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この作品からのみんなの引用
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では、市民側はどのような態度を取るべきなのだろうか? 法治国家である以上、法を守ることは必要である。しかしそれと同時につぎのようなことを、常に問いつづけるべきである—この法は公平なものか、法を定めた過程に間違いはなかったか、特定の勢力を必要以上に利するものでないかと。
― 22ページ -
文化とは、ひとびとのあいだに共有された生活・思考・行動の様式のことだと、いまのわたしは考えている。それはすでにある何かをまねることから生まれ、他者をまねることによって広がる。文化の創成と拡散にとって、コピーは不可欠な要素なのだ。
― 203ページ -
・日本の著作権は、どんどん厳しくなっている。
・著作権法の改正にかかわっているのは、ごく限られたひとたちである。
・厳しい著作権をむやみに外国に広げることは、文化の伝播を阻害する。
・法改正に向けての議論は、閉ざされていく傾向にある。
・市民は法改正の議論に関心を持ち、発言するべきである。
― 203ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ぼくがいま働いているところにも関係が(それはもう)あるだろうし、ぼくが好きなあれやこれやについても深く根をおろしている問題でもあるだろうし、ただ、そういうことはつねづね思うに思ってそれでおしまい、だったのだけれど、せっかくこういう本が出ているのならば、まずは手に取ってみるべきで、そうして良い印象だったから買えば良いのだけれど、なかなか他にも誘惑は多く、で、調べてみたら図書館にあったので「借りて」読んだ。そうやって読んで、とても得るものがあったと思い、この本を書いたひとに感謝の気持ちのようななにかしらを送りたいのだが、どうやら今のところテレパシーでしか伝えれないようなのだ(そしてそれはまだ科学的に実証されていないとか)。そういうことについてもこのひとにはいろいろと教えてもらいたい気持ちになる、と考える。
★★★とはしたものの、近年の日本の著作権を知るために大変参考になる本。文化審議会著作権分科会の議事録の解説もあり、権利者側の利益がなし崩し的に認められてきたさまを垣間見ることができる。これがたいへんに興味深い。また、海賊版が果たしてきたプラスの役割にも触れられている。
自分たちの知らない所で次々に法改正がなされている著作権の実態を知ることができた。特に興味深かったのは第3章と4章。数少ない利用者側代表・津田さんの奮闘ぶりを様々な議論のやり取りから知ることができた。
著作権の改正の実施され方からいろいろと勉強になる本。
映画館で必ず見かける「映画泥棒」の成立についても書かれていてなるほど!という感じ。
ダウンロード違法化の成立については一番ページ数をさいているが、淡々と議事録を追いかけており、特別筆者の意見を前面に出してはいない。ただ、著作権の改定の流れの中でどのように決まってしまったかが記録されている。
どこかで「買ったCDを家と車で聴きたいなら2枚買え」と言った人がいたとかいないとか聞いた覚えがあるけれども、そんな人が会議にはいるんだなぁ、と漠然と感想をもった。
「文化の発展に寄与することを目的とする」はずの著作権が、市民の知らないところで決定され、必要以上に強化され、利用者に不自由を生み出していることを問題視する本書。著者の視点が利用者側に偏っているものの、権利者側の意向に沿いながらパッチワーク的に改正されてきた現行の著作権法の問題点がよく書かれている。
文化に関わる著作権の保護、罰則がどう変わってきたかを、過程を含めて直近の動きを解説。
流れとしてはより保護に力を入れ、罰則が強化されている。その決定過程に国民、消費者の介入がなく、それは問題ではないかと提起。
保護に力を入れるあまり、伝播力がなくなるという仮説を提起しているが、これはその通りだろう。
ここ20年ほどで厳罰化が急速に進む日本の著作権法。利益を得る人々から「啓蒙」されないための第一歩は、本書を読むこと。 著作権法というと、知らない間にどんどん厳しくなっていって、自分の感覚と法律が噛み合ないこともしばしば。もちろん一市民として「法を守る」という点は重要だけど、同時に、「その法がどう作られているのか」を監視し、そのプロセスに疑義を唱えることも市民の権利であるはずだ。この本の意義は... 続きを読む »
2012 2/6読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 ネットで話題になっているのを見て気になっていた本。大学の図書館に入ったので借りてきた。 内容についてはあとがき冒頭で(まさにあとがきから読む人のために、と前置いた上で)端的にまとめられている。 「・日本の著作権は、どんどん厳しくなっている。 ・著作権法の改正にかかわっているのは、ごく限られたひとたちである。 ・厳しい著作... 続きを読む »
今まで録画メディアとして購入していたDVDディスクに、「私的録音録画補償金」という物が課せられていたなんて知りませんでした。DVD録画機については何度かニュースになっているので知っていましたが。
私的録音録画はOKなはずなのに、何故補償金を取られるのか?
それもコピー回数を制限されていると言うのに!
利権者ばかりで事を決めてゆく事にうんざりさせられる。
映画予告のたびに見させられる「NO MORE 映画泥棒」。映画の盗撮は10年以下の懲役もしくは一千万円以下の罰金と厳罰だ。しかし、映画盗撮防止法にはいくつもの留保条件があるという。無料上映の映画、著作憲法で保護されていない映画は問題ないし、保護期間が切れた昔の映画も撮影OK。さらに法が禁止する「盗撮」は有料上映開始日から八ヶ月間のあいだだけであるという。しかし、「NO MORE 映画泥棒」からは、... 続きを読む »
第4章「ダウンロード違法化はどのようにして決まったのか」はp.109-110の"主な登場人物"を見返しながらじっくり読む。ダメな会議で著作権法がダメな方へいじられていくさまがありありと。もっとグルーヴィだったらさらにおもしろかったのにと☆が4つ。
あとがきに著者自身によるまとめ(というか帯にも書かれている)と、今後なされるであろう議論への構えの姿勢ににやりとさせられた。
タイトル勝ちの本だけど、内容も基本的にはタイトル負けしていなくて良かった。とくに委員会の議事録読み解いた「ダウンロード違法化はどのようにして決まったのか」と、外交交渉のフレームを説明した「著作権秩序はどう構築されるべきか」の章は興味深かった。後者はもっと書ける話題のような気もする。
議論の核は、海賊版が出回ることで、本当に日本文化なり日本のプレゼンス浸透に役立ち、ひいては日本にとってのマーケット拡大に結びついているのかだろう。その点の論証にも踏み込んで欲しかった。私の印象では、タイの場合、もっとも影響力のあったのは地元テレビでの正規放送だ。
特に第四章が面白かった。津田氏がこれほど孤軍奮闘していたとは。
著者も主張しているように、このような法律が市民の目の届かない所で勝手に決められていく事を見過ごせないとは思うのだが、かと言って何が出来るやら。
現状の著作権法には確かに不満は色々とあって、特に困るのは公衆送信可能化権が邪魔してiCloudやGoogle MusicやあとなんだっけAmazonの似たようなヤツみたいなサービスが日本で始められない(らしい)ところで、金を払えば解決する私的録音録画補償金とかよりこっちの方がよほど大事だと思うんだけど。
取り留めがなくなってしまった。
著作権を侵害した場合の罪が諸外国に比べて格別に重い→厳しい。 なぜ厳しくなったのかについての経緯についてちょっと踏み込んでみた、という内容。 ちょっと詳細に踏み込んだのは2000年を超えたあたりから‥なのですが、 これ、ほとんどリアルタイムで詳細に逐一新聞に報道され記事になってました。 新聞って実はすごいんだな、と認識を新たにした次第。 なのであー知ってる。いやまじで知ってる。とミサワに... 続きを読む »

国民の多くがあまり意識することはないが
実は生活に非常に密接に関わっている著作権法。
国民の知らないところでどんどん厳罰化が進み
その罰則は既に窃盗などよりも重い。
海賊版の流通は非常に問...





