流されるにもホドがある キミコ流行漂流記 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
3.57
  • (13)
  • (34)
  • (33)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 280
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553580

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • Twitterでは頻繁にお見かけするのに書籍では久しぶりのキミコ先生。
    流行に疎いキミコ先生が「流行りモノ」のエッセイを連載?サカナクションを新しい水族館、ふなっしーを鮒だと勘違いしていた先生が…。
    キミコ先生の脳内はまだまだ昭和の割合が9割位占拠しているのに、次々に平成の世(平成26〜29年配信)を賑わす新たなモノたちに先生がアワアワする様子が只々可笑しい。

    『アナと雪の女王』など、本編を全く知らないのに本編以上のクオリティを発揮する先生の想像力には、脇腹が痛くなる位笑わせてもらった。
    あと道産子・キミコの北海道産のお菓子や食べ物に興味津々。「幾万人もの口中から差し歯を奪ったという伝説の粘着力を持つ」銘菓とは?「北海道ビールキャラメル」「鮭とばスライス」「じゃが豚」??先生の説明を読むと謎は更に深まるばかり。
    自称「テレビ小姑」キミコの朝ドラTweetは令和の今も健在。今期の『ちむどんどん』の辛口Tweetもいつも楽しく読んでます!

    流行りモノには疎い…と言いつつ、流行りモノを追うつもりがこれっぽっちもない模様。それこそが先生の持ち味。
    キミコ先生にはこのままマイペースで昭和感を忘れず突き進んでほしい。

  • 北大路公子さん、初めまして。
    おもしろかった。
    日常の、わりとフツーのことをあんなふうにおもしろく描ける人って本当にステキ。
    特に「走れハロウィン」大ウケ。とても共感できた。

  • 妄想の振れ幅がかなり大きくなっている。ちょっとやりすぎか。現実とのあまりの乖離に鼻白む場面が結構あった。本当に流されるにもホドがある。文面にはスランプを思わせる苦悶が滲み出ており深甚と伝わってくる。但し、全体としては非常によくできており楽しむには十分なコンテンツとボリューム。広々とした草原に横たわってそよ風に頬を撫でられている心地よさは、北海道の公子様ならではのもの。思わず包まれたくなった。

  • <独身、中年、女性、札幌・実家暮らし、相撲、ウニ、蟹、ビール、酔っ払い、佐藤浩市・・・>北大路公子 著「流されるにもホドがある」、2017.6発行です。流行ハンターとして、折々の「流行りモノ」についてのエッセイです。面白く感じるかどうかは、読み手の著者への許容度に左右されるのではないでしょうか~(^-^) 猫あつめに奮闘し、猫からたからものをもらう「縁側日記」良かったです!北大路公子さん、見た目は普通(隠れ肥満)だけど体脂肪率42%とのこと。一方、千代の富士は10%台だったそうです。

  • もう、小説として読む方が面白いし楽だ。
    体重のない世界。
    さらさら流れる小川の底で、カニと遊ぶ世界。
    生きているだけで楽しそう。

  • 日常を淡々と書いているだけなのに、何故こんなに可笑しいのか! 40代?50代?で独り身。父母と北海道に暮らす著者は、冬は毎日繰り返される雪かき、夏至が過ぎたら冬を恐れ(山口県に住む私達には理解不能! )秋は迫りくる冬の気配を全力で無視する…。家では隙あらば昼酒。夜は夜で別腹の如く酒を飲む、飲んだくれ生活。雪と酒と妄想まみれの日々をつづった爆笑&脱力日記。こんなぐうたらな日々をおくっていても人生には彩りがあるのです。毎日単調な日々をおくっている人々に、希望を与え、ひと時大笑いできる本! 

  • 笑いました。以前に、ウェブで連載していた内容のはずなのですが、いくら加筆修正されているとはいえ、こんなにも笑えるのか。著者が流行しそうなものを追うという内容ですが、締め切りが遅れて後追いになっている部分もあり、著者のお人柄が出ている一冊です。どのくらい笑えるのかは、どうぞ読んでお確かめください。

  • 北大路公子『 流されるにもホドがある キミコ流行漂流記』実業之日本社文庫。

    流行に鈍感な北大路公子が無謀にも流行モノに言及するという趣向のエッセイ集。珍しく文学的な文章で始まったエッセイだったが、次第にいつもの北大路公子のエッセイと化していく。

    一番笑えたのはニッカウヰスキー余市蒸留所の真の姿を描いた『愛の館へ』だった。

  • 今回のテーマは流行
    ハロウィン、世代交代は本当に笑いを堪えるのに必死だった
    フィギア観戦も面白かった
    っていうか全部面白かった!

    最近疲れてるのか北大路公子に逃げている自分がいる

    癒しじゃない、頑張らなくていいってことを実践して見せてくれてる背中に安心するのかも

    でも、北大路公子さんが頑張ってないとは思ってませんよ!!だから、これからもたくさん書いてくださいね

  • キミコ、まさかの流行を語る!?
    読んでみると安定の「いつもの」感。

全39件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年代、北海道札幌市生まれ。文筆家。2005年、ネットの公開日記をまとめた『枕もとに靴――ああ無情の泥酔日記』で寿郎社からデビュー。著書に『最後のおでん――続・ああ無情の泥酔日記』『ぐうたら旅日記――恐山・知床をゆく』(以上、寿郎社)、『生きていてもいいかしら日記』『頭の中身が漏れ出る日々』『すべて忘れて生きていく』『私のことはほっといてください』(以上、PHP文芸文庫)、『ロスねこ日記』(小学館)、『いやよいやよも旅のうち』『石の裏にも三年』『晴れても雪でも』(以上、集英社文庫)など。

「2020年 『ハッピーライフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北大路公子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
恩田 陸
村田 沙耶香
三浦 しをん
辻村 深月
三浦 しをん
北大路 公子
朝井 リョウ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×