ロルティ伍長の犯罪: 父を論じる (ピエール・ルジャンドル 第 8講)

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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409030530

作品紹介・あらすじ

政府を殺そうとした男、ロルティ。その狂気の犯罪の分析から西欧規範システムの根幹(法、系譜原理など)を明かすとともに、西欧それ自体を徹底的に相対化する。

感想・レビュー・書評

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  • 解説も丁寧で非常に分かりやすかったです。

    それなりに心理学の知識があると読みやすい気がします。

    ただ、扱っているのが狂気の犯罪ですし、その根本にあったイメージが、狂った父親、機能しない家族という話なので、逆説的に家族が機能するとか、どうやって人になるのかということを考えさせてくれます。

    ただ、そういう狂った状況に生きた人は過去のことがフラッシュバックしてきそうな嫌な感覚も出てきそうな本ではあると思います。

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著者プロフィール

1930年、ノルマンディー生まれ。法制史家・精神分析家。1957年パリ大学法学部で博士号を取得。民間企業、ついで国連の派遣職員としてアフリカ諸国で活動したのち、リール大学、パリ第10大学を経て、パリ第一大学教授と高等研究実習院研究主任を96年まで兼任。分析家としてはラカン派に属し、同派の解散以降はフリーランスとなる。中世法ならびにフランス近代行政史についての多数の研究を発表したのち、とくに70年代以降、主体形成と規範性の関係を問いながら、西洋的制度世界の特異性と産業社会におけるその帰結を考察する作業をつづけている。既訳書に『ロルティ伍長の犯罪』(西谷修訳、人文書院、1998年)、『ドグマ人類学総説』(西谷修監訳、平凡社、2003年)、『西洋が西洋について見ないでいること』(森元庸介訳、以文社、2000年)、『真理の帝国』(西谷修・橋本一径訳、人文書院、2006年)、『ルジャンドルとの対話』(森元庸介訳、2010年)、『西洋をエンジン・テストする』(森元庸介訳、以文社、2012年)。

「2012年 『同一性の謎 知ることと主体の闇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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