終電の神様 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 3230
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553474

感想・レビュー・書評

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  • 終電の神様。というタイトルから、終電に纏わるストーリーなのだろうと思ってた。
    ついでに、「感動のヒューマンストーリー」とあったので、感動もするだろうなーと。

    読んでみたら、全てが「最終電車」ではなかった。
    でも、まあ、人生の中での「最終」電車なのかもしれないけど。

    感動をしたのは一話。
    閉じない鋏。かな。

    あとは、感動とまではいかないが、「ああ、よいね」と思ったのが数話。
    ブレークポイント、スポーツばか、ホームドア。かな。

    あれ?もしかして、これとこれの話は、繋がっているのでは?と思うような展開もあったけれど、その答えはわからない。

  • なんだ泣くほどの話ではないとタカを括ってたら、最後にガツンと…。
    病院の待合室で読んでたので、涙を懸命に誤魔化しました。
    軽くさっさと読めるので、最終話以外は病院の待合室に最適ですね。

  • 駅での人身事故の影響で電車が緊急停止してしまう。その駅や電車に居合わせた7人が描かれる7章からなる短編集。
    終電の神様というタイトルから軽めの柔らかい感じのお話かなと思いきや、結構重ためで深い話もあって色々考えさせられました。沢山の人が利用する電車だけど、そこにはそれぞれ色々なものを抱えた人達がいるんだよね。
    私はブレークポイント、閉じない鋏、ホームドアが特によかったかなと思いました。
    人身事故なんて悲しいことなくなってほしいね( ´・ω・`)

  • 耳障りの良い話の短編集って感じ。読みやすい。

    6話が結構すきだが、後半になってくると終電関係なくなってくるな

  • 人それぞれの日常って解釈しました。
    私も電車乗るときは物語を意識してみます。

  • 終電にまつわる短編集。
    それぞれの短編にちょっとしたストーリーがあり、短くまとまっているので読みやすかった。
    はじめの化粧ポーチの話を読んでるとき、これは確実に最後に全部の短編が繋がるやつだとワクワクしながら読んでいたのだが、最後までそんなことはなく少し期待外れな印象だった。
    一つ一つの話があまり強くないので、ちょっと物足りない。

  • 短編小説みたいな形ですらすらと読めました。最後につながるのかなとも思って読んでたので思ったよりの感動はなかったかなーって感じです。ですが一つずつのストーリーが良くて、人によって感じる所はあるのかなと思います。

  • 読みやすかった。
    電車にまつわる物語。7つ。
    電車って誰でも乗るし、いろいろな理由で止まることもよくある。あんなにたくさんの人を乗せた空間でいろんな思いがあるのは当然のことで、すごく身近に感じた。
    個人的には「高架下のタツ子」「ホームドア」が感極まって泣きそうになった。
    通勤通学で電車を使っている人ならきっと心動かされるお話があると思う。

  • +++
    父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…あたたかな涙と希望が湧いてくる、感動のヒューマン・ミステリー。
    +++

    同じ状況下で起こっているさまざまな出来事、それぞれの人々の状況と影響、ドミノ倒しのように、ひとつの出来事がいろいろな連鎖を生むのが興味深い。ひとつひとつの短編は、一話完結の物語として読め、全体を通してみると、あちこちでリンクしたり循環したりしていて、ある種バタフライ効果のような面白さもある。次はどう繋がっていくのだろうという期待感もあって、愉しく読める一冊だった。

  • 読み終わってないけど。
    途中で飽きてしまった……なんだかなぁという

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著者プロフィール

1954年東京都生まれ。東京大学在学中に野田秀樹らと劇団「夢の遊眠社」を設立。企業のエンジニアを経て、シリコンバレーのベンチャー設立に参加。99年「天使の漂流」で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。2005年『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、デビュー。主な著書に『D列車でいこう』『インバウンド』『横浜黄金町パフィー通り』など。『終電の神様』で第9回エキナカ書店大賞受賞。

「2022年 『終電の神様 殺し屋の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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