水族館ガール3 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553023

感想・レビュー・書評

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  • またまた会社の方からお借りしたのでシリーズ三作目!

    さくさくテンポ良く、相変わらず読みやすい。

    梶さんとの距離は相変わらずだが、めきめきと成長していく彼女は実に清々しい(*^^*)
    若い力を感じる。

    ラッコのお世話も、自分の思ってたイメージとのギャップがあって非常に勉強になった。
    可愛いものだけを守るのか?という問題提起も実は自分が常日頃から考えていたことで、非常に共感できた。

  • シリーズ第3弾。
    生物を擬人化して感情移入することへの反発と、人間の本能が感じる「可愛さ」の矛盾に葛藤する飼育員や研究者の描写は、かなりしっかりした取材の賜物だと思う。
    軽いタッチで誰でも楽しめる作品の裏に深刻な業界事情が隠れている奥が深い作品です。

  • 続編が出てたのですね!
    出向中の梶先輩は重要なミッションを与えられて、引き続き大阪にとどまることに。
    一方の由香も水族館職員3年目として、大きな役目を背負うことになりました。

    生き物の「かわいい」姿を見せるのが水族館ではない。
    かわいくない部分も全部含めて、本当の姿を見せたい、という、職員の方々の想いを代弁してくれるストーリーでした。
    人々の見たいものと、人々に見せたいもののギャップをどう克服するか、という同じような課題を感じていたため、励まされる部分が多かったです。
    最後はちょっと出来過ぎ感もありましたが、賑やかな大団円はこのシリーズらしいな、と思いました。

    シリーズ第4弾も期待して待っています。

  • 先輩のツンデレ具合が!
    この先、ふたりがどうなるのか気になります。

  • お仕事ノベル。恋愛要素はうっすらとあるくらい。憧れの仕事だけど、憧れだけだな。実際にやると絶対に大変。ラッコにマンボウ。由香の成長がよく伝わった。

  • 「かわいい生き物」と「かわいくない生き物」、「かわいい生き物」の「かわいくないところ」。

    擬人化したりついかわいいと思ってしまうのは人のさがだけど、生体を展示する側としてはそれではいけないというのが悩ましい。

    「かわいい生き物」はみんな守りたいと思うけど、かわいくなければ興味がない。
    そしてそれは生き物の絶滅にも繋がってしまう。
    だから、かわいいと感じる本能だけでなく、かわいくないものも評価するという理性が必要なんだと思った。

    で、ふと思ったのが人間の美醜について。
    きれいな人はみんな大好きだけど、そうでない人も大切にするのが人としての理性なんだろう。

  • 水族館を舞台にしたお仕事ノベルの第3弾。
    2巻で広がった世界観を生かしながら、主人公2人がそれぞれの場所で大きな課題に向き合う姿が深刻すぎない描写で描かれている1冊でした。
    様々な企業・行政とのやり取りも、主人公の目線から大きく逸脱しない程度に丁寧に描かれていて、周辺の情勢も丁寧に調べて上で執筆しているのだろうな、と感じます。

    続刊はまだまだあるようですが、続きを読むのが楽しみです。

  • 今じゃ日本でラッコが見られるのがとっても貴重だという話は本当なんだよね。
    このお話では赤ちゃんが生まれているけれど、実際はほとんど繁殖が見込めない状況。気難しいラッコちゃんの気性がよくわかった。
    そのうち、本当に日本でラッコが見られなくなってしまう可能性があるんだよね。。。。
    その前に海遊館に行こうかしら。

  • 水族の裏側などにも着目されていて、しかも、運営や管理に関しても興味がわきました。でも、ラッコの赤ちゃんってきっとかわいいよね~。ちかくでみるならなおさらかわいいよね~。無事でよかった。

  • こちらはシリーズ第3弾。イヤミ課長は出てこないけど、次々に難題がやってくる。ラッコの話はびっくりでした。

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著者プロフィール

1965年兵庫県生まれ。金融機関の勤務を経て、2005年『時は静かに戦慄(わなな)く』で第6回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。著書は「水族館ガール」シリーズのほか、『銀行占拠』『本日の議題は誘拐』『王子になるまでキスしない』がある。

「2022年 『水族館ガール9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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