経済学 (ブックガイドシリーズ―基本の30冊)

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制作 : 根井 雅弘 
  • 人文書院 (2014年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409001103

経済学 (ブックガイドシリーズ―基本の30冊)の感想・レビュー・書評

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  • 本書は、経済学を学ぶ人のためのブックガイドである。構成は5部に分かれており、それぞれの分野における重要な著作の紹介がされている。本書では、できる限り複雑な数式などが出てこないように配慮はされているが、決して気楽に読める本ではない。一般向けに書かれた本というよりは、これから本格的に経済学を学ぼうという学生や社会人に向けて書かれた本だと言えるだろう。取り上げられている経済学者の中には、ケインズやアダム・スミス、マルクスといった一度は聞いたことがあるであろう名前から、スラッファやミュルダールなど一般にはあまり馴染みのない名前までが網羅されている。先述したように本書は5部に分かれており、それぞれ趣が異なる。たとえば、1部から3部までは経済学のベーシックな部分を学びたい人にとって重要な著作になっている。その中には、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』のような古典からサムエルソンの『経済学』やマンキューの『マクロ経済学』など経済学のテキストとして名高いものなどが含まれている。5部は市場経済について考えるため重要な著作が取り上げられている。金融系で働く人はもちろん、他の社会人の方にとっても学んでおくべき市場経済の思想に触れることができるであろう。

  • マーシャル「経済学原理」
    マーシャリアンクロス=供給曲線と需要曲線
    短期では需要で決まり(一時均衡)、長期では供給で決まる

    ピグ-「厚生経済学」
    経済的厚生を向上させることは、非経済的厚生を含めた総厚生を向上させる。その指標は国民所得が最適である。
    貧者がより貧しくなっていないなら国民所得が増加することは望ましい。
    国民所得が現象していないなら、貧者の所得が増加することは望ましい。
    外部性に対する補償として補助金やピグー税による政府の介在が必要。

    シューペンタ-「経済発展の理論」
    静態と動態。創造的破壊。不況は新結合によって想像された新事態に対する経済体系の適応過程=ケインズとは異なる。不況は新結合の遂行による一時的な現象。

    ケインズ「雇用・利子および貨幣の一般理論」
    セイの法則(供給された量は必ず需要される)を受け入れているのは古典派とした。
    有効需要の原理=乗数理論と流動性選好説

    サムエルソン「経済学」
    長らく教科書として改訂された。競争的市場の不具合(情報の非対称性、外部不経済など)に対処するため政府の果たす役割がある。
    効率性と公平性のバーター性=フリーランチは存在しない
    情報の非対称性は競争均衡と反する
    ストックはフローの鏡か?正確な鏡になっていない

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経済学 (ブックガイドシリーズ―基本の30冊)の作品紹介

数式だけが経済学ではない!ベテランから若手まで多彩な執筆陣による、経済学の多様な思想と可能性を示す、バランスのとれた30冊。

(目次)
まえがき
第1部 現代経済学の夜明け
 マーシャル『経済学原理』
 ピグー『厚生経済学』
 シュンペーター『経済発展の理論』
 ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』
 サムエルソン『経済学』

第2部 マクロ経済学の展開
 ハロッド『動態経済学序説』
 ソロー『成長理論』
 トービン『マクロ経済学の再検討』
 ルーカス『マクロ経済学のフロンティア』
 マンキュー『マクロ経済学』
 ミンスキー『金融不安定性の経済学』

第3部 ミクロ経済学の展開
 ヒックス『価値と資本』
 サムエルソン『経済分析の基礎』
 ドブリュー『価値の理論』
 アロー『社会的選択と個人的評価』
 セン『正義のアイデア』
 コース『企業・市場・法』
 ウィリアムソン『市場と企業組織』

第4部 異端の経済学
 ヴェブレン『有閑階級の理論』
 ガルブレイス『ゆたかな社会』
 ロビンソン『資本蓄積論』
 スラッファ『商品による商品の生産』
 コモンズ『集団行動の経済学』
 ミュルダール『アジアのドラマ』

第5部 市場経済の思想
 スミス『国富論』
 マルクス『資本論』
 ケインズ『自由放任の終焉』
 ポランニー『大転換』
 ハイエク『自由の条件』
 フリードマン『資本主義と自由』

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