終わらない歌 (実業之日本社文庫)

  • 182人登録
  • 3.91評価
    • (11)
    • (32)
    • (14)
    • (1)
    • (0)
  • 13レビュー
著者 : 宮下奈都
  • 実業之日本社 (2015年10月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552620

終わらない歌 (実業之日本社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 気に入った本は老後にまた読むつもりで保存版として購入するものの、数年以内に再読する性分ではないため、『よろこびの歌』の続編といわれても、記憶は薄ぼんやりどころか遠い彼方。ま、「女子高でいろいろもめて大団円」ぐらいに覚えていれば大丈夫なお話です。

    女子高の校内合唱コンクールの様子が描かれた『よろこびの歌』。本作は、主人公の玲をはじめとする当時の同級生たちの3年後という設定(出版されたのもきっちり3年後)。音大に進学した玲を皮切りに、さまざまな進路を選択した5人それぞれの物語。ミュージカル女優だったり、トレーナーだったり、葛藤しながら目指す夢。当事者目線の物語が占めるなか、短大卒業後に東京を離れて就職することを決意した同級生あやの章は、当事者ではなく、彼女の就職先の先輩の目線。そしてこの章がとてもいい。

    「いっしょけんめい」という言葉。由来からして「一所懸命」が正しいということは知識として持っていましたが、なんとなく字面や語呂がいいような気がして「一生懸命」を使っていました。この章を読むと、「一つ所を懸命に」という気持ちを大切にしたいと思えます。お侍さんじゃないけれど(笑)。

    合唱曲『COSMOS』が聴きたくなります。

  • 前編となる「よろこびの歌」未読で、本書を読んだ。
    本書だけでも良かったけど、前編本から読んだ方が登場人物の人物像、経験、その背景がより分かって、もっと面白いと思う・・・ので、前編本読んでから再読するかも・・。

    20代の青春真っただ中の女子達の、真剣だからこそ悩み、そして成長していく物語。そして、彼女達自身だけでなく、彼女達の発する空気に触発されて変化へのスイッチを押される先輩たち。

    20代前半って、未来への不安や希望でいっぱいだった。そして、希望の方が大きかった。
    ある程度経験を重ねると、未来が未知でないような感覚がでてくる・・良きにしろ悪きにしろ・・。
    だけど、未来ってやっぱり未知で、不安と希望が力になるからこそ開けるものなんだと感じた。
    挫折や成功、希望や絶望・・の繰り返しが人生。挫折したときに希望を忘れずにいれるか、絶望したときにどうやってそこから抜け出せるのか・・・。彼女達から、そして20代の頃の自身から、教えてもらったような思い出させてもらったようなん気がする。

    青春時代がとっくに昔・・という方にもおすすめの一冊。

  • 前作「よろこびの歌」から三年後が舞台。みんな二十歳になり、それぞれの場所で頑張っていた。夢にあと少しで届きそうな人、目の前にして悩んでいる人、悩みごとは変わったかもしれないけれど、あの頃と同じく、ぐるぐる、ぐるぐる。立ち止まったりしても、三年前に未来の私に歌った歌に、今も励まされて、支えられているのかな。御木本怜と原千夏が今も良い関係を築けているのが嬉しかった。

  • 前作の方が良かった

  • それぞれがそれぞれの時間を経て、変わっていくものと変わらないものを丁寧に描写している。続編だからかもしれないけれど、宮下奈都さんのいつもの文章に、さらに凄みを増したような言葉の波々。

    【いちぶん】
    二十五年前の歌だというのに今も胸を打つ。時を経てなお残るものは、夢か、希望か、恋か、友か。それとも、歌か。(中略)夢は遠い。希望は儚い。どんなに手を伸ばしてもつかめないかもしれない。夢も希望も、挫折や絶望のすぐそばにある。もしかしたら、欲しがらないほうがいいのではないか、希望など初めからないほうがよかったのではないかと疑いながら、それでも希望を持たないわけにはいかない。夢に向かわずにはいられない。

  • 歌うこと、聴くこと、演じること、全部をひっくるめて「歌っていいよね」と素直に思える作品。

  • 「よろこびの歌」から三年後
    二十歳となった彼女らのそれぞれの悩み
    仲間がいるから頑張れる、いいなぁ

    ブルーハーツの歌も改めて聴きいいなぁ、と

  • よかった!前作にさらに厚みが加わって、ズシンと響いた。ずっとブルーハーツの曲が流れる中で読んでるような感じ。宮下さんてものすごく音楽が好きな方なんだというのが伝わってくる。

  • 今となっては本屋大賞作家となった著者作の中で、読み抜けていた本書。既読の"よろこびの歌"よりも、宮下さんの露骨な熱さを感じる出来映え。解説にもある"青春音楽小説の傑作"…、、納得してしまった♪。

  • なんでこんなに引き込まれるんだろう?

全13件中 1 - 10件を表示

宮下奈都の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
辻村 深月
森 絵都
宮下 奈都
有効な右矢印 無効な右矢印

終わらない歌 (実業之日本社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

終わらない歌 (実業之日本社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

終わらない歌 (実業之日本社文庫)の作品紹介

声楽を志して音大に進学した御木元玲は、自分の歌に価値を見いだせず、もがいている。ミュージカル女優をめざす原千夏は、なかなかオーディションに受からない。惑い悩む二十歳のふたりは、突然訪れた「若手公演」の舞台でどんな歌声を響かせるのか。名作『よろこびの歌』の三年後を描き、宮下ワールド屈指の熱量を放つ青春群像劇、待望の文庫化!

終わらない歌 (実業之日本社文庫)のKindle版

ツイートする