携帯フォビア (ジョイ・ノベルス)

著者 :
  • 有楽出版社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408604763

感想・レビュー・書評

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  • 携帯依存症の主人公が、携帯フォビア(恐怖症) の人たちと知り合うことから事件に巻き込まれる。
    確かに昔は携帯がなくても普通に暮らしていたし、もっとゆったりしていた。
    (図書館)

  • 携帯恐怖症になったきっかけのくだりあたりは面白かった
    ただ、犯人に納得がいかない
    主人公の異常性をそのまま引きずって欲しかったのに実は
    美麗のストーカー行為は正常な記憶だったのにはインパクトにかける

  • 今の世の中、ケータイ はなくてはならないものになってきつつある。
    本当の名称は、携帯電話、でも、カタカナで ケータイ と表すのがぴったりな感がある。
    そんな中、あえて ケータイ を携帯しない6人の女。
    それに対する、ケータイ依存症の若い男。。
    設定は面白いと思った。。
    まさに、今だからこその発想だと。。
    と思いつつ読んでいくと、、さすが、、推理小説だけの事はある!
    最後に、、そうだったのか~~と納得。。
    読みながら、途中までは想像できたけど、ラストをどう締めるのか考えていたけれど、、
    その手があったか! って感じでした。

  • タイトルの通り、携帯電話に過剰に依存した人物達を主軸にしたサスペンス。生活基盤の延長あるいは拡張としての携帯電話じゃなく、自身の生活の核として携帯電話が存在しているお話。現代人への皮肉も多分に含まれる。ただし、これら中毒者との対比とはいえ、主人公が中毒者を完全に異なる者として平行線上かつ高みから見下すスタンスは、少し抵抗感を覚える。もしかしたら、僕はフォビア側かもしれない。

  • サスペンスミステリ。ミステリとしての仕掛けも面白かったですが、むしろホラーに近い作品かも。それぞれに心を病んだ人々の主義主張もさながら、自らが病んでいることを自覚していない人の行動が判明するにつれ、恐ろしさがどんどん増してきます。そこいらのホラーよりも圧倒的に怖い物語でした。
    携帯は便利だけれど、使い方を誤ると人間関係の破綻に繋がる、というのはたしかにそうかも。「待ち合わせの重さ」に関する箇所なんかは、ものすごく納得してしまいました。だからといって、当然すべてが使う人間の心がけ次第だってことなんですけどね。

  • 中盤あたりから意外な展開、まさかのどんでん返しのオンパレード!
    ぐいぐい引き込まれました。
    一見サイコものに見えて実は普通、
    てか正気で陰湿なことが普通にできる人間のほうが絶対怖いと思いました。
    終わり方は後味悪かったです。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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