微笑む人 (実業之日本社文庫)

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著者 : 貫井徳郎
  • 実業之日本社 (2015年10月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552613

微笑む人 (実業之日本社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 一時すごくハマって読んでいた作家さん!
    久しぶりに手に取りました。
    帯の煽りに促され衝動買いした一冊ですが…ん?て感じですかね…
    ストーリーがなかなか展開せず、ジリジリと真実に迫り最後にストンと落とし所に落としてくれると思っていたのですが、ん?落ちない!笑
    ラスト一行も『あっ、そーきたんだ!』とは思ったけれど残念ながら(この語り手の小説家さんとは違って)私は震えなかったなぁ〜
    確かに意味不明、理解不能な事件や犯人の心情も現実的にあったりしますよね。
    色々な事が便利になったりバーチャルな世界が進んでいくにつれ人間もそれに対応していくようになる。
    機能が多機能になり、進化し、優れた結果をもたらすとされているもの程壊れやすかったり、扱いにくかったり…精密だからそこちょっとした衝撃に弱かったり様々なトラブルも起こりやすい。
    案外アナログでシンプルなものの方が扱いやすくて馴染みやすく壊れにくい…気付いたら結構長持ちしてたりするんですよね(あくまで個人的な見解です!)
    人間も同じじゃないかな…
    進化していく世の中に必死についていく為にいつの間にか大切なものを失っていたり情の欠落に気づく事さえしなくなる。
    人や物だけでなく環境も同じですね。
    人間の作る世界は発展的で画期的で、効率的で便利な世の中だけど同時に理解しにくい、生きにくい難しい世界であり、人はその中で溺れまいと必死にもがき流されているだけなのかもしれないなー。
    あれっ?また小説の感想から少しズレてる?…気がする ^^;

  • 怖い物語だ。
    人間が怖くなる。
    周りの他人が怖くなる。
    そして自分が怖くなる。
    幕引きの仕方に納得しているわけではないけれど、中盤までは興味をそそられた。
    真実はどこにあるのか?
    そもそも真実とは何を意味するのか?
    仁藤のように理解しがたい人間もいれば、良くも悪くも梶原のようにわかりやすい人間もいる。
    事件が起きるとメディアだけでなく、司法でさえわかりやすい動機を探す。
    そして、わかりにくいものは「心の闇」という都合のいい表現で、特異なケースであることを強調する。
    超えてはならない一線がある。
    もしかしたら踏み越えてしまうのに必要なものは、とても些細な取るに足らない出来事なのかもしれない。
    でも、もしも最初からその一線がない人間がいたとしたら…。
    見るからに怪しい人間には人は警戒心を抱く。
    梶原のような人間には深く関わってはいけないと、防衛本能が働く。
    人当たりが良く物腰も柔らかく、常に微笑んでいる人。
    けれど誰も本当の姿を知らない、そんな人が一番怖い気がする。
    物語としては何とも中途半端な感じがしてしまった。
    真実があいまいなまま終わってしまう手法は、相当に練られていないとフラストレーションがたまるだけだ。
    貫井さんの物語は、細部にまで作り込まれたところが好きなので、残念な気がしてしまった。

  • ある殺人事件の犯人の素顔を追うルポタージュ形式の小説。
    途中まではなかなか面白い。けれど、
    ラストへ進むにつれ打ち出される著者のメッセージにのれるかどうかで評価が分かれそう。
    わたしは、シラけました(笑)

  • エリートで誰もが善人だと認める仁藤が、妻子を殺害した。
    その理由が「本が増えて家が手狭になった」からだという。
    本好きには衝撃的な理由!?
    一体どうやったらそんな理由になるのか不明である。
    だが、だからこそ皆が惹き付けられる事件となったのも事実。
    人は相手や周りの人のことをわかったつもりでいて、なんでも納得いくようにならないといけないように出来ているんだなぁ…

    2017.4.6

  • けっこう苦労して読んだのに結局なんだったんだろ。

  • ぐいぐい引き込まれる貫井さん。
    一気に作品の中へ。
    ラスト…こうくるか。モヤモヤを抱えたまま読了。

  • 読み終わって、私的には最後の終わり方がシックリこない感じ。これが、この本の良い所と言われれば、私に合ってないだけかもしれませんが。それまでは、ぐいぐいと引き込まれる感があったので残念。

  • 性格も温厚で部下や同僚からも慕われるエリート銀行員仁藤俊美が、家の本の置き場がないという理由から妻子を水事故と思わせ殺害の罪に問うところから発する話。

    その後も仁藤からは、欲しかったゲーム機のためとか出世のため、怖い犬を遠ざけるためなどという理由から近辺から殺人事件が発生します。

    ただ、最後の「真実」のあたりはあやふやで終わってしまい、世間的にはそういうこともあるんだというメッセージととらえることもできますが、個人的にはすっきりした終盤が好きなので、この終わり方は正直言って読み応えのない形になりました。

  • 単行本に「(上)」って書いてあって読み終わって「(下)」探したらこの作品打ち切りで続編ないですよって言われた感じ。
    殺人の動機が理解し難くはない。そういう犯人もいるでしょう。

  • 起承転結の3つ目まではものすごく良かった。最初から犯人が分かっているパターンで、彼の動機を探っていき、真実に近づいていくのだが、物語の本筋が途中からミステリーとは関係のないところへ進んでしまい、残りの10ページくらいがつまらなかった。

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微笑む人 (実業之日本社文庫)の作品紹介

エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく取材を始めた。「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審死を遂げた人物が他にもいることが判明し…。戦慄のラストに驚愕必至!ミステリーの常識を超えた衝撃作、待望の文庫化。

微笑む人 (実業之日本社文庫)はこんな本です

微笑む人 (実業之日本社文庫)のKindle版

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