- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408552613
感想・レビュー・書評
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不気味な動機で殺人を犯す犯人の徐々に暴かれていく過去の遍歴。本当に人のことを理解するのって難しいよなと考えさせられるテンポのいい話だった。
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止まらなくなって一気読みした。みんな言うように終わり方がもやもやするのはそうだけれど、こんな感じのオチこそが現実でも起こっているあらゆる事件に対する限りなく客観的で冷静な視線のあり方だよね、と思う。
人を殺した動機とか、その人の本当の姿とか、ぜんぶがぜんぶある側面に過ぎなくて、勝手にまわりの人たちが各々で落とし前をつけられる範疇のストーリーを求めてるだけだよなと思った。 -
謎は謎のまま…
またそれも良し。
とにかく最後まで引き込まれた事がこの作品の評価ではないだろうか。
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えっ?これで終わり?
一瞬思考が停止する…
一体何が真実なのか?
何を信じれば良いのか?
叫びたくてたまらなくなった…
でも、後から俯瞰して考えた時、人は自分が打ち解けられる相手、例えば家族、友人、恋人などのことをどこまで知っているのだろうか?
自分は信頼してると思っていても、相手はどうかなんてわからない。
人間は腹の底を見せない生き物になってしまった。
それは昔に比べて便利になり過ぎた現代社会への皮肉だろう。
今自分の隣にいる人が将来理解不能な殺人鬼として逮捕されるなんて誰も思わない。
みんな猫を被って、取り繕って生きているんだ。
何かを守るため─?
何を?
そんなの本人以外わからない。
そもそも守るためなんて考え自体が違うのかもしれない。
興味を抱いている誰かを知りたいといって、心の闇に触れようとはしない方がいいかもしれない。
もしその人が傍から見たら普通の人なのに異常心理の持ち主だとしたら、
あなたは…
これこそ究極のミステリーではないでしょうか?
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けっこう苦労して読んだのに結局なんだったんだろ。
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なかなかに考えさせられる小説。人間は自分の思っているとおりに理解を進めようとする。
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読みやすく、先が気になって短時間で読み切れました。
この小説の伝えたいことはわかった気がするのですが、わからないものをわからないまま置いておくことは、現実世界ではたくさんあることなので、せめて読書の中では解明される結末が自分の好みだなと思いました。
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私はミステリー小説大好きだけど
ちゃんと伏線回収できて事件解決してスッキリ読了できるのが好きだわ
って改めて感じさせられました。
自分以外の人の心中はわからない
がテーマなのかもしれないけど
そんなモヤモヤしたんじゃなくっ
全てシロクロつけて欲しかった〜