語りかける花

著者 :
  • 人文書院
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本棚登録 : 33
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409160589

作品紹介・あらすじ

京都嵯峨野に住み、草木の精を糸に染め、自然のたたずまいを織に写し、この世のものとも思えない作品を生み出している染織家のエッセイ集。語りかける花の声をきき、その色をいただく、敬虔で清雅な生き方、美しい色に生命をかける情熱と強靱な心意気。

感想・レビュー・書評

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  • 美しい文章だと思った
    ただ私の知識不足で
    それを深く味わう事が
    出来なかった

    伏見屋書店でジャケ買い

  • ゆったりとした時間の流れをまとう1冊
    わたしにとって宝物の1冊となりそうです。

  • 染め織りの専門の方でいらっしゃいますが
    多くの事がさりげなく語られていて
    こんなこともご存知なのか!と感心することしきりでした
    自分も少ない知識を掘り起こすようにしてついていく

    分からないことも沢山ありましたが
    理解して読み進めていくのはとても楽しい作業でした

    ●色をまとうことは、現在ではファッション
     前の時代では、草木の霊能をまとう=生きること
    ●つぼみをつけて生まれ変わって
     布へ命が受け継がれていく
    ●松園のこと●木の話●うりずん→潤い初め●アルヴォ・ペルト「ヨハネ受難曲」●貴婦人と一角獣●群馬の中学校に染めに行く

  • この本にであったあと、滋賀県立美術館で作品を拝見したことがある。その仕事に対する厳しさと謙虚さ、あふれる情熱、色彩そのものとその構成の美しさにただ圧倒され、去り難かった。この本を書かれた後ご苦労されたようだが、一つの頂点を極めた人の言葉は、一つ一つが今も私の進む道を照らしてくれている。

  • 日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品。

  • 染色家で人間国宝の方が書かれたエッセイ。
    染色に使う植物やそれによって織られる布などを機軸に、自然や人の営みが目に見えるように女性の目線で美しく描かれています。
    とにかく星5つでは足りないほど綺麗な文章です。

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著者プロフィール

1924年滋賀県近江八幡生まれ。55年植物染料による染色を始め、57年第四回日本伝統工芸展に初出品で入選。83年『一色一生』で大佛次郎賞受賞。86年紫綬褒章受賞。90年国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。93年『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書に『色を奏でる』『小裂帖』『ちよう、はたり』『つむぎおり』など。

「2018年 『遺言 対談と往復書簡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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