- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408552842
作品紹介・あらすじ
弱小銀行の東都南銀行で庶民行員として働く恋窪商太郎は、かつて大手銀行で次長職を務めるエリートだったが、不祥事の責任をとり退職していた。融資課の若き行員・松木から相談を受け、行内の事件を解決に導く平穏な日々。しかし、退職のきっかけとなった"仇敵"が現われたとき、人生と正義の闘いに再び立ち上がる…宿命の対決の行方は!?
感想・レビュー・書評
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仇敵 池井戸潤氏
1.著者
バブル時代に銀行員を務めているからか、
資金繰り、特に手形、小切手の類の扱いと、その表と裏の描写が切実です。
2.楽しみ方
経理、財務の視点で読むか? ひとつの小説として、楽しむか?で、読み取る範囲と理解が変化するのが池井戸氏の小説なのだと考えます。
3.経理、財務の視点
事業計画の捉え方
信用して調査するか? 疑ってみるか?
まさにそれ。
外的環境
需要、競合。
内的環境
供給、生産計画。経費と投資キャッシュ計画。
このロジックが保守的に積み上がっているか?
もし、崩れるならば、どの点から崩落しやすいか?
私ならば、そう見る。
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半沢ライクな銀行員サスペンス。
人がホイホイ死ぬのでちょっとリアリティに欠けますかね。
でも池井戸さんお得意のスカッと悪を成敗!でスッキリ爽快な気分になれます。
欲を言えば成敗された悪たちのその後をもっと詳しく書いてほしかったな。
あと峰岸のその後がグレーなままのような気が…(続編に期待?!) -
2020年4月17日、読み始め。
2020年4月25日、読了。
この作品は、著者(1963年6月生まれ)が40歳位の時に書かれたもの。
東都南銀行の庶務行員である恋窪商太郎が、仇敵である東京首都銀行の峰岸駿平常務を追い詰めるという内容。 -
世の中には悪い人がいるものですね…。
ちょっと都合よく解決する感じもありますが、楽しめました。
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面白かったけど人が死に過ぎに思いました。
ラストは少し呆気なかったかな。 -
初期の池井戸潤作品
6作目だそうな。
主人公 恋窪と、因縁の峯岸、中島の関係を背景に、銀行を舞台とした事件が起こる。
果たして恋窪は目的を果たせるのか、、、
初期作品だけあって読みにくい。
短編が続くが、通して登場する人物や、その場限りの人物が混じる。
重要そうな立ち位置の人が似た名前で出てくると、前の短編に出てなかったか?と前に戻って調べたり。
内容も難しい短編もあり、理解に苦しんだり。
何より毎度の結末がスッキリしない。
今まで読んだ池井戸潤作品の中では一番満足感が低かった。他が良すぎるからなのかもしれないが。
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Amazonオーディブルで聴いた。
面白かった^_^
でもちょっと最後があっさりしすぎ〜。 -
池井戸潤氏の作品は、ギャフンと言わせられるので爽快。これもね。
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本来なら他行の内情がこれほど出るとは思われないが、展開としては面白い。