臭さが良く表現されている。歴史的な状況説明も詳細だ。ただ、池波正太郎氏の「真田太平記」と比較すると、決定的に爽快さ・感動に欠けている。それほど池波正太郎氏は偉大ということか。正に「真田太平記」は一大叙事詩なのだ。

    著者の作品は初めて読んだが、「二つの山河」なども今後読んでみたい。

  • 感想は下巻に。

  • 20150305読了。
    真田一族のことを全く知らなかったので、これを機に読んでみることにした。
    戦国時代のよく知った名前が多く登場し、親しみがわく。
    主家を次々に変えてお家の存続を優先させることが当時は恥ではなかったことも知らなかった。
    家臣の目から見た主人の視点が面白い。早く下巻を読みたい。

  • 来年の大河ドラマが真田丸ということで、真田幸隆、昌幸、雪村、幸信についておさらい。

    幸隆と山本勘助との出会い。そして、真田と武田の主従関係から、武田滅亡後は家康、秀吉と主を変えて家を守ろうとする昌幸の苦悩が良くわかりました。

    小が大を破る痛快さや、家を守ることの難しさが分かりました。何かを決断するのは、当時は本当に命懸けだったのだろうな。

  • 本作は“リアル路線”というような按配で、明確に“架空”と判る劇中人物は登場していないと思う。それでも、“素材”たる三代が魅力的で、物語は広く深い…

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著者プロフィール

中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。87年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。91年より執筆活動に専念し、93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。小説に『鬼官兵衛烈風録』『名君の碑』『戦国はるかなれど』『疾風に折れぬ花あり』、評伝・歴史エッセイに『保科正之』『なぜ会津は希代の雄藩になったか』など多数。

「2020年 『その日なぜ信長は本能寺に泊まっていたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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