マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553856

感想・レビュー・書評

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  • 甘糟~~~!なんでしょう?
    物語のピークを迎えることなく、
    解決する893抗争事件の話

  • 甘粕達夫と言えば、任侠シリーズ(『任侠書房」『任侠学園』『任侠病院』)でお馴染みの”マル暴刑事”。
    任侠シリーズでは、阿岐本組の組事務所を訪ねては「お茶なんか出さないでよね~」と言っていた最弱刑事。
    今回はその甘粕が主人公。
    マル暴刑事とはもっともかけ離れていると思われる35歳の巡査部長だが…
    実は最も向いている。
    愛すべきチャラの持ち主。
    シリーズ化されており、第2弾も控えているのだとか。

  • 気弱で普通極まりない甘糟君が、マル暴の担当としてなぜか活躍する話です。
    マル暴といえば、柚月裕子の「孤狼の血」のように自分自身が暴力団一歩手前というイメージを逆手に取ったニューヒーローという感じでしょうか。
    さほどガツンとくるようなエピソードがあるわけではないのですが、意外な人物が有能な動きを見せる話はそれだけで胸がすく思いがするので、なかなか楽しく読む事が出来ました。
    今野さんは読む前に勝手にハードル上げてしまっている自分がいる・・・。

  • 甘糟さんと郡原さんと本署の梶刑事とのやりとり。読んでいて捜査が進むにつれて犯人が最期まで分からなかい展開。マルBの価値観や警察内部に思考を読み取れた。郡原さんのぶっきらぼうであるが、的確な判断、指示、人情味がある雰囲気が私にはグッときた。

  • 任侠シリーズのスピンオフなんですね。
    マル暴に合わない甘糟のキャラが生きていて面白かったです。
    でも本人が思っているだけで本当はマル暴が似合っているのかな。
    次が読みたいですね。

  • マル暴甘粕が主人公、任侠シリーズのスピンオフ作品。

    いつもふんわりしていて、マル暴には向かないと本人は言う・・・樋口 顕シリーズもそうだが、氏は、この手の主人公を書くのがとても巧い。
    スーパーマンではなく、どこにでもいそうな人物を描くことで、等身大の主人公として会社員目線で物語に入っていけるところが好感を持てるのかも。

    甘粕に対して最後にアキラが言う、立場が違えば一緒に飲めたのかと訊ねる場面・・・とても良かった。

  • この作家さんの任侠シリーズに出てくるマル暴刑事甘糟さんが活躍する話。
    マル暴刑事といえば、見た目はほぼ暴力団と変わらないイメージだが、主人公の甘糟刑事はサラリーマンのように無難に人生設計をしている。
    その割に暴力団からの信頼はなぜか厚い。
    そんな甘糟刑事と警視庁捜査一課が共同して事件を解決する話。
    相変わらず、スカッとする話なのでこの作家さんの本は読みやすい。

  • 全体的には面白く読みましたが、隠密捜査シリーズにはかないません。甘糟刑事もいいキャラです!

  • とにかく仕事する甘糟が新鮮だった。なかなかやるじゃないの。任侠シリーズでの彼の見方も変わりそう。

  • に任侠シリーズのスピンオフとしてマル暴刑事の甘糟が主人公として描かれているが、中々スピンオフではもったいないキャラクターである。
    ヤクザにマル暴らしからぬ刑事として弄られるも、中々良い仕事をしている。
    気楽に楽しい刑事物に座布団一枚!

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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