自我と無意識の関係 新装版

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409330548

作品紹介・あらすじ

集合的無意識の概念を紹介し、個性化過程の考えを打ちだし、ユング心理学の基礎を築き上げた初期代表作。内面のドラマともいうべき、無意識的な心の変遷過程を個々の例を挙げながら分りやすく説くという点で、ユング思想の全体像を浮かびあがらせる入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 理解を深めるための個人用メモ、ネタバレあり

    第一章
    フロイトが考える無意識とは?
    集合的無意識という仮説
    夢で見ていた心象風景
    神話文化伝統
    無意識を意識化へ

    第二章
    大きな組織が形成する集合的無意識により抹殺される個性
    組織、秩序、模倣
    個性を模倣する事により高まる集合的無意識への固着

  • 本人によるユング心理学入門。

    同じく本人による入門書という位置付けの「無意識の心理」がフロイトとアドラーの心理学が批判しつつ、夢分析などを交えながら、自分の立ち位置を示していくという感じだったのに対して、こちらはユング自身の考えのコアのところをしっかりと語っている感じ。

    だが、入門書としては、結構、難しい。言っていること自体が難しいのか、現代からみると勘違いな話しが入っているため難しいのかはよくわからない。

    わからないなりに、これは読んでとてもよかった。

    これまで、集合的無意識や元型に関するユングの本はいろいろ読んできたのだが、いわば各論で、そうしたものが、患者の治療にどう関わっているのかはよくわからなかった。

    どちらかというと集合的無意識はどうなっているかという説明を読んできたという印象。

    この本人による入門を読んで初めて、それがどう自我と関係し、ユング心理学のいわゆる「個性化」というものがどういうことなのかが、わかった。

    つまり、未文化な集合的無意識から個として一人の人間として分化するから個性化なんですね。

    おくればせながら、やっとユングの基本概念の言葉のニュアンスがわかった感じ。

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