運転、見合わせ中 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553559

感想・レビュー・書評

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  • 電車が止まった時、それでも人はそれぞれ事情がある。
    そんな人々を上手く描いたお話。

    それぞれお話としては独立しているが
    電話が止まったところから始まることは同じ。

    人それぞれってこういうことかな…
    とも考えさせられるお話でした。

  • 南部芸能事務所を全シリーズ読み耽るし、環状8号線も、海の見える街も、直近では大人になったら、神様を待ってるでは感動で震えた。なので続編のタイムマシンは遅いくらいでようやく読める行幸しかないって事。で登場人物が出会う前に挫折します うーんどうにもこうにも入って来ないんですが、何故だかわからないが、畑野智美なのに何故だ自分 うーん読めなかった〜

  • 期待してたけど駄目でしたね。
    自分には合わなかったです。
    恋愛小説は駄目なのかな。

  • あらすじ(背表紙より)
    朝のラッシュ時に電車が緊急停止。授業に向かおうとしていた大学生、バイトに遅刻しそうなフリーター、トイレに行きたくなったデザイナー、恋人の部屋から会社に向うOL、自宅から出られなかった引きこもり、駅のホームで女性駅員は…アクシデントに遭った六人の男女それぞれの物語。仕事に恋に、止まっていた心が再び動き出す。人生応援小説!

  • 初めは面白かった。尻すぼみになってしまった。デザイナーの話はちょっと…という感じだった。

  • 自分の感情に素直になるわけでもない人たちの言い訳を、ただただ聞かされている気分になってしまった…

  • 登場人物(各話の主人公)みんななんか嫌い。

  • 設定は面白かったが、言葉の選択などがあまり合わなかった

  • 読了。電車が止まったことで起こる連作短編集。こういう設定の話は大好きだけど、それぞれの主人公が、読んでてモヤモヤしてちょっとしんどかったけど、それがいい方向へいくかなというが時で終わる。
    #読了
    #読書好きな人と繋がりたい
    #畑野智美

  • やっぱり大好きだー!畑野智美&連作短編集。
    駅の前の大学生男子、ちょっとちゃらいけどこういう大学生活やってみたかった。
    ホームにいたフリーターの女の子が、電車の中にいた美大卒の男の子の通うレンタル屋に出入りしてるのとか、その男の子が電車の中で見た、おじさんを蹴っちゃったOLというのが次の章では主人公になってたり、こういう仕掛けにニヤニヤが止まらない。
    どの話も好きだけど、この現代において「結婚して専業主婦になりたい」と思っている女性が2人も出てきて(もちろん彼女たちは悩んでいるのだが)、昭和生まれとしては嬉しい。こういう女の子がいてもいい!人それぞれ!
    駅員さんの話に出てくる人は、みんな横浜線の駅名みたいな苗字なんだよなー。それもおもしろかった。

  • 朝のラッシュの時間に電車が止まった。
    そこに居合わせた人たちの話
    大学生、フリーター、デザイナー、OL
    そして、引きこもり、対応している駅員
    普通の人たちの話。

    どの人もそれぞれ悩んでいる
    電車が止まった事で、答えのきっかけを掴む
    全てがいい方に解決するわけではないけれど
    よかったねと思える

  • 好きよ、こういうの。
    なんかうまくいかないし、何かあるのかなー?と思ったら何もないよ!みたいな残念感だったり、モヤモヤする展開ばっかりだけど、そのモヤモヤが明日へのエネルギーなのさ。
    まぁでもきっと現実もそうだよね、分かる分かる、ってなるかっていうと、まぁそういうわけでもないんだけど、まぁ要するに好きなんだろうね。しょうがない。
    と言うわけで、こういうのばっかりやっていると悶々として鬱屈しそうだけど、スパーンと解決してばっかでも飽きるし、たまにはこういうのも良いわ、てことかな。

  • 覚えてないけど読んだ気がする

  • 朝のラッシュ時に電車が緊急停止。アクシデントに遭った六人の男女、それぞれの止まっていた心が再び動き出す物語。
    一種の『if』ものになるが、客観的に見て人生が大きく変わったわけではない。しかし、このままズルズル行っていたら悪い方向に流れていただろうという人たちが、運命のいたずらにより一瞬にして気持ちの変化が起こる。その瞬間のさりげなさが作者の巧いところ。

  • 解説最後の、美しくない人生が愛とおしくなるという一文がすべて。大好きになる作品

  • どの話も、このあとどうなったのよー?!って思ってしまう。
    やっぱり畑野さんの作品に出てくる男子が好きだと感じる。
    フリーターの永山の
    「残念な人で、何もできないというフリをしていた方が人生は楽だ、柴崎みたいに仕事に意欲がありなんでもできる人になりたいとういう人生はたいへんだろう」
    この思い、すごく響いた。 
    すごく考えさせられた。

  • みんな好き勝手考えて、好き勝手生きてる。そんな日常の中に、ふいに立ち止まって考える瞬間がある。これは「成長物語」じゃない。彼らのありのままの感情をぜんぶ「それもまた人生」って受け入れている感じが、安心する。

  • Tぬ、おススメ本
    とある朝に止まってしまった電車にかかわる人たちの短編集。
    それぞれイマドキの人たちという感じがした。
    いろいろと割り切っていたり、そうでもなかったり、無駄にいろいろ考えてしまう子もいたり。
    読後感は思いのほか良い感じでした。

    しかし、OLさん。悪い子じゃないと思うのだけど、人を蹴るなよ。

  • 電車は止まっているのに、どの章の主人公も皆迷走している。
    若いからなのか全員がそうなので、食傷気味になって疲れてしまう。
    折角主人公が色々いるんだから違うタイプの話があると良かったなと思います。

  • ローカル線で朝の通勤ラッシュで電車が止まってしまう。
    そこを起点に、恋が始まる大学生、バイトの人間関を見つめなおすフリーター、今後の人生設計を考え直すデザイナーなど、6人の視点でそれぞれ人生の岐路を迎えることに。

    総じて面白かったけど、最後各パートの接点が電車が止まることだけでなく、もっと色々織り交ざった展開になればよかったなと思う。

  • ある日の積み重ねが日常を作り、人生を作っていく。切り取れば物語のような一瞬なんて、たぶん誰だって探せばあるもの
    「頭で考えなくても、そのうちに決められる時はくる。別に完璧じゃなくていいんだぞ」

  • 電車に乗ろうと思ったら、電車が止まっていた。

    一限の授業に出たかった大学生、バイトに遅れることになったフリーター、大事な面接に間に合わないデザイナー、いつもと違う路線に乗り会社に遅れたOL。そして、電車が止まるきっかけを作った、女性駅員と引きこもりの男子。

    どの登場人物も、今の人生に少し迷いを持っている。このままでも別に悪くはないけれど、もっと良くなるのではないかと考えてしまう。

    今年は、自分が乗っている電車もよく止まった。電車が止まったときの駅の様子や、車内の様子が書かれた箇所では、その時のことを思い出した。

    多くの人は、電車が止まって、イライラしたり困った状況になってしまう。
    この小説のように人生を見つめ直すきっかけになる人は少ないと思うが、 各々の登場人物が、一歩踏み出そうとするところがよかった 。


    図書館スタッフ(東生駒):あおむし

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/850703

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著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。

「2023年 『トワイライライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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