雪煙チェイス (実業之日本社文庫 ひ 1-3)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553238

作品紹介・あらすじ

殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物-正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、竜実は日本屈指のスキー場に向かった。それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 東野さんの雪山ゲレンデ系の小説を
    またまた図書館で借りて読んでみました。

    ※白銀ジャック
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4408550043#comment

    ※疾風ロンド
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4408551481#comment

    今回は、主人公が殺人犯人と疑われて、警察に追われる、
    という設定で、主人公は自分の無実のアリバイを
    証明してくれる女性を探して、スキー場にやってくる、
    というストーリー。

    普通、警察から逃げる?という突っ込みはさておき、
    中々楽しめる設定でした。
    特に、ストーリーの中で、
    サプライズ的な話はなかったのですが、
    どんな風に話を収束させていってくれるのか、
    単純に知りたいという好奇心だけで、
    ページ数が進んでいきました。

    あまり難しいことを考えずに、
    気楽に読めるこういう系の小説は有難い存在ですね。

  • 三鷹市の一軒家で、80歳の老人・福丸陣吉が殺されていた。
    殺人の容疑をかけられた、大学生の脇坂竜実は、福丸の愛犬の散歩のアルバイトをしていた。

    竜実には、事件の有った時間に、新月高原スキー場にいたという、アリバイが有ったが、それを証明出来なかった。

    アリバイを証明するには、唯一、新月高原スキー場で出会った、正体不明の美人スノーボーダーを探すしかない。

    彼女を探す唯一の手がかりは、彼女が「黒沢温泉スキー場が、ホームグランドだ」と言った言葉だけだったが、友人、波川省吾と二人で、彼女を探しに、黒沢温泉スキー場へと向かう。

    その二人を追いかける、刑事・小杉敦彦と後輩白井の二人は、
    「一課が来るまでに、犯人逮捕の目処を立てろ!」と所轄の課長・大和田と、本庁の花菱とのライバル同士の手柄合戦に翻弄される。

    証人を探す竜実と波川。
    それを追う、刑事。
    それぞれに協力者が現れ、追いつ追われつ
    ハラハラ、ドキドキ。

    スピード感溢れる、一気読みの作品。

  • スキー場シリーズ。
    今回は殺人の容疑を掛けられた大学生が自身の無罪の証明をするため、その証言の出来る「女神」を探す物語。
    少し吞気な主人公と的外れな警察組織。
    コミカルな感じで読めました。
    終盤から解決に向けて都合いいくらいにトントン拍子でしたが。
    軽く読むにいい作品だったと思います。

  • 殺人の容疑をかけられた大学生の竜実。
    彼のアリバイを証明できるのはスキー場で出会った美人スノーボーダーただ一人。
    竜実は彼女を見つけ出し、無実を証明できるのか?


    まだまだありました。
    東野作品の長編未読作品。

    ブックオフで購入(*^-^*)

    2016年の作品なので、割と新し目なはずなのに、未読だった(^-^;
    というわけで、読み始めて4時間で読了。

    東野作品は引き込まれ方が凄いですね。
    読み易いというのと、展開がとにかく早い。

    この作品も、相当スピード感がある作品。

    殺人の容疑をかけられた大学生。
    本人は全く身に覚えのない事件だが、友人から別件逮捕をされ、
    自白を強要されるだろうと脅され、自分のアリバイを証明してくれる人を探しにスキー場へ!


    私も実はスキーは毎年のように通っているのだが、ゲレンデの雰囲気などとても魅力的に描かれており、
    自分の想像の世界は一気に白銀の世界に連れ込まれる。

    自分のアリバイを証明してくれる女性に出会えた!!と思ったら・・・

    この畳みかける感じは、東野先生ならでは!!!
    グっと引き込まれ、一気読み間違いなし(*^-^*)

  • 若者の判断力、行動力、それから大きく運にも恵まれて物語は完結するんだが、そこに至るまでの紆余曲折とどんでん返しが楽しい。
    もちろん、根津さんも出てきますから安心してくださいね。ちょい役だけど。

  • 東野圭吾は
    お馴染みガリレオシリーズと
    加賀恭一郎シリーズと
    前作の冬山シリーズがあると思う「個人の見解」

    ガリレオ、加賀ほど
    のめり込まなかった。

  • ゲレンデシリーズ第三弾。
    ある殺人事件の容疑をかけられた大学生・竜実。
    彼のアリバイを証明出来る”女神”を探しにスキー場へ。
    それを追う刑事・小杉。
    ゲレンデを舞台に繰り広げられる追跡劇です。

    殺人事件の容疑者と、それを追う刑事──。
    なのに緊迫感はあまりなく、どこかのんびりとした空気。
    女神は誰なのか?
    気になって一気読み。
    刑事としては有能な小杉が、男前な女将さんにうまくあしらわれているのが愉快でした。
    そして、根津と千晶が!(良かった~)
    それにしても、妊婦さんがスノーボードって大丈夫なのかなぁ?

    このシリーズ好きなんです。
    真っ白な雪、雪、雪!そしてこの疾走感!たまらない。
    まだ誰の足跡もついていない場所を踏むときの、あの感じ。
    パウダースノーって、歩くとキュッと音がするんですよね。

    東野圭吾さん、やはり読みやすいです。
    雪山を舞台にした壮大な”鬼ごっこ”を見ているかのようで楽しめました。

  • 面白かったけれど、やっぱ白銀ジャックがダントツだったなあって思います。

  • 無実の学生が自らのアリバイを証明してくれる女性を探しにゲレンデへ、という設定をよく思いついたものだ。無実なのに警察に追われ、真相を告げることもできないというもどかしい状況の中、女性が見つかりそうで見つからないことや、着々と警察の手が迫っていることにとてもスリルを味わえた。爽快にスノボで駆ける描写が今の季節に合っていてより一層楽しめた。

  • タイトル通りのスピード感!

    あっという間に読めました。

    展開はある程度予想できるけど、
    それでも楽しめました。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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