実践カバラ オンデマンド版: 自己探求の旅

著者 : 大沼忠弘

• 人文書院 (2003年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ギーディさんの感想 · 2017年11月9日]

カバラという世界に足を踏み入れるにあたって、まず第一にも第二にも忘れてはいけないのが四－二－四－二呼吸法であることが、これでもかというほど書かれています。
なにも難しいことではなく息を四拍で吸って二拍止め、四拍で吐いて二拍止めるの繰り返しであり、拍＝秒である必要はないことなどの諸注意も丁寧に書かれています。
小難しく捉えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、要するに"くつろぐ"ことが肝要なのであって、現実世界とカバラの世界とを己が区別するための準備だと思えば良いとのことです。

本書は著者の実践経験を踏まえて執筆されていますので、一般的な生活を営んでいるだけでは絶対に触れることのない密儀の様子なども知ることができますし、自分専用のカードを作る際には気取って表皮紙を選択すると実践で扱いにくいのでオススメしない等の微笑ましいアドバイスも書かれています。

また"生命の木"に関しての基礎知識も図を使用しつつ順を追って優しく解説されていますので、単純にカバラという世界の知識を取り入れたいという方も十分に楽しめる一冊かと思います。

[hiroiwataniさんの感想 · 2017年6月29日]

他の同じテーマを扱ったものと比べると、実用的でわかりやすいです。

[光屋神路祇さんの感想 · 2012年12月17日]

大沼さんの本を読むと、カバラ魔法修行もいいかなーなんて思ってしまいます。しかし、カバラって若干魔的なエネルギーが混じっている感じがするんですが、どうなんでしょう？

レベル：４８２

ほほう。なるほどね。

著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学文学部哲学科卒。現在、西洋古代から現在に至る神秘哲学を研究テーマとし、現在、宗教儀礼研究所所長。著書に、『実践カバラ 自己探求の旅』（ 人文書院 1988年）、『実践魔法カバラー入門 女神イシスが授ける古代の密儀 』（学習研究社 2007年）など。

「2015年 『錬金術　【新版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」